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メキシコの大統領に選出されたアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドールのスピーチの和訳

メキシコの日曜日に大統領選挙があり、今日の昼頃に大統領選挙の結果が出ました。

勝利したのは、Andrés Manuel López Obrador氏(アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール)です。
略してAMLOと言われてます。




ずいぶん前から日本のメディアでも優勢と報道されていた人。


過半数以上を獲得して大統領にえらばれました。

2000年からメキシコシティの市長でしたが、大統領選挙に出る為に市長を辞め、過去2回の大統領選挙で敗れています。
今回が3回目の正直。

メキシコでは、おじいさんと言われてますが、64歳です。
安倍首相が63歳なんで同じ位の年齢。



大統領選に勝利してすぐ最初の演説がありました。

私はライブ映像で見てたのですが、内容がとてもよかったです。








さっそくそのスピーチを和訳しました。

原文はスペイン語です。



以下に私が訳した和訳を紹介します。(全文)



「親愛なる友よ

今日は歴史的な日であり、皆が忘れられない夜になるでしょう。メキシコ人の多くがメキシコを変革しようと決めた日だからです。

国の真の変革を率いていく確信を私に与えてくれ、私に投票してくれた皆さんに感謝します。また他の候補者とその候補者に投票した方にも敬意を表します。

すべてのメキシコ人よ、和解して手をとりあいましょう。個人的な利益よりまず国のことを考えましょう。メキシコの第2代大統領で英雄のヴィセンテ・ゲレロの格言のように「祖国がまず第一」なのです。

新しい国のプロジェクトは、真の民主主義の確立です。不正まみれの独裁国家をつくる賭けにでるのではありません。秩序と法のもとにおいて、深いところからメキシコを真の民主主義国家に変えていきます。


ビジネスの自由、表現の自由、団結の自由、信念の自由、市民権や政治的権利、憲法に規定されている個人や社会的なすべての自由は保証されます。

経済的な面では、国のメキシコ銀行の自治は尊重されます。新政府は国家の財政に規律を維持します。国内外の企業と国内銀行や外資銀行の取り決めは認められます。

エネルギー分野の個人の契約は、腐敗や違法行為を防止する為に見直しをします。 国益に悪影響を与える異常を見つけた場合には、連邦議会、国内や国際の裁判所を経て対処します。私達はいつも法に従って行動します。恣意的な手段をとったり、財産を没収や接収をする事はありません。


新政府が実行する変革の基本は、我が国の腐敗や汚職をなくすことです。メキシコ人は偉大な文明の継承者であり、知的で正直で勤勉なので、腐敗をなくすという目的を達成することには問題はないでしょう。

腐敗は、メキシコの文化的な現象ではありません。今までの退廃的な政権が生み出した結果なのです。腐敗した政権の悪こそが、社会の不平等と経済格差と、私達を苦しめているバイオレンスの一番の原因です。だから、悪いことをしても処罰されない現状と腐敗や汚職を根絶する事が、新政府の最重要事項です。

私の新政権では、腐敗や無処罰はいかなる状況でも許しません。この通告には欺瞞はありません。私の家族や仲の良い友人だろうが、政治家や役人だろうが、誰であれ汚職をすれば処罰します。まずは自分のまわりから厳しく目を配ります。

腐敗との戦いと特権の廃止によって節約できる多額のお金はすべて、国の発展を推進する為に使います。増税をする必要はないし、国が借金する必要もありません。ガソリン税もです。生産活動を促進し雇用を創出するために、国の支出は減少させますが公共投資は増額します。


国内市場を強化し、国民が消費する物を国内で生産することが目的です。もっと多くの人に仕事がゆきわたり、自分の国の文化や習慣に慣れ家族がいる自分が生まれた国で幸せになることができます。そうすれば必要にかられて国外に出稼ぎや移民する必要もなくなるでしょう。

政府は、少数の特権者のものではなく、すべての国民を代表するものに変わります。富裕層と貧困層、田舎の人と都会の人、移民、信仰者と無神論者、思考、性的嗜好、などに関わらず、すべてのメキシコ人の代表なのです。

私達はすべての国民の言う事に耳を傾け、あらゆるところに出向いて同席して話をききます。すべての国民を敬愛していますが、特に今まで忘れられた存在だった先住民と貧困層を優先します。

いままでは政治的な戦略が失敗したので、治安も改善せずバイオレンスもなくすことができませんでした。そこで新政権は戦略を変えます。武力を使うのではなく、治安の悪さとバイオレンスの原因を根絶するよう取り組みます。効果がありもっと人道的な方法としては、不平等と貧困をなくすことだと私は確信しています。正義があれば、平和で平穏な世の中になるのです。


明日からさっそく私は、人権団体、宗教指導者、国連の代表者、それに国内や国際的な組織の代表者を招いて会議をし、メキシコの平和と和解の為のプランの準備に入ります。毎日早朝から、国家の治安メンバーと会議をする予定です。コーディネート、忍耐、プロフェッショナリズムには自分独特の指揮をいたします。新政府の最初から一生懸命専心します。


私達は世界中の国と人々の友人になるでしょう。外交政策では、非介入の原則、民族自決、紛争の平和的解決の原則を復活させます。
フアレス元大統領の格言のように「力ではなく、理性と権利がすべて」なのです。


アメリカ政府とは、アメリカに住んでいるメキシコ人を守るために、相互尊重と友好と協力関係、そして友情関係を築いていきたいと思っています。


友よ。

世界中の指導者や社会的、政治的、宗教的な組織からの連帯の表明に感謝します。各国の首脳からは次々に祝辞が届いており、一部の方にはもう返事をしました。世界中のみなさんに感謝と尊敬の念を表します。

ピニャ・ニエト大統領も大統領選挙のプロセスに敬意ある行動をとってくれました。他の行政の長とは違う対応でした。
また今回の選挙選は多様性とメディアのプロフェッショナリズムの実例ともなりました。メディアの報道は前の選挙の時のように、汚れた選挙戦の報道ではありませんでした。また選挙戦ではSNSにも感謝しています。


友よ。

メキシコの国民が私に託してくれたこの信頼を私は絶対に裏切りません。その約束をもういちど繰り返します。私は公正さと正義感を持って政府を統治します。私の人生においては理想と原則を守り続けることは一番重要なことなので、絶対にみなの信頼を裏切ったり挫折することはありません。

私には歴史に残る良き大統領になりたいという強い願望があります。私達の国を偉大にし、よりよき社会を築き、すべてのメキシコ人が幸せでありつづけるように望んで、自分の精神を高く掲げて進んでいきます。


どうもありがとうございます。

Viva México!  Viva México! Viva México! 」







以上です。

和訳を読みたいという方達がいたので、1時間位で速攻で和訳したのですが。




Andres Manuel Lopez Obrador次期大統領のこのスピーチに私は感動しました。


国のリーダーのこんなスピーチを私も一度でいいから日本で聞きたい。

私達に希望を与えてくれ、一緒に国をつくっていこうと思えるような言葉を、理想でもいいから国のリーダーからききたいです。
そういう意味ではうらやましいです。




メキシコは私にとっては第二のふるさとといっていいくらい好きな国です。



でも今までずっと腐敗に多くの国民が苦しんできました。

今度こそメキシコが変わって、メキシコ人が幸せになってほしいと願います。



日本ではメキシコのイメージは悪いでしょう。
コロンビアとメキシコといえば、マフィアと麻薬の国と。

けれどマフィアと麻薬の国になったのは、アメリカのせいが大きいです。
コロンビアにコカインを生産させ、中米にルートを作ってメキシコに運ばせてるのはアメリカだからです。コカインの消費者はアメリカが一番なので。生産地のコロンビアでもコカインはほぼ輸出用なんです。

トランプに言うようなメキシコ人はみなマフィアと犯罪者とレイプ犯、ではない。
それはトランプの偏見。

産業もない貧困国ではない。
メキシコもコロンビアも産油国。
資源が多く食料自給率も高い。
メキシコは日本やアメリカなどの大手企業の工場もたくさんあります。


メキシコは豊かな国なんだけど、一部の富裕層が富を独り占めしてるのです。
富が分配されていない。
だから貧富の格差が異様に大きい。
メキシコで一番リッチなカルロス・スリム氏は、ビル・ゲイツと並ぶ金持ちです。
でもスラムに住む貧困層には食べ物に困って子供を売る親までいる。



メキシコにも私は住んでたんだけど、ほんとにすばらしい文化があるし、美しい自然、音楽やダンス、それに親切な人が多い。

メキシコ人の性格は日本人に少し似ていて、初めて会った人にはシャイだったり、空気読むところもあるんです。





メキシコはすごい発展したし好景気です。
メキシコは貧困国だと思ってるかもしれないけど、以前からGDPは10数位ですよ。
メキシコの方が求人が多いような気がします。



これが首都メキシコシティです。

今日はこのメキシコシティの中心部に大統領選挙を祝賀する市民がたくさん集まりました。






私は現大統領のニエトが大統領選挙だった時にメキシコにいました。
ニエトはマフィアとのつながりがあるからニエトが大統領になったらマフィアの勢いが増すだろう、とメキシコ人の友人達が心配してました。
それにニエト大統領は以前70年も続いてきた汚職まみれの政党が亡霊のように復活した政党所属です。
また汚職とマフィアの時代に戻ると心配していたら、ほんとにそうなりました。

ニエトの任期中に、殺人率があがり、マフィアによるみせしめは多数おきたし、今回の大統領や知事選挙で多数の政治家が殺され、マフィアのことや政治家の汚職や政治家とマフィアの結びつきについて取材していたジャーナリストが多数殺害されました。


ニエトの支持率は1割切ってたしどうなっちゃうんだろうと思ってたら、メキシコ国民は違う人を選びました。

初めて選挙に行く18歳の子は「facebookなどSNSでいつも選挙のリアルタイムの情報を得ている。私達は国をよくしたい。私達若者は国を変えられるポテンシャルが高いと思う」と発言してました。
若者の過半数はAMLOを支持したそうです。



今回はメキシコで初めての左派の大統領の誕生です。


中南米は大統領制の国が多く、大統領の任期は4年から5年。
大統領が変わるとがらりと政策が変わります。


コロンビアだって、大統領が変わったら経済もよくなるしテロなくなるしゲリラとは和平するし、昔とはまったく違う国のように変わりましたよね。


ANDRES LOPEZ次期大統領は、地方のタバスコ州出身で昔は先住民族の支援活動もしていたそうです。

貧困層や先住民族という虐げられてきた人達にもやっと陽の目があたる時がくるといいのですが。


また次期大統領は、自分の子供は政府に入れないし、NEPOTISM(身内びいき)はやらないと断言しました。
NEPOTISMというのは、トランプ大統領で有名になった単語です。トランプは自分の身内を政権に入れるし、家族とお友達内閣。





また首都メキシコシティでは初の女性市長が誕生しました。

Claudia Sheinbaum氏。

大統領に選出されたAMLOが応援していた候補で、左派で汚職や腐敗をなくしクリーンな政治をするという公約。



物理学者で政治家です。

メキシコ人の若い女性達が特に喜んでました。

メキシコは古いマチスモ(男尊女卑)による女性への暴力が大問題になり大規模抗議デモもおき、女性の権利が叫ばれているので、女性が市長になったことはプラスになるかもしれません。

AMLOが大統領、クラウディア・シェインバウムが首都の市長に。

まだ就任はしてないですが、今後のメキシコがどうなるのか見守っていきたいと思います。







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