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コロンビアとサッカー。コロンビアチームの曲やダンスも解説。ワールドカップ

サッカーのワールドカップで日本とまた同じグループになったコロンビア。

いまはW杯中でコロンビアの話題が最近急にネットやメディアで多くなりました。


コロンビアは私が住んでいた国です。
コロンビアってどういう国?  コロンビアのサッカーって怖いんだよね、 など 日本で知られてないことや誤解されてることも多いようなので解説したいと思います。




コロンビアは南米にある国で、人口は日本の半分位で 4982万人。
人口の平均年齢は28歳です。

コロンビアといえば「麻薬とパブロ・エスコバルで世界一の危険国」と「美人の売春婦」のイメージだと思います。



美人国というのは、確かに。
ミスユニバースでも優勝や準優勝や3位にいるし。
サッカーでの女性サポーターの美しさも注目されてるようです。









でもコロンビアが危険だったのは90年代前半までの話。麻薬王パブロ・エスコバルは1993年にコロンビア政府により殺害されメデジンカルテルもなくなりました。


コロンビアは2000年代から経済や治安も向上し、2010年代には飛躍的に治安がよくなり南米第二位の経済国になりました。

2010年から2017年の7年間に540万人が貧困層から脱出。
貧困率は史上最低となり、中間所得層が急増した。

http://www.elcolombiano.com/negocios/economia/pobreza-en-colombia-2017-NB8434780




2000年代の後半位から欧米人のバックパッカーの長期滞在地として人気なり「南米のバンコク」と言われました。
2010年代には世界から投資が相次ぎ大都市はものすごい開発されて、数年ですっかり大都市の様子も変わりました。

これがコロンビアの首都ボゴタです。
標高2650mの高地とは思えないほどの大都市でしょう。










こちらは第二の都市 メデジン。







コロンビアはここ何年かはバブルのようにすごい景気がよかったので、欧米人が多数出稼ぎにきてました。
宗主国のスペイン人も本国で仕事がないのでコロンビアに出稼ぎに来てたんです。アメリカ人やヨーロッパ人にも移住してきてる人が多かったです。
観光客も急増しており、ロンリープラネットの2017年行くべき旅行先の2位に選ばれ、アメリカの大新聞のおすすめ観光地の2位にもなりました。

私がいた2-3年前はイケイケで、好景気にわいててエネルギッシュでしたよ。

日本人の私でさえ移民局に行くと、コロンビアに不法移民したいんじゃなかろうね? と疑われるほどでした。つまりそれだけ今までの先進国からコロンビアに住みたい人が来てるということ。





コロンビアの首都ボゴタや第二の都市メデジンはもう何年も前に殺人率ランキングからは姿を消してます。
日本の外務省の古い情報でも、ボゴタやメデジンは危険レベル1です。今はもっと治安が向上してます。
メデジンといえばおととし日本人が強盗殺人にあったじゃん、というでしょうが、あの年にメデジンで強盗殺人にあった外国人は日本人1人だけです。

私が6年前にいたときは、まだテロが少しあったし、市外や郊外や山中に行くとゲリラがいる地帯がありました。
けどゲリラと和平締結する前からもうテロはほとんどなくなって、安心して車や長距離バスで旅行できるようになりました。

よく日本のネットに「コロンビアは世界一危険で、その辺に死体がごろごろ転がってる」 「子供でも機関銃を持ってる」とか書いてありますが、それはデマです。
私はコロンビアで一番殺人率高い都市にいましたが、死体も見た事ないし、コロンビアで銃を持った人は、軍隊か警官か警備員以外見た事ないです。5年前にひったくりやった犯人が市民達からにぼこぼこにされてるのを見たくらい。
私はコロンビアで窃盗にあったこともないですね。





さらにコロンビアについて知りたい方は、私が前にこのブログに書いた記事を読んでください。
これを見れば、どのくらいコロンビアに対して偏見が強いか、コロンビアがイメージと違ってたかもわかります。


  ↓

「いいかげん南米コロンビアのイメージを更新しようよ」






住むエリアとして一番危険なところは?  

とコロンビア人にきくと答えによくあがるのが、サッカーのスタジアム

スタジアムの近くに住まない方がいい、危険だから、と言うコロンビア人が非常に多かったです。


コロンビアのhinchasといわれるサッカーの熱狂的なファンにはフーリガンみたいのが多いんで、試合がある日はなるべく外出しないか、外出するならスタジアム方面は避けるようにといわれました。

一番やばいのが、クラブチームの試合。
各都市の熱狂的なフーリガンみたいな若者達が試合の後に暴れるので危険です。
コロンビアでクラブチームの試合は見に行かない方がいいと思います。

私が住んでる地域では、試合の後にスタジアム周辺の住宅に瓶が投げ込まれたり、サポーター同士でけんかして死傷事件がおきたり、サポーターが暴走族みたいに蛇行運転して事故おこすとかよくありました。

これは私がいたカリにあった2つのクラブチーム「America de Cali」と「Cali」のサポーターがカリにあるスタジアムでピッチになだれこんだ事件。
コロンビアの全国で大ニュースになりました。






コパアメリカ(南米大会)やW杯はプレミアが付くからチケット高いし、航空券やホテル代も含めるとかなりお金がかかるし、セキュリティもかなり厳しいので観客はもっとおとなしいですが。





コロンビア人がみなサッカーが好きというわけでもないです。
熱狂的なフーリガンみたいな人はほんの一握り。フーリガンは市民からうとまれてます。
サッカーやってたしサッカー好きという人が何割か。
普段はサッカー見ないけどW杯など代表選だけ応援するという人が一番多い印象。
サッカーにまったく興味ない人達も何割かいます。私の友達には、サッカーに興味ないか、W杯などだけ見るという人が多いです。


確かにサッカー大国で、サッカーを幼児からやる人も多いけど。
サッカーはボール一つで遊べるんで貧富に関係なくできるから、郊外は夜に車道でサッカーやって遊んでる人達もいました。




日本でも有名なコロンビアのサッカーの代表選手ハメス・ロドリゲス。ハメスはククタという、隣国ベネズエラとの国境があるコロンビアの中でも貧しい地域の出身です。そこからまた別の地方都市で幼いころからサッカーをやってました。メデジンのサッカーチームに小学生から中学生までプレーし14歳の時に優勝。アンダー17の国代表になり、2007年にアンダー17の世界大会に出場。

ハメスが育った環境はサッカーやらなければ道をあやまって悪い道へいってしまう、と書いてあったので、貧困層出身だと思います。

中南米の大半が階級社会です。
コロンビアもそうです。
国は豊かなのですが、一部の富裕層が富を独占しているので富裕層は日本人が想像できないほどリッチ。
中間層は好景気で生活レベルがあがりました。
一方で、貧困層は食べられないほど貧しい。
貧しい国ではなくて、貧富の差が天と地の差ほど大きい国なのです。


特にコロンビアは南米の中でも階級差が激しい国なので、貧困層からのしあがる一つの手はサッカーか音楽で成功することだと思います。

サッカーの選手には、そういうハングリー精神が非常に強い人もいると思います。






南米はワールドカップの予選を通過するだけでも大変で、日本では優勝候補と思われてるブラジルやアルゼンチンもいつも予選で何度も負けて、アルゼンチンはここのところ毎年出場危ういといわれるけどぎりぎりで出てます。


コロンビアが南米予選を勝ち抜いてワールドカップに出場するのは大変。

南米じゃなくて中米だけど、コロンビアの隣のパナマが今年初出場きめました。
出場がきまったら、大統領が「明日は祝日とする」ということで休日になったそうです。

南米はサッカー大国が多いし、どこの国もサッカー狂なのでW杯よりも南米予選の方が大変と言われてます。

私は前のワールドカップの南米予選の時にアルゼンチンにいたことがあります。
アルゼンチンはhinchas (サポーター)が過激。
コロンビアとアルゼンチンの試合の時はサポーター同士の大きなけんかがおきることも。

また、南米大会であるコパアメリカの時はコロンビアにいました。
コパアメリカの試合が始まると道路の渋滞がすくので、試合が始まったら車に乗ってました。
コパアメリカの時は南米で飛行機が遅延したこともあるそうな(試合見たいから)。
大学でも職員たちが試合を見てたと学生が笑ってました。ブラジルみたいに休みにはならないけど、コロンビアも代表の試合は人気です。

コパアメリカの時は私の部屋にはテレビがなかったのですが、夜寝てると近所から「ぷーぷーぷー」というホーンの音や、歓声がきこえ、ゴールすると「ゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーール !!!!」という声で、キャーキャー近所が騒がしく、試合に勝つとすごい盛り上がりで、負けるとシーンとなってたので、テレビがなくてもだいたい試合の運びも結果もわかりました 笑。





1994年のW杯にやっとコロンビアが出場できたと思ったら、Andrés Escobar選手がオウン・ゴールしてしまった。
Andrés Escobar選手はコロンビアに帰国後に殺害されました。

それが日本でも知られていて、コロンビアのサッカーと言えば「負けたら怒るファンから銃殺される国」といわれます。
今日は日本のニュースでもまたAndrés Escobar選手の件を紹介して、暴漢に襲われたと言ってました。

けどAndrés Escobarを殺したのはマフィア2人なんです。
Andrés Escobarのオウンゴールでコロンビアが負けたために大損をしたマフィアが怒って、コロンビアのメデジンのレストランから出てきて車に乗ったAndrés Escobarを銃で撃って殺害したそうです。民兵がからんでいたという話もある。

だからファンが殺したのではないし、マフィアがらみの話です。
しかも1994年といえばまだパブロ・エスコバルが殺された翌年で、コロンビアの治安がまだよくない頃。


その後のコロンビアの試合で負けても別にどの選手も殺傷されてないです。

昨日日本との試合でレッドカードになったカルロス・サンチェスは、ツイッターなどに「カルロス・サンチェスはコロンビアに帰ったら背中から銃で撃たれるだろう」とか書かれてました。それはコロンビア人が書いたんじゃないし、まだ24年前の話を言ってるのか、しつこいなと思いました。









さてコロンビアのサポーターの応援の曲とダンスということで、テレビで何度か紹介されていたのがこれ。


2014年のブラジルでのワールドカップでゴールをきめたコロンビア代表が踊ってたものです。








これは日本のテレビで「コロンビアンダンス」 とか 今朝は 「RAS TAS TASダンス」と紹介されてました。

が、正しくは、サルサ・チョケ(Salsa Choke) という音楽のジャンルで、チョケというダンスです。

サルサ・チョケは 私がいたコロンビアの第三の都市カリ市の音楽とダンス。



「Ras Tas Tas」が、コロンビアのサッカー代表で人気があがって、ブラジル大会のオフィシャルソング(PITBULL)よりこちらが人気だったという声もあります。
日本のラテンのクラブでも2014年頃に妙に「Ras Tas Tas」がかかるので、なんであんなコロンビアのローカルな歌を知ってるのかと思ったらW杯で流行ったのでした。




これが元歌の 「RAS TAS TAS」です。
コロンビアのカリのグループ Cali Flow Latinoが歌ってます。



「Ras Tas Tas」   Cali Flow Latino







サルサ・チョケは、コロンビア発祥のダンスと音楽だからコロンビアンダンスでも間違いはないのですが。

チョケで一番流行った曲が「Ras Tas Tas」ということで、他にもたくさん曲あります。




これは 2015年に流行った 「Swagga」という曲で、このビデオはコロンビア人の幼女がコロンビア代表ジャージを着て踊ってます。



「Swagga」 Cali Flow Latino







サルサ・チョケは私が最初にコロンビアにいた2011年にもうすでにカリでは大流行してました。
若者向けのジャンルです。

カリはサルサの都市なのですが、サルサにヒップホップやレゲトンなどのアーバンな音楽とコロンビアの太平洋側の伝統音楽などを混ぜて作ったものです。
ダンスもサルサとはぜんぜん違いますね。



これがサルサ・チョケの踊り方です。

この人たちはコロンビアのカリのチョケを踊ってるグループ。
ここはコロンビアのカリ市です。







2015年にRAS TAS TASとコロンビア代表チームについて私が書いた記事。


「Ras Tas Tas, Salsa Choke」







昨日のW杯の日本とコロンビアの試合には、コロンビアの有名人も観戦に来てました。


世界で大人気のコロンビアのメデジン出身のレゲトン歌手 MALUMA。
自家用ジェットでロシアに観戦に来ました。

あ、malumaは、ロシアで窃盗事件の被害にあったそうです。







こちらも合わせて読もう。
ブログ内の関連記事は:

「コロンビアのサッカー代表のカルロス・サンチェス選手殺害の危機という報道に反論」

「サッカーW杯のコロンビア代表のダンス」


「コロンビアニュースの和訳と解説。W杯でコロンビア人サポーターが日本人女性に下品な言葉を言わせた件」

「コロンビアとサッカー。コロンビアチームの曲やダンスも解説。ワールドカップ」

「コロンビアの料理」

「南米コロンビアのドリンクについて」

「南米コロンビアのスイーツ」



「中南米ではサッカーの試合にご注意」

「コロンビアは世界一危険な国じゃないよ、コロンビアへの誤解へ反論」

「netflixの「narcos」のパブロ・エスコバルのドラマにうんざりするコロンビア人」

「南米コロンビアの方が日本よりいいと思った点」

「いいかげん南米コロンビアのイメージを更新しようよ」







関連記事

この記事へのコメント

No title
Andres Escobarの事件は、確かに衝撃的でした。まあ、それだけ選手たちは国を代表して命がけで試合をしているし、国民もW杯には注目していて熱くなる、ということでしょうね。皆がサッカー好きというわけではない、というのも南米や日本も含めて万国共通なのだと思います。

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