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改正風営法とクラブ

風営法は以前は昼間のダンス教室でも規制対象でした。
しかし2016年に改正。


「風営法が改正されて、これで風営法からダンスがなくなった」 

と思ってる人が多い。
 

けどそうじゃなかったんですよ。


クラブもダンスも「深夜営業」ならまだ風営法の対象なんです。


改正後にすでに警察の摘発や立ち入りがきた店もあります。



「風営法は深夜の ”クラブ” だけが対象」 と思ってる方。

改正風営法では、 「深夜の遊興」 というくくりになりました。

遊興とは、警察の運用基準によると、 ライブ(歌、バンドなど) やショー、カラオケ(ボックス以外)、演芸、スポーツ観戦させる店、 など幅広い業態が対象だそうです。


今年、東京の有名クラブの蜂が風営法で摘発された事件がありました。
クラブ界の反響は非常に大きかったです。

しかし改正風営法を理解してない、または改正風営法を読んでない人がクラブ界に想像以上に多い事に驚きました。

「風営法が改正されてクラブやダンスはもう風営法から外れたと思ってた」 と言ってる人はクラバーだけではなくクラブ界にもいました。


風営法の話なんてうざいと思う人もなかにはいるのかもしれません。


けど自分達が踊ったり、イベントをやったり、DJしてる店がもしなくなったら悲しいですよね。

「自分達が当事者なのに危機感があまりない人が多いような気がする」と懸念してるクラブ界の人もいます。


摘発されてからあわてても遅いし。


今年に入ってから警察が「東京」で風営法の摘発をした。
しかも摘発されたのは、比較的おとなしい店。
もっとひどい店がたくさんあるのに。

クラブの蜂を摘発し、たんなるバーのGERONIMOに立ち入りがきたことは、もしかして他の店への警告の意味もあるかもしれません。

まず、クラブ関係者は改正風営法と特定遊興について早急に読んだほうがいいと思います。


といってもなにを読めばいいの?
なかなかわかりやすいサイトやまとめがない、という声が。

そこで私が知ってることをまとめてみました。参考までに読んでみてください。



ということで、 今回は改正風営法について書きます。









<改正風営法のポイントまとめ>





●「深夜」(0時以降)の営業かどうかが問題。

深夜0時前なら、ダンスもクラブも風営法の許可なしで営業できるようになった。



●風営法からクラブやダンスが外れたわけではない。 

「深夜営業」なら、クラブもダンスも「遊興」として風営法の規制下にあるそう



●クラブ以外の「遊興」も深夜営業なら規制対象に

ショー、ダンス、ライブ、演芸、カラオケ(ボックス以外でカラオケの設備がある)、ゲーム、スポーツ観戦をさせるバー … 
など幅広いものが深夜営業なら「特定遊興」の許可が必要になってしまったそう。




●特定遊興の許可がとれるエリアが、びっくりするほど狭い。

条例などに定められたエリア内のみが特定遊興の許可をとれる。

住所で見るとエリア内にあっても、学校や病院や住宅のそばは不可、などいろんな条件がある。
繁華街の中心なのに、エリア圏外の店もあるのでイメージで判断できない。
旧風営法で3号や4号を取得できたエリアも、改正風営法で圏外になったところもある。
改正前よりエリアがかなり狭くなった


●特定遊興許可を取得してないとエリア内でも違反

自分の店がエリア内にあっても、特定遊興許可をとってないと合法にはなってない


●自分のイベントが終電前の早い時間でも、その店が深夜営業で特定遊興にあたることをさせているなら、店が風営法違反で摘発される可能性もあるそう。






早い時間のダンスやクラブ営業は認めるから、その代わり深夜営業については前より厳しくするよ、


という感じらしいです。







<改正風営法について>



改正風営法でダンス規制がなくなったと勘違いしている人がまだ多いです。
改正風営法後に 「風営法からダンス規制がなくなったってニュースで見たよ、おめでとう」と私は多くの人から言われました。


改正で、ダンスが規制から外れたわけじゃないんです。

午前0時までならダンスもクラブも風営法の許可はいらないです。
けど午前0時以降もダンスさせてるなら特定遊興の許可が必要になりました。



改正風営法後にすでに全国でクラブが手入れされてはじめてるそうです(ジャンルは様々)。
地方の方が手入れが多いと言う話もあります。
このままではクラブがなくなってしまう県も出てくるかもしれない、という懸念もあると風営法に詳しい弁護士さんの記事が出てました。


今年の1月に有名なクラブ 青山の蜂が摘発されて経営者ら3人が逮捕されてクラブ界は大騒ぎになりました。

けど「蜂はいいクラブだったのに」「蜂のオーナーはいい人なのに」という話が多い。

蜂は有名な音箱です。
音箱(音楽好きが集まるお店)で、東京のクラブでおとなしい方だと思います。


音箱といわれるクラブは、クラブに悪いイメージがあった人もびっくりするかもしれない位おとなしくなったクラブが多いと思います。

でもいいクラブだろうが、経営者がいい人だろうが、警察から見れば違反は違反なのです。
蜂がある場所は青学のそばで、そこは特定遊興のエリア圏外なので風営法許可をとれないからです。
深夜0時までの営業ならOKですが。



しかしもっと深刻なのは今年の2月に六本木のバー GERONIMOが風営法で摘発されたことです。

GERONIMOはクラブではなくバーなんです。
しかも六本木交差点に立ってるビルの2階にあります。
私も以前一度行った事があるからわかるけど、バーです。

警察が立ち入りにきたときに、「BGMに合わせて客が肩を揺らしていただろう」。
だから違反だと。
DJもいないしDJブースもないしダンスフロアもない、たんなるバーで、改正風営法の「特定遊興」にあたる要素がないのにです。

六本木には他にたくさん深夜に躍らせてたり、道路に客がたむろってるようなクラブやバーがあるのに。
このバーを摘発するなら、六本木の多数のお店を摘発しなきゃいけなくなるのではないかと思うのですが。

けどGERONIMOは外国人客が多くて日本人には行ってる人が少ないからか、蜂ほど話題になりませんでした。


GERONIMOの摘発の記事はこちら。

「無許可でダンス」警察が有名バー立ち入り 風営法の拡大解釈に経営者は反発 」

(※注: のちにGERONIMO は警察の指導で「NO DANCING」の掲示をはらされました)。




クラブやクラブ関係者達が心配なので、私はこうやって注意を喚起しています。
クラブ関係者、DJ、クラバーの人達がもし警察に行くことになったら大変だから。

そして後世に負の遺産を残さないようにする為です。



私は2年前まではクラブDJやってましたが、タバコの受動喫煙で喘息になったのでドクターストップで、今は日本のクラブではDJできなくなりました。
(自分で完全禁煙のイベントをオーガナイズして、そこでDJやってます。が、クラブには踊りにも行ってません。海外はOK)




私には関係ないよ。

でもあなたには関係ある話なのです。





下記に 改正風営法についてもっと詳しく解説します。







<旧風営法>


前の風営法は、

もともとは昭和23年にできました。
敗戦直後に、当時流行っていたダンスホールでダンスの相手になって売春していた女性達がいて、売春を取り締まるために風営法ができました。
当時のダンスは男女で踊るペアダンスだったので、2016年までの旧風営法ではペアダンスが特に標的になってました。


ー 音楽をかけてダンスをさせてお金をとる営業は時間に関係なく対象だった。昼間でも。

ー DJは「音楽をかけて客を躍らせた」という罪に問われた

ー 男女のペアダンスは 公序良俗を害し青少年の教育に悪い ということで、社交ダンス教室やタンゴやサルサのレッスンまで規制対象だった 

など。

詳しくは旧風営法を読んでみて下さい。

(下に私が旧風営法時代に書いた過去記事のリンクがあります)。


        ↓       ↓        ↓



<改正風営法>


ダンス規制に反対する運動が大きくなったこともあり、風営法は2016年に改正されました。




① 深夜営業でなければ(夜0時まで)、 ダンス、クラブ、ライブハウスも風営法の許可はいらない。


② 深夜営業の場合は、「特定遊興許可」 が必要に。

深夜0時以降に営業をするなら、「特定遊興飲食店営業の許可」が必要になった。

深夜に、
酒類を提供し、 
設備を設けて客に「遊興」させる店
が対象。


「遊興」とは?

「遊興」とは、営業者側の積極的な行為によって客に遊び興じさせること

とある。


具体的な定義が明記されてない




●「遊興」の風営法の運営基準としては、

ー ショー、ダンス、演芸、その他の興行を見せる、またはさせる
ー 歌を歌う、バンドの生演奏などをきかせる
ー ダンスをさせる
ー のど自慢大会、ゲーム、競技 などに客を参加させる
ー カラオケ装置を設けて歌わせる (カラオケボックスは除外)
ー スポーツ観戦をさせる(スポーツバーなど)

などがあるそう。

詳しくは、警察庁の風営法解釈運用基準を見て下さい。





ダンスをさせるクラブは特定遊興なので、深夜営業には「特定遊興許可」が必要。




④特定遊興許可がとれるエリア

深夜営業を認めた代わりに、深夜営業できるエリアが非常に狭まった。
前に風営法の3号や4号をとっていたお店でもエリア圏外になってしまった所がある。

特定遊興の許可がとれるエリアは 驚くほど狭い。

各都市の条例で定められたエリア内のみ特定遊興の申請ができる。
エリア内であったとしても、病院や学校や住宅(マンションなど)のそばはダメ、など予想外に狭い。繁華街の真ん中にあってもエリア圏外の店もある。

自分の店がエリア内なのか確認すること。



⑤特定遊興許可のエリア内にあるか外にあるかでの対処


●エリア内

弁護士や行政書士に相談して、特定遊興の申請をして許可されれば合法的に深夜営業ができる。


●エリア外

店がエリア外なら特定遊興の許可がとれない。

深夜営業をあきらめる


店をエリア内に移転して、特定遊興の許可をとるか。






<FAQ>


●クラブやライブハウスは?

深夜営業じゃないなら(0時まで)、許可はいらない。



● レンタルスタジオやレストランなどでのダンスやライブイベントはどうなるのか?

→ 深夜じゃなければOK



● 自分のイベントは終電前に終わるのだが、店が深夜営業をしている

→ 自分のイベントが早い時間でも、店が深夜営業をしていて深夜に特定遊興にあたることをしているなら店は特定遊興許可が必要。

店が特定遊興をとってなければ店が摘発される可能性あり。



●通常は終電までの営業。 でもカウントダウンやクリスマスなど一年に1度か数度だけ深夜イベントをする。

→ 深夜をはさんで2日間にわたる場合は特定遊興許可が必要みたい(要確認)。
巨大フェスは特定遊興をとった模様。



●DJバーはどうなるのか?

→ 特定遊興の定義が明確じゃないので、DJが音楽をかけていて客は踊ってないDJバーが合法なのか違法なのかわからない。

ただし麻布警察管轄では、DJいないのに店内にDJブースがあるということで摘発されたバーがある。








<改正風営法によるメリット>

改正風営法により、以前は風営法で規制されていたペアダンスが対象から外れました。
旧風営法では昼間の社交ダンス教室や、タンゴのミロンガ、サルサのレッスンまで対象だったのが、改正によりレッスンやイベントできるようになりました。

(←ただし午前0時まで。 深夜0時過ぎる場合は風営法対象になる)


今までは風営法のグレーゾーンで摘発をおびえていたのですが、深夜じゃないなら堂々と合法で営業やイベントを開催できるようになりました。


私がいるサルサ界(ラテン音楽とラテンダンス界)は男女ペアで踊るので、前はびくびくしてました。
改正風営法でほんとに助かりました。



知り合いのラテンのクラブは、前の風営法で警察の立ち入りがありました。
店は繁華街のどまんなかにあったけど、改正風営法で特定遊興のエリア外になりました。
そこで許可エリア内に店を移転して新装開店しました。
オーナーと話したら、これでびくびくせずに深夜に営業ができる、もう許可があるからね、と満足そうに言ってました。


風営法に準じたエリアで設備や照明を決められたとおりにし、特定遊興許可をとれば深夜にクラブを合法で営業できるようになりました。

これからオープンを考えている店には特に朗報だと思います。








<改正風営法の問題点>



①特定遊興の定義が明確じゃない

改正風営法では特定遊興の定義が明確ではないので、どこからどこまでが遊興にあたるのかがよくわからない。

実際は、管轄の警察署の現場の警官の判断にゆだねられてるのが現状である。
今後拡大解釈される可能性もある。





② 許可エリアが狭い



特定遊興をとれるエリアが異様に狭い。

各都市の条例で定められているエリアにある店しか特定遊興の申請ができない。
エリア内でもそばに病院や学校や住宅(マンションなど)がない所などの条件がある。
繁華街の中心にある店でも、エリア外という所もある。

許可エリアには地価や家賃も高い所もあり、移転するならお金がかかる。


一方、夜に人がいないエリアなら(たとえば湾岸の倉庫街や山の中など)迷惑がかからないから営業してもいいかというと、騒音問題はなくても特定遊興のエリア圏外なので営業ができない。

(←改正風営法は騒音問題だと言う人がいるけど、人がまったくいないところでも禁止なのが変ですよね)。


それからこれは聞いた話ですが、風営法でクラブが規制されてるときいて、賃貸してくれるところが少なくなったり、クラブと分かったら大家から断られたり、急激に賃料をあげられたケースもあるとか。





③許可をとるのにコストがかかる

家賃が高いエリアに移転して、お店をつくりなおし、お店のオープンの宣伝をしたり集客しなしたりかなりお金がかかる。それに新規開店しても客が戻ってくるのに時間がかかることも。

特定遊興をとるのに、弁護士や行政書士代、それに申請費がかかる。

大箱にとってはたいした額かもしれないけれど、小箱には厳しい金額。
今まで特定遊興をとった店は有名店や大箱(巨大クラブなど)が多いらしいが、小箱にとっては死活問題。





④管轄警察により差がある



今までのところ摘発が一番厳しいのが東京の麻布警察。六本木など。

渋谷警察と原宿警察が次。

地方も手入れが入ってるそう。
許可エリアは条例によるが、地方は許可エリアが狭くエリア圏外になる店が多いところもある。




⑤現場の警官の判断にゆだねられてる


取り締まりが管轄の警察署により違うし、実際は現場の警官の判断にゆだねられているそう。
警察の立ち入りがきた店によると、風営法を警官が把握してなくて風営法と違う事まで言われた、とのこと。





⑥風営法の摘発で繁華街の景気がピンチに


90年代までに比べると、摘発が始まった2000年代から現在に至るまで東京の繁華街はかなり活気がなくなり人出が減ったそう。

一番摘発が激しい六本木は、立ち入りでクローズした店もいままで結構ある。

全体的に昔より六本木は人出が減ったので、実際売り上げががた減りしてると六本木に店がある人からきいた。
全体的に経営が苦しくなった店は多いそう。閉店する店も増えてきたらしい。

六本木は昔から外国人が多い歓楽街。
本当はいま日本にはたくさん外国人観光客が押し寄せているので、六本木にたくさん外国人がきてもうかるはず。
だがあまりにも警察が手入れしたので、口コミで六本木の評判が悪くなってしまったそう。
外国人が六本木に行きたがらなくなった。
それも店の売り上げが激減した理由の一つなんだそう。



ちなみに2017年の日本の飲食店の倒産件数は707件で過去最多だった。
前年よりも150件増加(26.9%増)し、負債総額は359億1900万円(34.1%増)となった。

お酒を出す店は0時までの営業だと経営が苦しい。
ただでさえ、みんなお金がないから外飲みや外食を控える人が多くて、夜の飲食店の売り上げがよくない。

そこに風営法の摘発の打撃。
店にとってはかなり苦しい。





⑦外国人観光客やW杯や五輪の客の受け入れ先がない

外国人観光客が近年急増しており、来年はラグビーのワールドカップ、再来年は東京五輪があるのに、その観光客が夜遊びに行くところが少ない。

東京は終電や終バスも早く、 NO DANCINGと書いてあるクラブやバーが多く、夜遊びがつまらない都市と外国人からいわれている。


他のアジアの国や世界の都市は、巨大クラブが観光スポットになっており大きな利益を生み出している。
クラブやクラブ街がガイドブックにものっている。
リゾートにパーティアイランドもあるし、各都市にはクラブ街がある。

共産国のキューバでさえクラブが観光産業。
中国だって巨大クラブがすごいもうかってる。

それに比べたら日本は歓楽街やクラブは悲惨。





⑧DJのイメージ悪化


風営法でクラブが摘発された事件があると、テレビのニュースにDJが警察に連行されていくシーンがうつり、DJの名前が出る。
クラブを知らない人にとっては、それは非常に鮮烈なイメージ。
クラブやDJは悪いんだ、反社会的なんだ、というイメージを持つ人もいるかもしれない。


他の国では有名DJには年に何十億円も稼いでいる人もいる。
巨大フェスもたくさんある。

しかし日本のクラブシーンは摘発と不景気で委縮している。
日本のDJ達は大変。
音楽かけてるだけなのに、「音楽をかけて客を躍らせた事が罪」と旧風営法でいわれた。
DJは「音楽をかけ客を躍らせた罪」で風営法に違反してる人達、 というイメージも与える事に。


他の国ではクラブ産業が観光産業で、巨大ビジネス。
DJは五輪の閉幕式に出てきたり大きな存在。

でも日本ではDJだけで食べていける人はほーーーーんの一握り。
他の国のDJは音楽に没頭できるのに、日本では風営法問題など音楽以外のことにふりまわされている状態。



改正風営法で手入れされた店のオーナーによると、

警察が手入れにくると 「DJは? DJいるだろ。どこにDJいるか?」とまっさきにDJを探し、
DJがいなければ 「DJブースあるんだろ」と店内を捜索されたそう。

改正風営法で摘発された店も、警察の手入れではまずされたのが「DJブース」の有無だと言っていた。
DJを警察に連行するのは、風営法の違反の生きてる証拠がDJになっているからだろう、とのこと。

改正風営法後も、警察はDJを理由に店を手入れしている。
なぜDJが違法の証拠になるのか?

日本ではDJが違法扱いされている。
将来は完全にDJを合法にすることが必要で、合法になれば日本のDJの社会的な立場も上がるだろう、
日本ではDJはアングラでうしろめたい存在にされてしまった感はある。
…と改正風営法後に摘発された店主が話してくれた。


クラブビジネスの売り上げは海外では大きい。
日本もダンスや音楽では世界でもレベルが高い人がたくさんいる。
海外のようにDJ達がフェスやクラブなどで堂々とビジネスできるようになったら、その利益は各商店街や歓楽街の景気や観光産業にも活気を与えると思うけどね。





⑨特定遊興の拡大解釈が広がってる


六本木は取り締まりがあまりにすごいので、特定遊興にあたらない店まで怖がって特定遊興の許可をとりはじめているそう。

店のバーテンがただBGMとしてCDをかけてるだけのバーも、特定遊興許可をとった。

別のバーは(DJブースもなく音楽もかけてない)ただのバーなのに、特定遊興の許可をとったとのこと。

それでもまだ特定遊興をとれた店は六本木では数えるほどしかない。

特定遊興でもなんでもない店が特定遊興をとると、そういう前例ができると、「あの店もとったんだから他の店もとれ」といわれてしまう。

実際に警察の裁量で拡大解釈されて取り締まりの範囲が広がっていってることが六本木では懸念されている、と六本木に店を持つ人からきいた。






そして今年の2月に六本木のバー、GERONIMOが風営法で摘発されました。

実はGERONIMOのオーナー田中さんは、ラテン(サルサ)のクラブで日本で一番老舗だったSUDADAの元オーナーです。

風営法の摘発がひどかった5-6年前、SUDADAは風営法で閉店しました。
SUDADAが閉店した時は全国のサルサ界に大きな衝撃が走りました。
サルサ界では六本木がサルサのメッカで、サルサ界のレジェンドだった老舗店がなくなったからです。
SUDADAがクローズするさよならイベントでは店がぎゅうぎゅうになるくらいファンが多数詰めかけました。

元SUDADAは六本木の別の場所に移転し、名前もPARAISOと変えました。
しかしPARAISOも警察に摘発されて、DJとともに警察に拘留されたそうです。
昼間や早い時間の営業にしたり子供向けイベントもしましたが、警察の指導が悪化。
のでラテンのクラブ(サルサバー)をやめてしまいました。

その後同じ場所でVIVOという店にして、ラウンジバーに変えました。
でも改正風営法後に警察がきました。その時は客も少なくDJもおらず誰も踊ってませんでした。客はまばらでただ飲んでるだけだったそう。
しかし警察が店内を調べて「DJブースがある」ということで摘発されたそうだです。
それでVIVOもクローズして、SUDADAの痕跡がなくなって、サルサ界の伝説のクラブが消滅したのです。

(今SUDADAというサルサバーが六本木にありますが、あれは店の名前とロゴをパクっただけの別の店です)。


このクラブSUDADAは、私が最初に行ったラテンのクラブで私も非常に思い入れがあります。

元々は日本に住んでいた中南米人が、日本に住んで働く他の中南米人が週末にはラテンの音楽を聴いて踊ったりして週末を楽しめるように開いた店です。
その後、オーナーが変わって手入れがあった時のオーナーは日本人(GERONIMOのオーナー)の田中さん。
店の内容は変わってないので、風営法の手入れが激化した2010年前後という時期が悪かったのでしょう。

大リーグの中南米人の選手達や大使館員たちも来ることもあったし。
夕方6時頃からレッスンをして、仕事帰りの人達がテーブル席で南米料理を食べ飲んでいました。
サルサは比較的年齢が高いので、このクラブは30代以上が大半で中年が圧倒的に多かったです。
この店はサルサなどが中心で、とっても大人な店でした。


でも警察の度重なる手入れでDJまで拘束されたので、SUDADAは完全になくなってしまいました。
オーナーはDJが入るバーやクラブはもうやってません。
今は普通のバーだけです。
風営法については非常に詳しいし、店の経営にも注意をはらっています。
なのにそのオーナーが経営する六本木の交差点にあるただのバーGERONIMOに、2か月前に警察の立ち入りがあったのです。

GERONIMOはエリア内だし特定遊興許可をとろうと思えばとれるけど、普通のバーが特定遊興とってしまうと前例をつくって他のバーもとらなきゃいけなくなるから、田中さんはあえて許可をとらなかったそうです。

バーが風営法の特定遊興の違反なら、全国にあるバーだって違反になると思うけれど。

遊興がないバーなんだから、蜂の摘発よりもGERONIMOの方がケースとしてはずーーーーっとやばい。




⑩ 法の拡大解釈


特定遊興の範囲が広い方が、特定遊興をとらなければならない店数が増える。
特定遊興の申請料も増える。

バーが特定遊興の摘発されたなら、いったい「特定遊興」ってなんなのだろう。
どこからどこまでが「特定遊興なのか」というのがわからなくなる。

バーGERONIMOの摘発でなにが特定遊興なのか私も混乱してしまった。

特定遊興の定義が明確ではないので、拡大解釈されていっている懸念が。







<特定遊興をとればOKなのか?>


大箱大手のクラブ、大きなライブハウスや巨大フェスなど資金があるところはさっさと特定遊興許可ところが多いそう。

でも問題は中小の店。
エリア内に店があって許可とりたくても面積や照度などの条件をクリアしないと申請できないので、改装しなきゃいけなかったり、
エリア外にあるなら店を移転しないといけない。
コストがかなりかかる。

申請するなら弁護士や行政書士に依頼するし、特定遊興の申請費もまとまった額のお金が必要になる。

ただでさえ経営が厳しい中小の店にはそのお金をねん出するのは大変だし、もし許可とっても借金がかさんだり、移転先に客がくるかわからないし、経営が苦しくなりつぶれてしまう店もでてくるかも。

特定遊興をとったことで出てくるマイナス面もあるので、店によっては特定遊興をとった方がいいとは一概にいえないそう。







<クラブ界への不安>


「自分は踊りに行っても終電前に帰るから大丈夫」とか、「自分の開催するイベントは日中や夕方だから大丈夫」と言う人もいますが、その店が深夜0時すぎに遊興にあたる営業をしていたら店は風営法の対象になります。

「うちの店は繁華街の真ん中にあるから大丈夫」という人もいますが、たとえ指定エリア内だったとしても隣にマンションなどがあって指定エリアから外れてる店も結構あるんです。

それにエリア内にあっても許可をとってなければ風営法違反のまま。


みんなただでさえ生活が苦しくなってお金がないといい、外飲みや外食する人も減り、週末の夜に遊びに行く若者も減っているので、風営法の摘発で歓楽街がまじでシャッター街になる可能性もあるでしょう。

海外から帰ってくると日本の街も繁華街も暗いと思うしクラブ界も活気がないと思います。








<ペアダンスであるサルサと風営法>


ペアダンスが旧風営法の対象であってシングルダンスは関係なかった、 という議論が最近再燃してるようです。


読んでいるとペアダンスの件で誤解もあるようなので、私が踊っているサルサで説明したいと思います。

旧風営法のときに、風営法のダンス規制に反対する全国的な運動がおきました。
改正嘆願の署名を一番集めたのが、サルサ界なんです。
あのとき風営法の改正運動に関わった人達には、「サルサ界にはお世話になった」と言う人が多いです。


私が踊っているサルサのダンスは、ラテンのペアダンスです。
サルサは60年代にNYででき、日本には90年代の前半に入ってきたので、社交ダンスとは違います。
ラテンといってもいろいろあって、サンバなどのブラジルの音楽とダンスはポルトガル語で別ジャンル。
アルゼンチンタンゴも別ジャンル。
でもサルサのクラブでは、スペイン語圏の音楽だけです。
サルサ、バチャータ、メレンゲ、レゲトン、ピットブルなどのラテンのダンスミュージックだけかかります。

ペアダンスは旧風営法では一番のターゲットでした。
”男女のペアで踊るダンスは、享楽的な雰囲気を出し青少年の教育に悪い”という理由からです。


サルサのクラブは2000年代の半ばから警察に手入れされて、多くのクラブがクローズしました。
一番の老舗だった名店もたびたびの摘発でクローズ。
ラテンのクラブは、他のジャンルとは違って2000年代の後半に一番店がなくなりましたよ。




サルサってなんだろうと思ってる人が多いと思うので、ここでサルサのビデオを載せときます。



これは日本人のサルサの女性の先生の動画です。
旧風営法の時にレッツダンスのトークショーなどに参加してた先生。








これは私がやってたコロンビアのカリのスタイルのサルサ。
(私はサルサの為にコロンビアにいたので)






今世界でラテンが大流行してます。
去年流行った「デスパシート」とか今流行ってるJ BALVINとかMALUMAやDON OMARなどのレゲトンも、私がいるこのサルサ界のラテンのクラブでかかるジャンルです。



前の風営法では”男女のペアダンスが公序良俗に反している”という事が重要なポイントだったので、社交もサルサ(ラテン)もアルゼンチンタンゴも、昼間のダンス教室やダンスレッスンでさえ風営法の規制対でした。

しかしペアダンスの中で、社交ダンスは例外でした。
社交ダンスは自民党の議員に社交ダンスをする議員が何人かいたのでその議員に陳情して、1998年に社交だけ風営法を一部改正してもらったそうです。
社交ダンスの団体が行う試験に合格して認可された教師のみ風営法の認可を受けてダンス教室が開けるようになりました。
でも認可がない教師は合法ではダンス教室がひらけなくなり、認可されたダンス教室以外でのダンスイベントなどは風営法の対象のままになってしまいました。
社交ダンス界には、妥協したことで社交ダンスは公安の監視下に入ってしまった、と言う人もいるそうです。


ラテンのクラブはすでに2000年代に手入れがすごかったんです。
サルサは六本木がメッカでラテンの有名クラブは六本木に集中してます。
六本木のサルサのクラブは2000年代の中頃から手入れが激しかったです。

私のブログの過去の記事を見てみると、2006年に六本木などにあるサルサの有名なクラブの何軒かに警察が手入れにきています。
2011年から13年に激化して、老舗店を含めいくつものクラブがクローズしました。

2007年から2009年には特に中南米人が多く来るラテンディスコは全国的に大半が手入れされてクローズしました。
住宅地から離れたところにある超ローカルなラテンディスコに私がいた時に、警察が来たこともありますよ。

そこで2010年代にサルサの多くのイベントが公民館に流れました。
公民館でのイベントは、改正風営法になった現在でも流行っています。

(でも厳密には公民館でも、料金を徴収してたので、改正前はまだグレー状態だったと言われています。
地方の公民館の高齢者向け社交ダンスサークルが、風営法に反してるということで公民館のレンタルを断られた事もありました。)

その辺については、ブログの過去の記事で説明してるので読んでください。
当時の状況が分かると思います。

2006年の記事。

「クラブ消滅の危機」


2012年の記事

「ダンス全般が風営法違反だって。公民館レッスンさえ」


「風営法の標的はペアダンスだった」




旧風営法のダンス規制とそれによる警察の取り締まりが2011年から13年位に激化して、全国でたくさん摘発されました。
そこでクラブ界やダンス界から抗議運動がおこりました。
風営法から「ダンス」を外してほしい、というレッツダンスという運動です。

サルサ界はペアダンスだったし、すでに2000年代から摘発きてたので非常に危機感が大きかったです。
昼間のレッスンでも違法と言われたので。
そこでレッツダンスにサルサの大きな団体であるサルサホットラインが参加し全国組織なので全国から署名を集めました。サルサのインストラクター達も生徒達によびかけた。
その他、ネットや店頭で見て署名したサルサ愛好者たちもたくさんいます。
全国組織で動かせるところが他のジャンルと違うところかな。

そのレッツダンスの運動の時にサルサのインストラクターなどの一部に、社交ダンスの全日本ダンス協会連合会で行うダンス教師資格試験にサルサも入れてもらうように陳情しようという話で盛り上がっていました。
もう陳情していくとサルサ団体やサルサ関係者の上の人達が書いたりトークショーで話してました。

私が反論して、
「サルサを社交のダンス連合に入れてもらったとしても、その試験に合格できない教師はもうダンスを教えられなくなる。
それにサルサのインストラクターの半数は外国人で日本語が読めない。どうやって試験を受けるのか。外国人インストラクターを排除することになる。
またラテンはサルサ以外に、バチャータやメレンゲやレゲトンもある。ヒップホップのようなレゲトンはどうなるのか。
社交ダンスは妥協して認可を受けたので公安の監視下に入ったと言っていた。サルサもそうなれば、自分達の首をしめかねない。妥協じゃなくて、ダンス規制を外してもらわないといけないのではないか」と意見。
そう反発したせいで、当時は批判されました。



改正運動のおかげもあり2016年に風営法が改正されました。

午前0時までなら、ダンススタジオやレストランやクラブや公民館をはじめとしてレッスンやイベントやクラブで踊るダンスは、合法でできるようになりました。

サルサのイベントやレッスンは終電前のものが大半なので、インストラクターやオーガナイザーは助かりました。
深夜0時までに営業が終わる店や場所でイベントしてる人も、もう風営法におびえる事はなくなりました。


でも、サルサバーやサルサのイベントやってる店には、深夜0時過ぎにも営業してる店がまだほんの少しあります。
レストランやバーなどを借りてイベントやる場合も、0時過ぎに遊興にあたる事をやってる場所は特定遊興にあたるそうです。

だからペアダンスは風営法から外れたけど、深夜にダンスやライブをやれば特定遊興の対象になってしまう。
まだサルサは風営法の対象から完全には外れたわけじゃないのです。



※それからこれは風営法の話であり、騒音や迷惑行為など他の法律や条例で規制されてる話は別ですよ。
”風営法では”、ダンスやクラブやライブは深夜0時までは合法という話です。
深夜12時前だとしても、騒音で近所から通報される可能性はありますよ。







<クラブ界のコンプライアンスの確立の必要性>


クラブが摘発されたというと「クラブは犯罪の温床だからしょうがない」と世間から言われます。
クラブはドラッグや、酔っぱらいのけんかなどのトラブルが多いし、店の前にたむろってるやつらがいるし、治安を悪くする、というイメージが世の中で強いです。

昔と違って、今のクラブ、特に音箱といわれる音楽好きが集まるクラブは店が自主的にIDチェックをしていたり、音箱はおとなしい店が結構あります。

お店の騒音で周辺の住民に迷惑かけるのはよくないですよ。
特に住宅街にあるクラブは周辺住民が困ってるところもあります。

酔っぱらいが暴れてけんかなどのトラブルが店内でおきれば、客もDJも怖いです。

けれどそういうことは、刑法や条例で取り締まれること。
風営法で取り締まる内容ではないと思うのですが。

悪事をした人は警察がどんどん捕まえればいいと思う。
警察はもっと歓楽街をパトロールしてほしいと思います。




私はメキシコとコロンビアに以前住んでました。
中南米のクラブはセキュリティがめっちゃ厳しかったです。欧米もIDチェックや荷物検査あるけど、中南米はそれ以上に厳しい。
エントランスで男女に分かれて荷物と身体検査(空港みたいな)。女性はブラの間まで調べられる。
クラブ内にセキュリティがあちこちに立ってる。
クラブによってはトイレにもセキュリティがいる。

そしてセミプライベートなソファ席がたくさんあって、グループやカップルごとにソファ席に座らせて担当ウェイターがつく。客には全員分席があるクラブが多いです。
自分の席には他の人は座れないし担当のウェイターいるから置き引きもない。けんかや痴漢や酔っぱらいが暴れるトラブルもドラッグも見た事がないです。
もしトラブルがあれば多数のセキュリティがすぐ取り押さえるし、警察もすぐくるそう。


コロンビアやメキシコはクラブの自警がすごい。それに警察が歓楽街をパトロールしてます。
危険国だからしょうがないと思うでしょうが、今はコロンビアは治安が飛躍的に改善して観光都市になってます。

でも中南米では警察や警備が厳しくすることにより、犯罪の抑止効果に重点を置いてます。
警官が街や各駅を警備するし、クラブは自警がすごいので、セキュリティが高いから安心して客も遊べるしスタッフも安心して働けるのです。





一方日本は…

私は日本の歓楽街の方が私がいた中南米より怖い。
六本木は深夜から早朝のトラブルが多いです。
早朝に駅まで向かってると、酔っぱらい同士のけんかとかよくあるし。

自分も六本木で置き引きにあったり店内で勃発したけんかの人があたって負傷した、などのトラブルに巻き込まれた事が何度かあります。でも警察に被害を届けに行っても被害届を受理されたのは置き引きの1回のみです。
「六本木は治安が悪くて、拉致られた女の子だって結構いる。こんなとこに来る方が悪い」と警察に言われました。
犯人を見たと特徴を言おうとしても「あーいい。どうせ捕まらないから犯人について言及しなくていい」とまで。


クラブが摘発されたときの摘発理由でよくいわれるのが、クラブのせいで町の治安が悪化するということ。

でも警察はクラブの風営法の手入れには多数の人員を割いてるくせに、歓楽街の深夜にパトロールをしてる警官をほとんど見ないんですが。
みなが安心して歩けるように、もっとパトロールの人員を増やして警備してもらいたいと思います。

東京はテロ対策強化中ですし。


日本は「誰でもよかった殺人」が多くて性犯罪も多いし、海外から危険視されてる側面もあります。


イギリス政府による日本への渡航安全情報には、


”六本木や歌舞伎町(新宿駅周辺)などの東京のエンターテイメント地区は、特に夜間に犯罪のリスクが高い地域。
クラブやバーでの飲酒、クレジットカード詐欺、恐喝、強盗、暴行、性的暴行などの外国人に被害が多数報告されている。
アルコール度が高い酒を飲ませたり、酒に薬を入れて昏睡させ、目を覚ましたらクレジットカードに多額の請求がきていた被害も多数報告。ドリンクに薬混入して昏睡させる強盗が相次いでるので、ドリンクから目を離さないように。
ぼったくりバーに拒否してスタッフやドアマンとけんかになったイギリス人もいる。
また日本の歓楽街の路上には客引きが多く、売春婦と店の客引きがいる。客引きに誘われてバーやクラブに行ってぼったくり被害にあう人も続出している。」

と日本の治安について注意を喚起しています。

上でわかるように日本の治安についての注意の大半が歓楽街での犯罪なのですよ。
あとは性犯罪と痴漢が多いと最初に注意喚起されていますが。




警察は、風営法ではなくて、テロ対策とか犯罪の取り締まりの方を強化してほしいと思います。



中南米の、特に首都は警察の警備が厳重。
特別な時期や大イベントがある時は、武装警官や軍人まで警備に出てくることもあります。
治安が悪いからだろうと思うでしょうが、中南米はこのところ好景気で治安も劇的に改善した国や都市が多いんです。

中南米では、警察の姿が街のあちこちにあることが犯罪の抑止力になってるんですよ。
警察が守ってくれるという安心感を市民にも与えますし。
コロンビアはあちこちに防犯の為に警察が設置した監視カメラもあります。


中南米から日本に戻ると警官がかなり少ないと思います。
特に繁華街はぜんぜん見ない。
制服が地味でガードマンより目立たないから、どこにいるかもよくわからない。でもほんとにいない。


日本の歓楽街に警察の姿が常時あるだけでも犯罪の抑止になるのに、と思います。


歓楽街が危ないとか、クラブが治安を悪くしてる、と警察が言うなら、ぜひ警察が治安を守ってもらいたいです。
そしてクラブでの犯罪行為(けんかや痴漢やレイプや窃盗やドラッグなどの犯罪)がもしおきればどんどん捕まえてほしい。
みなが安心して遊べるように。



そしてクラブ自身ももっとセキュリティを強化すべきだと思います。
クラブによっては独自でセキュリティを雇ってるというけど、中南米のセキュリティと違ってプロじゃないし(中南米は警備員に元軍人や警官も多い)、「なにかトラブルにあった時にも対処してくれない」という批判の声が客から結構あります。
つけまわされて困ったり、痴漢されたから「助けて」とセキュリティに言ったのに、セキュリティが何もしてくれない、と私に助けを求めてきた女の子達もいましたよ。
客から助けを求められてるのに動かないのは、セキュリティがアマチュアだから、そして店でトラブルがおきたのが警察沙汰にならないようにもみけそうとする体質が強いからだと思います。


また、爆音が外に漏れてたり、酔っぱらい客が店の前にたむろってるような店もあります。


クラブで痴漢されたとか他の客からしつこくつけまわされて困ったという女性客が頻繁に出る店もあります。
女性スタッフやDJへのセクハラもあります。
セクハラや性犯罪問題は放置していると、そのうち告発されるかもしれません。
それにもともと風営法は、ダンスクラブでの男女の接触を取り締まる法律だったことをお忘れなく。


そういうことに対して、クラブ界で厳しくて自浄しなければなりません。
これじゃ客もDJも安心して過ごせません。

痴漢や迷惑行為する人は最低でも出入り禁止にすべきだし、悪質なら警察を呼ぶべき。

今のままじゃ、なかなかクラブのイメージはよくならないし、世間からの理解も得られないと思います。



クラブ界はコンプライアンスがない業界。
クラブに遊びに来る客が安心できるように、クラブ界で働く人たちも安心して働けるように、業界でちゃんとコンプライアンスを確立すべきだと思います。

一般企業はコンプライアンスを確立し、コンプライアンス研修をして社員に徹底させてます。
クラブ業界もコンプライアンスを作って、全国の各クラブの上層部に研修したり、中小の店にも徹底したらどうでしょうか。


コンプライアンスやセキュリティがしっかりして、客も安心でき、スタッフやDJ達も安心していられるようなところになれば、警察に目をつけられる事が減ったり、警察から何か言われても「いや、ちゃんと対策してるしトラブルおきてないですよ」と胸をはって言えると思います。








<改正風営法の規制緩和のアイディアとしては>



今の状況の改善の為のアイディアを考えてみました。



●ナイトバスを出すか終電を遅くする


よく六本木などの歓楽街で見るのは、始発前の酔っぱらい同士のけんか。

日本では終電を逃すと朝までいなきゃいけなくなるし、日本人はもともとアルコールに弱い人が多いから、朝までオールで飲みまくってべろべろに酔っぱらう人が多い。
酔っぱらい同士のけんかなどトラブルや犯罪などもおきることに。

それに朝に歓楽街にうろついてる酔っぱらいが、朝学校に行く児童と出くわすのも問題だと言われています。

そんなに深夜の治安が重要なら、朝まで歓楽街にいさせないで早く帰せばいいと思います。

クラブにきても疲れて、2時位には帰りたいとか眠いと言ってる人が多い。 朝までオールするのが辛くてクラブに行かない人もいます。

お店の側では、0時までの営業だともうからずに経営が難しくなる店が多い。
でも2時位には従業員を帰したい店もあるそうです。

クラブのDJは自分のまわす番が終わっても電車がなければ朝までいなきゃいけなくなります。


外国人には日本の終電が早すぎると文句言ってる人が多いです。
ナイトバスもないし、タクシーは高すぎる。
海外ではナイトバスや終日地下鉄が走ってる都市も結構ある。もしくはタクシーが安いのでタクシーで帰る人も多い。
外国人観光客は日本で夜を楽しみたくても夜の交通がなくて断念することがあるそう。

それは日本人だって怒ってること。
帰りたくても終電が早いので盛り上がってきた頃に帰らなきゃいけないし、駅まで走っても終電を逃す事もある。タクシーは高すぎてムリ。


金曜日と土曜日だけ電車を深夜2時まで運行するとか、都バスや市バスの深夜運行をするとか(ナイトバス)、他のバス会社と契約して夜行バスを出して東京と近県の大都市行きにして、夜2時位には帰れるようにすればいいと思います。
自分の住んでる近くの都市からならタクシーで帰れる人もいるから。

朝までオールしなくていいようにするためです。
朝まで飲ませなければ酔っぱらいが減り、酔っぱらいによるトラブルが減って警察も楽になるはず。






●深夜営業をあきらめる



特定遊興許可をとれないエリアに店があり、移転して許可をとるお金もなく、特に警察の摘発が厳しくなってるエリアにある店は、心配でしょう。

黙って続けてればいいじゃん、という声も多いけど、警察が来たらクローズに追い込まれる危険性もあります。

改正風営法のエリアを拡大するなど改善を陳情する手もありますが、それには長い時間かかるでしょう。
その間に手入れが来たら怖い。

小箱は古くからもファンが多いところもあり、ここがなくなったら泣く、という人も多いでしょう。


その対策としては今の間は深夜営業をあきらめる、こともあるかと思います。

深夜営業が可能になる時がくるかもしれない。
それまでは深夜に「遊興」にあたることはやめておく、ということです。

私は旧風営法の時にも同じことを書きましたが、旧風営法のときは9時台など早い時間も警察の手入れがありました。旧風営法では、営業の時間は関係なかったからです。

でも改正風営法は深夜営業が対象なので、深夜に営業しなければ違反になりません。

クラブは深夜にやるもんでしょ、深夜営業しないと経営やっていけない、深夜じゃないとクラブカルチャーじゃない、と深夜にこだわる人は多いです。

けど、ほんとにクラブって深夜じゃなきゃいけないんでしょうか?

ロンドンかな、朝会社に行く前に踊るパーティが以前ありましたよね。


私はハウスやテクノのクラバーだった時は、早朝起きてクラブのアフターアワーズに行って昼まで踊ってました。朝だからお酒飲まずにジュース飲んで健康的だし、夜はたっぷり寝てるので元気。



ラテンのクラブで日本人が多いクラブは、夕方6時頃からオープンする店がもともと多いです。
夕方6時からレッスンをやりレッスンでまず集客。
お店では飲食できるので、会社帰りに来て飲んだり食べたり、ちょっと踊って終電までに帰る人も多いです。
だから平日も含めて毎日営業してる店が多いです。
平日にイベントやることもけっこうあります。

また中南米人ばかりのクラブだと、週末の夕方は飲食しながらカラオケやってるとこも。
週末は夜はクラブ。
日によってはバンドや歌手が入ってライブ。
日曜日の日中は、店を飾りつけて誕生日パーティや成人式パーティなどをやっています。

中南米人はクラブに来るときはグループで来て、ボトルでお酒を何本も頼んだり料理もがんがん頼んで(コースなどで)たくさん飲み食いする人が多いです。
レンタルスペース的にパーティもクラブがプロデュースしてるし食事も出してるので、深夜にクラブ営業しなくてもある程度の売り上げは出してるんだろうと思います。




今はみんな生活が苦しくなったし、外飲みする人が減りました。
特に若い世代は週末にタバコくさいクラブに行ってオールして疲れるのはめんどくさいから、家で音楽きいてるほうがいい、という人が多いそうです。

最近の音箱は年代が上がったとききましたが、昔クラブに来てた人達が今も遊んでるというケースが多いのかな?


クラブがオープンするのは夜の11時くらいです。
都心に住んでる人はいいけど、それ以外の人は仕事が終わってからクラブのオープン時間まで時間をつぶすのがかったるいし、お金もかかる。
土日はわざわざ家から都心のクラブまで出ていくのがめんどくさい、と言う人は多いです。

終電前に家に帰りたい、と言う人が最近はすごい増えたと思います。
オールはきついから嫌だと言う人がほんとに多いですね。

それでもクラブ界は深夜営業にこだわるのかしら。

深夜じゃないと楽しめない、という人も多い。

けど深夜営業の許可をとった店は朝まで合法で踊れますね。

90年代はそうじゃなかった、という人達もいるけど。
90年代まではまだクラブの取り締まりはあまりなかったし、まだ人が夜遊びにお金かける時代でした。
(伝説のクラブGOLDは、ドリンクなしでエントランス5000円だったんですから。)

それに90年代は今みたいに貧困率が高くなかった。
もう時代が変わったんですよ。


12時に閉めたら利益があがらない、やっていけない、というクラブも多いでしょう。


けど夕方から開けて会社帰りの人が飲んで踊れるようにしたら、今までとは違う新しいお客さんが来るかもしれないですよ。
前から、会社帰りに踊りたいとか、オールする体力ないとか、オールするのは嫌だけど終電までならいい、という人が多かったのです。
今は、終電までに帰りたい、という人がほんとに増えたのです。

クラブに来ない人達に「なぜクラブに行かないのか」と一度リサーチしてみたらいいのに、と思います。
音楽やダンス好きでクラブに行きたいけどクラブに行かない人達も増えた。その理由はなになのか、どういうクラブなら行きたいのか?
マーケティングリサーチをして潜在的ユーザーを開発すべきでは?




じゃ、深夜営業をしなくても利益を出すために、どうやったら客を増やせるか? ということになります。


上で書いたようなこと。

そして他に言えるとすれば、完全禁煙店にすること、ですかね。

私はノンスモーカーで、クラバーでクラブDJだったけど、クラブのタバコの受動喫煙で身体壊しました。

クラブはどこもタバコ環境で、完全禁煙の店は私が知りうる範囲ではないです(完全禁煙とは、普通のタバコなし、喫煙所もなし、IQOSなど加熱タバコや電子タバコもダメ。タバコの有害物質がまったくない店のこと)。
私はタバコのせいで喘息になり「医者からタバコのあるところにいったらいけない。突然死してもいいんですか」とドクターストップがかかりました。
だからクラブに行けなくなりました。
クラブは完全禁煙のクラブがないので、クラブではDJができなくなったから、私にとっては労働災害でもあります。


今は日本はノンスモーカーが82%以上。今年はもっと増えてるかと思います。
「クラブには酒とタバコがつきもの」と、タバコにこだわってる店が多いから、日本には完全禁煙のクラブがないんでしょう。

喫煙者は外でも吸えるから禁煙の店にも入れる。
でもタバコがダメな人はタバコのある店に入れません。
喫煙OKにしてる店は、タバコがダメな客を最初から排除してることになる。
つまり、2割の人を相手に商売してるということ。
これじゃ、他の客を捨ててる事になるのにもったいない。

タバコをどうしても吸いたいという客がいれば、外で吸ってもらえばいいのに。
非喫煙者に受動喫煙させないために。

大きな店はタバコ会社とタイアップしててタバコマネーが大きいらしいとききました。けど小さい店はあんま関係ないですよね?


世界に先駆けてパブも含む公共の場を禁煙にしたアイルランドは、禁煙法ができてからパブの従業員の健康が一挙に改善したそうです。
客だけではなくて従業員だって受動喫煙で健康被害を受けています。DJにも受動喫煙で気管支系などの病気になったのに、完全禁煙のクラブがないので我慢して仕事に行ってる人も何人か知ってます。
お店のスタッフやオーナーもノンスモーカーなのに、受動喫煙で病気になった知り合いたちもいます。
またお店が禁煙にしたくても、「灰皿出せ」とわめく喫煙者が多いので、しょうがなく喫煙所作った店もあります。


8割以上のマジョリティの非喫煙者を相手にした方が、今まで来なかった客層も来るようになると思いますよ。
「クラブに行きたいけどタバコが嫌でいけない」という人がかなり多いんですから。

それも一度アンケートとってみたらいいと思いますよ。

私がクラブのタバコ問題についてネットに書いてたら、クラブDJやスタッフやオーナー、それにクラブ常連の人から、自分もクラブのタバコが嫌だと思ってたけど我慢している、自分も受動喫煙で身体壊した、タバコがあるからほんとは行きたくない、という人達からコメントやメールや相談がきます。


私はタバコがある店でDJできない。
でもDJはしたいし踊りたい。
だから、いまは自分で完全禁煙のイベントをオーガナイズして、そこでDJしています。
そしたらお客さんは「空気がきれい」 「踊っても息がきれない」「タバコで髪や服がくさくならない」と喜んでました。空気がきれいなので食やお酒もすすむとお客さん達が言ってました。
お店からも料理やお酒の売り上げが高かったと言われましたよ。


禁煙にすれば他店との差別化もできて、潜在ユーザーも発掘できる。
そうすれば0時閉店にしてもやっていけるかもしれないですよ。







●特区を新たに作る



クラブは爆音で騒音があるから風営法で摘発されるのだ、といわれます。
じゃ、人がいないところ、たとえば工場地帯や倉庫街でまわりに住宅がないようなところなどにクラブを作ればいいのかというと、特定遊興のエリア外だからダメ。

特定遊興のエリアが狭すぎるので、これを広げてほしいというのがクラブ事業者の願い。
歓楽街は土地も狭いし、近隣に住宅街があったりするので、せめて人がいないエリアなどに特区を作るなどして認可した方がいいのではないかと思います。


昔からあった歓楽街の渋谷や六本木、 特に六本木や西麻布や青山は住民とのトラブルが多いです。
日本の歓楽街には結構住宅があるから。

だから歓楽街と住宅街をきっぱりエリアわけしたらいいと思います。

海外みたいにクラブがずらーーっと並んでいるクラブ街を作ったらいいと思う。
道の両側にクラブがずらっと並んでいるエリア。


それがムリなら、有明などの埋め立て地などで空いてるところ。もしくは湾岸や倉庫街や工場の近くとか、そのような住宅がそばにないところに、ビルを建ててビルの中にクラブをたくさん入れればいいと思う。

クラブビル。
クラブとライブハウスがたくさん入ったビル。
爆音で音楽かけて踊れる。

そこにレストランやバーも入れて、夜のエンタメのビルにすればいいと思います。

そこに外国人の観光客も呼び込めるし。

そのビルや特区からナイトバスを各都市に出す。
各都市からも集客できるし、深夜の帰りたい時に家に帰ったり、他の歓楽街に行ききできるように。

ビルの入り口や中にはセキュリティをたくさんおいて警備もしっかりすればいい。
隣に交番があったらさらにいいと思う。

爆音出しても近隣の迷惑にもならないし、今まで人がいなかった場所がビジネスになるからそのエリアも活性化するし、新たなビジネスや利益を生み出し、外国人観光客の受け皿にもなりますし。

今は特定遊興の許可がとれるエリアがあまりに少なすぎるので、せめてもっとエリアを広げるべきだと思います。




※ なおこのような対策については、2012年にも似たような事書いてました。。。笑

「クラブ取り締まりに対抗するには」



 






<最後に>





今は来年のW杯と再来年の五輪を控えてるし、今は海外からの観光客にもっとお金を落としてもらいたいと政府もいってるので、いい機会かもしれない。

改正風営法と特定遊興を、クラブ界やダンス界みんなで話しあって、改善してほしいことや緩和してもらいたいことがあれば要望していくなどしていったほうがいいかと思います。




前の風営法の時(旧風営法)におきた風営法改正運動で、ダンス規制反対の署名を一番集めたのはサルサ界です。
でも私はそのレッツダンスの運動に署名も参加もしてないです。

ブログに自分の意見書いたり発信はしてたし、メディアのインタビューは受けましたが。

「妥協をしたらあとで大きな問題につながるから、妥協するのはやめた方がいい。ダンスを風営法の規制から外してもらわないと」と2012年に発言しました。
今も考えはかわりません。


締め付けをすれば、それにより上には権益が生まれます。
日本では利権問題が大きい。
締め付けをすることで相手に妥協をさせて、統制をさらに厳しくする国の体質があります。


現在の改正風営法の手入れに対しても、ここでまた妥協があると将来何かしらの問題につながるかもしれません。

風営法が改正されたときに「遊興」などの妥協があったので、それが結局いまの問題を生んでるんじゃないかなという気がします。


そもそもなぜダンスや音楽がこれだけ統制されるのかが問題だと私は昔から思ってます。

歴史的に見ても世界中でお上が国民を統制しようとするときに、まず真っ先にとりしまわれるのが音楽とダンスです。
奴隷制度の時は、奴隷からダンスと音楽をとりあげた。
ナチスや日本の戦時中もダンスや音楽、そして演芸や映画などの娯楽が弾圧され、妥協や転向した人はプロパガンダに利用されましたよね。


風営法によるダンス弾圧は思想統制だと私は思ってます。
それについては2012年からこのブログに書いてるけど ↓

「ダンスはどんなに弾圧されても死なない」


私は思想と言論と表現の自由を奪われる事だけは絶対に嫌です。
日本が思想や言論や表現を統制するのはおかしいと思うから12年もブログで風営法問題を語ってきました。


けど私がそういうことを言うと「君の話は高尚すぎる。クラブには汚いところがあるんだから」とか「クラブに違法な事があるから取りしまわれるんだよ」「裏にはいろんな事があるんだ」とかいわれます。

私は前はテクノやハウスのクラブのクラバーでしたが、汚い裏の部分はほとんどしらないです。自分は関わらないようにしてるし。

私達が風営法規制は弾圧だといっても、「ドラッグや殺人事件などの犯罪がクラブであるから手入れがくるんだ」とか反論されると、言いづらくなってしまう。
まじめに音楽やダンスをやってる方が意見を主張しづらくなります。




犯罪行為や条例違反をしてる店を取り締まる為に、おとなしい店の方にまで警察の取り締まりがくる。
だからまじめにやってる方からは、他の店のせいで巻き添えになってると不満がでてきます。

ラテンのダンス界は旧風営法の頃は改正嘆願の署名を一番集めたのに、風営法が改正されてからはいくら風営法の話をしてもぜんぜん反応がないです。
もしかして、事件をおこす他のジャンルのクラブの為に自分達がまきこまれる事に不満を抱いてる人もいるのかもしれません。



だったらクラブ全体やダンスや音楽でひとまとめして規制をするのではなく、犯罪行為をした店だけを現在ある刑法や条例で取り締まればいいと思うんですけどね。


ダンスや音楽はアートであり、生きる喜び。

ダンスや音楽を反社会的なものにおとしめたり、表現の自由の侵害をしないでほしい、というのが私の願いです。





でも日本にあるクラブは自分の店ではないので、私はみなさんにこうしろとは強制できないです。



蜂などが摘発されてクラブ界は騒いでたけど、感情論が多いし「クラブやダンスは風営法から外れたんじゃなかったのか」など、改正風営法を理解してない発言が大半だったのに驚きました。
クラブ界にいても改正風営法を読んでないのかと愕然とし、誰かが説明しなきゃいけないと思いましたが、誰も書かないから今回書きました。



クラブやイベントの告知や宣伝も大切でしょうが、店がなくなったり自分がイベントやってる時に摘発されたら、もう宣伝や告知もできなくなりますよ。


私は、自分はクラブDJはやめたのに、改正風営法の勉強会などにいって改正風営法について専門家にきいたり、立ち入りがあった店のオーナーなどと話してきました。

それをクラブ関係者、特に深夜営業してる店の関係者や、深夜営業の店でイベントやってる人達に、改正風営法について説明しましたが、ほとんど反応がありません。
ほぼ無視です。

多分、そんなことを書くなよ、うざい と嫌がられてるだろうなんだと思います。

そういう話はやめてくれよ、とうざがる人がクラブ界に多いのはわかる。
確かに嫌な話だし、下手に声をあげればやぶへびで悪い影響が出るかもしれないからグレーゾーンのままで黙っててくれよ、という人が多いのはわかります。


改正風営法の話をクラブ関係者に話すと、「警察につけ届けする店なら摘発されないんだってね」 「あの店は警察につけ届してなかったんだろ」といってくる人もいます。
私はつけ届とか裏の話はわかりません。
でもたんなる噂で真相は違うことも多いから、うわさにふりまわされないほうがいいと思います。


それから、なぜ音箱の小箱ばかりがねらわれるんだ、という悲しみもわかります。
警察がほんとに取り締まりたいのは、派手にイベントやってて騒音もひどくIDチェックもなく客が外にたむろってるクラブの方でしょう。けれどそちらの取り締まりのほうが難しいしなかなかいうこときかないので、おとなしいクラブを先に摘発して警告してるのかもしれません。


それにお金があるクラブは風営法の許可をとれるのに、まじめな小箱はお金もないし風営法の許可をとれない、という不公平感も理解できます。
確かに今まででいうと特定遊興をとったのはお金があるクラブやバーが多いです。



私は、2012年に風営法で新聞から取材を受けました。
あちこちのクラブやバーなどに何日かに渡って記者さんを案内し説明しました。
ジャンルにかかわらず、2000年から摘発されてクローズした店の跡も見せました。
ラテンのクラブやイベントに連れて行って「ここは踊ってるし,しかもペアダンスから風営法違反」と言うと、記者さんが「えー、こんなに健全なのに」と驚いてました。
次に、バーだけどナンパも痴漢も多いし、見た目に売春の客引きの女性がいるところに連れて行って「ここは乱れてるけど、バーだし合法なので摘発されないです」と説明したら、
記者さんが 「なんで。。。。 そんなのおかしいですね」と言ってました。


だから今の改正風営法でも、お金がある店は風営法の特定遊興許可を取れるが、まじめな中小の箱はお金がないから許可とれないというのはおかしいという気持ちは私もよくわかります。


けどおかしいと思うならば、法律や取り締まりの改善を求めるなり、警察に立ち入りについて基準をきくなり、自分の違う意見を言うなり、なにかしら動くべきだと思います。



私はもう日本に関しては、クラブは自分に関係ないのに改正風営法を学んだり調べてるんですよ。
手入れがあった店や特定遊興とった店に行ってオーナーに話も聞きにいったりしました。
改正風営法の勉強会にも行ったし風営法に詳しい弁護士に話も聞きました。

日本ではクラブに行ってない私がクラブの取り締まり問題をこんなに考えてるのに…。


風営法について自分のブログに書いてると胃が痛くなるし、本当は書きたくなかったんです。

6年前も風営法についてこのブログで上記のような記事を書いてたら拡散されて、「この人が風営法について書いてることは間違いだらけ」「デマ書いてる」などとネットに書かれました。

もし私が今回書いたことに対してもなにか反論や文句があるなら、ケチだけつけていないで、自分が思う風営法のダンス規制やクラブ摘発に対する考えをご自分もネットに書かれたらよいかと思います。


私は風営法問題からは何年も離れてました。
けど今回また警察の摘発があり、クラブ関係者に改正風営法を把握してない人が多いのにびっくりしました。


クラブ関係者にも、他の人がやってくれるんだろうとひとごとの人もいるだろうし、

改正風営法についても、わかりやすい説明が必要。
誰かが説明しなきゃいけないなら私がやるしかないかと思って、今回の記事を書きました。



ほんとは当事者のみなさんがやることなんじゃないでしょうか?


いままで12年間もこのブログに風営法について書いてきましたが、もうクラブに行ってないので風営法について書くのは今回が最後になるかもしれません。



あとは自分達で考えて下さい。


クラブという自分の好きな場所を守りたいのか?  それはあなたのこころ次第。







<追記>

また4月12日に出た記事です。


「都内のクラブや音楽バーに一斉立ち入り 警察「青山蜂みたいになりますよ」 」


この記事を見ると、1月の青山のクラブ蜂の摘発から、やっぱり警察の摘発が活発化していたのがわかりました。


蜂の摘発以降に、都内での摘発が本格化してきたとのこと。

「警察の一斉立ち入りを受けたのは、渋谷や六本木などの少なくとも10店舗。
数人の警察官が店を訪れ、改正法で創設された特定遊興飲食店の許可を取るように求められたという。

このまま許可を取らなければ、青山蜂みたいになりますよ” とスーツ姿の警官から警告された、とのこと。

警察が一斉立ち入りをされた店の中にはクラブでもなく、ダンスフロアもなくて客は踊ってないし、特定遊興にあたる設備がない店もある。

警察に呼び出された経営者の一人は「遊興スペースがないのに、許可を取る必要があるのか。」という声もあがった










<追記>


なお今回書いた事は、私個人が知ってることを書きました。

しかも改正風営法の話が中心です。

自分は旧風営法のときは自分も関係あったのでいろいろ調べたし、改正風営法は勉強会に行ったり専門家にきいたりしました。


詳しい話を知りたい人は、改正風営法や特定遊興の法律をまず読みましょう。
そしてダンスの風営法関連のサイトを見て下さい。風営法に詳しい弁護士等にきいたり、いろいろ調べて下さい。

お店の経営者は、風営法に詳しい弁護士にきくなどして自分の店の状況と、改正風営法について正しい情報を得た方がいいと思います。




<追記>

このブログで私は2006年からクラブの取り締まりと風営法についてたくさん書いてきました。
過去記事を見たい方は、こちらをクリックして見て下さい。

 ↓

「クラブの取り締まり・閉店 」










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