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netflixの「narcos」のパブロ・エスコバルのドラマにうんざりするコロンビア人

私はコロンビアについてよく書いたりしゃべったりしてるのだけど、
このごろ
「コロンビアといえばパブロ・エスコバルだよね」とか「メデジンカルテルの」とか「メデジンに行ってエスコバルの家を訪問するツアーに行きたい」と話をふってくる人が妙に多い。

最近エスコバルの話題が多いなと不思議に思ってた。
前はそんなことなかったから。



昨年、コロンビアのメデジンで日本人旅行者の強殺害事件があったときに、
「メデジンといえばメデジンカルテルの世界一危険な都市」
「コロンビアといえば麻薬王パブロ・エスコバル」
「死体がそこらじゅうに転がってるそんな世界一危険な都市に行くなんて」とネットの書き込みの何割かがエスコバル関係。
なぜそんな昔のエスコバルの話をみんな知ってるのかと思っていた。

ネットでメデジンを検索したら出てきたとしても、エスコバルはもう1993年に死んでそのあとメデジンカルテルも解体してる。
話が古すぎるので、なぜ日本のネット民がそんなにエスコバルのことを書くのか理解できなかった。

パブロ・エスコバルとメデジンカルテルの話があまりにもたくさんあり、メデジンは麻薬カルテルの巣窟でコロンビアは世界一危険。
コロンビアは、隣町にいくのでも撃たれる危険があるのを覚悟しなきゃいけないとか、そこらのガキでもみんな機関銃を持っててぶっぱなすのだとか、まるで見てきたかのような真っ赤なウソが書いてあった。


あまりに日本のネットでのコロンビアバッシングがひどく、「コロンビアなんて世界一の危険国」に行く人や住んでる人への非難まで書いてあったので、あの事件のあとは数週間凹んだ。
コロンビア在住の日本人はもっと大変だっただろう。

(あの事件は前に書いたように、メデジンだからおきたというより、海外旅行の安全対策の不備でおきた事件だと思う。
セキュリティカメラにうつってたように、ひったくりを追っかけてバッグをとりかえそうと追いかけてもみあい、ひったくりの仲間に撃たれた。)





それに最近ニュースで、エスコバルの海外の別荘が外国人に買い取られて高級ホテル化したとか、エスコバルの墓を訪れるツアーとかの記事を目にする。

外国人の間でメデジン近郊のエスコバルの墓を訪れる外国人観光客が増えてるそう。

なぜだろう?



そしたら
Netflixの「Narcos」というパブロ・エスコバルのドラマがすごい人気だから、エスコバルに興味を持った人が多いのだといわれた。

米の大手ストリーミング配信会社のNETFLIXは今日本でも人気。
そのNETFLIXが社の目玉として、自分で制作したオリジナル連続ドラマが「Narcos」。
「Narcos」は世界で大人気のドラマになっている。
1シーズンと2シーズンの放映が終わり、これから3シーズンと4シーズンに続くんだろう。

あー、それでか。
だからエスコバルがあんなに話題なんだ。

「Narcos」を見てエスコバルとメデジンに興味を持つ外国人が増えた。
なかにはメデジンに行ってパブロ・エスコバル関係のツアーに参加する観光客がいる。

エスコバルと一味が昔いたアジトを訪れたり、エスコバルが最後に住んでて殺害された家に行ってエスコバルの兄とお話しできるツアー。

エスコバルの墓参りして献花する観光客もめっちゃ多いらしい。


ネットを検索したら、日本語のブログや旅行情報などにも、Netflixの「Narcos」で有名なパブロ・エスコバルの家に行ってきた、墓参りしてきた、というような記事がたくさん並んでいる。
SNSの書き込みも多い。
行ったことがない人でもエスコバルグッズを手に入れたとか、エスコバルを礼賛するような書き込みもある。


ネットなどではパブロ・エスコバルのTシャツなどのグッズも売ってる。


escobar t shirt


逆にコロンビアに行きたかったけど、「Narcos」を見たら恐ろしくなったのでコロンビア行きをやめたという日本人も。




ま、テレビドラマで見て場所や人にあこがれてそこを訪れるのはよくあることだよね。

チェゲバラのTシャツを着て、チェゲバラにあこがれてキューバに行きゲバラの家などを訪問するみたいなもの。

そしてそれが話題になると商売にしてツアーを組んだりグッズを売る現地の人たちや旅行会社もでてくる。
それはよくあること。



でもコロンビア人って結構自分の国や人への誇りを持った人が多いし、自分の国やコロンビア人のイメージが悪くなるようなものを使ってまで観光でもうけたくないわ、という傾向が一般の人には強いと思う。







エスコバルへの注目が集まっている流行に嫌悪感を抱くコロンビア人は多い。

コロンビア人にとってパブロ・エスコバルはコロンビア史上でも最低の極悪人で、エスコバルのせいでたくさんの市民が殺された。
エスコバルとメデジンカルテルはコロンビアの黒歴史だ。


エスコバルが死んで24年。

コロンビアはそれからどんどんたてなおし、2000年代を境に劇的に変わった。
2010年からは欧米人観光客も増えて、中南米のバンコクと言われるほどバックパッカー旅行の人気地に。

2010年代から経済も好景気で、現在はメキシコとブラジルに次ぐ中南米第3位の経済国。
外国からの投資も大幅に増加し、都市は開発が進んで変わった。
大都市は治安が非常に改善し、外国人観光客や欧米人移住者が急増している。

そして去年はゲリラFARCとも和平締結して、サントス大統領はノーベル平和賞を受賞した。

特に中でもメデジンが改革のモデル都市となっている。
メデジン警察や市の街づくりの努力で、治安が格段によくなった。
街も開発できれいになり、景気もよく、欧米人の移住者が増えて観光客も急増している。




そんなときに、この「Narcos」のドラマが2015年に始まった。
ドラマの影響かわからないがここ1−2年の間に、「メデジンといえば、メデジンカルテル、パブロ・エスコバル」と言う外国人がとても多くなった。


コロンビア人達からしてみたら「なんでいままたパブロ・エスコバルなの?」である。





ゲリラとの内戦やエスコバルの暗黒時代をくぐりぬけてきた世代がコロンビアにはまだたくさん生きている。
エスコバルが死んだのはまだ24年前。
80年代生まれの人(現在28歳以上)なら当時の記憶があるだろう。

コロンビア人にとっては思い出したくない嫌な過去をほりおこされた感じ。
エスコバルは過去の亡霊。
そして自分の身内や友達があの抗争で犠牲になった人もなかにはいる。




私はコロンビアにいるときに、自分のご近所さんと毎日のようにおしゃべりしてた。
お年寄りが、昔は大変で… 今はよくなった ということはちょこっとはいうけど詳しくは言わない。
あまり触れられたくないんだろうと思って、私は自分から質問したり話をふったりすることはなかった。




自分はコロンビアに住んでたしまわりが全部コロンビア人ばかりで、いつもコロンビア人から話をきいてるから、たぶんコロンビア人側から見た考えや視点になっちゃってると思う。


だから、テレビなんだから別にいいじゃん、観光ツアーなんだから関係ないじゃん、っていう人には、私がいうことはうざいと思われるかもしれない。

せっかくエスコバルの話をふったのに、私から「エスコバル関係の話はコロンビア人にはしないほうがいい」と言われて気分を害した方もいると思う。

気分を害してもうしわけないけど、私はコロンビア人に囲まれてたからどっちかというと視点がコロンビア人側になってコロンビア人に同情してるところがある。だからそういうトピックは観光客同士やコロンビアの観光産業の人やコロンビアを知らない人達と話したほうが盛り上がると思う。。。




コロンビアのゲリラとの内戦やエスコバルの麻薬抗争は、ドイツ人にアウシュビッツ話をしないほうがいいというのとはまた違う。
ナチスのユダヤ人虐殺はドイツ人がユダヤ人に対してやったことだけど、コロンビアのゲリラとエスコバルはコロンビアの国内でコロンビア人がコロンビア人を大量に殺した話。
だから話がもっと複雑。


しかもまだコロンビアにはFARC以外にELNなどのゲリラがいるし、メデジンカルテルがつぶれたといっても、他に麻薬マフィアはいる。
今は新興の大きなマフィアが一番危険視されていて、政府が対処にかかってる。


だからコロンビア人にとってはもう過去に終わったことなんだから今は笑って流せばいいじゃん、って感じでもない。


もちろんコロンビア人も世代や出身地域によって考え方が違う。
友達のコロンビア人はそんなこと言わないよ、といういう人もいるだろう。

けど嫌な気持ちになるコロンビア人が大半だということはわかってほしい。


それにエスコバル死亡以降に生まれた若い世代でも嫌悪感を抱く人は結構いるし、しかも国外に行ったことがある人はさらにこのパブロ・エスコバルの話をさらに嫌がる傾向があると感じた。

なぜかというと、別の国に旅行しようとするときにコロンビア人には観光ビザがでないところがけっこうある。
何年か前にコロンビアはEUに旅行できるようになったけど、その前はビザがなかった。
日本ではコロンビア人は、メキシコ人やペルー人のようなビザなし滞在できず、日本に日本人の保証人がいて分厚い書類を日本とコロンビアで提出して許可されないと日本に観光にも来れなかった。
(日本での観光ビザが最近緩和されたという噂もあるが)

5年前はビザなしで行ける国が56カ国しかなかった。
日本がコロンビア人をビザなしで滞在できるようにしないのは、まだ麻薬マフィアの危険国イメージが強いからだと思う。
現に欧米からは好景気のコロンビアに投資が急増しているのに、日本企業にいくらセールスしてもコロンビアは危険国だから嫌だとひかれるから難しいときいた。
日本企業は昔のイメージで、ビジネスチャンスを失ってるね。


また空港の入管で、コロンビア人だと厳しい質問をされたり、なかには別室で尋問を受けた人もいる。
国外に滞在してるときに、コロンビア人というと偏見を持たれることがある。
コロンビアって世界一の危険国だよね、麻薬マフィアのっていわれてしまう。

私は日本人なのにアメリカで乗り継ぎするときに、なぜコロンビアとメキシコにしょっちゅう行ってるのかと問われたことがある。コロンビアとメキシコといえば、アメリカでは麻薬マフィアの国だからだろう。

アメリカの大学に留学してたコロンビア人たちも、アメリカでは自分がコロンビア人ということで他のヒスパニックよりも差別を受けたという人がいる。

コロンビアのイメージで、エスコバルの時代を知らない若い世代まで偏見を持たれ、実際に被害にあう。
それで悔しい思いをしてるコロンビア人がたくさんいる。
いくら努力しても、コロンビア人ということだけで偏見を持たれるのが嫌だ、と言う。

もうパブロ・エスコバルのイメージを払拭したいと思ってる人が多い。




やっとコロンビアがラテンアメリカの経済大国になって好況で変わってよかったと思ってたら、2年前にこの「Narcos」がはじまった。
「Narcos」を見てコロンビアにくる欧米人もいるし、コロンビアといえばパブロ・エスコバルとまたいわれるようになった。
だからもううんざりしてるわけ。




例えば、日本人に対して「君って日本人だよね。日本といえば、神風特攻隊の自爆テロ」って毎回いわれたらどう思うだろう?
特攻隊は日本にとっては悲しい過去だが、アメリカではイスラム過激派の自爆テロと同列におかれることも多い。

私が米にいったときは、プールで「カミカゼーーーー」「バンザーーーイ」って飛び込むガキンチョたちがいた。
万歳って飛び込むのは、敵につかまって捕虜になるのを日本が禁止してたので、米兵に追われた沖縄の人や大陸にいた人が岸壁から「天皇陛下万歳」と言いながら飛び降りて命を絶ったでしょう。あれをジョークにしてる。


チェ・ゲバラやカストロ兄弟はキューバ以外では人気が高い。
でも実際はチェ・ゲバラに対して批判的な気持ちを持つキューバ人はいる。
カストロ兄弟を嫌ってるキューバ人はかなり多かった。
でも欧米人や日本人からはチェ・ゲバラもカストロ兄弟もヒーローであこがれの対象でノスタルジーを抱いてる人が多い。キューバに旅行してゲバラの史跡を訪ねる人も多い。
(私もチェ・ゲバラの家などに行ったけど)



何ヶ月か前に、アメリカの人気歌手のウィズ・カリファがメデジンに行ってパブロ・エスコバルの墓に花と大麻を捧げ、追悼のために墓の前でマリファナ吸った、というニュースがコロンビアのメディアで報道された。

そしたらコロンビア人の読者たちから批判が殺到。

なぜ極悪人のエスコバルを崇拝するようなことをするのか。
コロンビアのテレビ局もわざわざノスタルジーにひたるみたいな美談にして報道すんな。
もういいかげん、エスコバルの話はやめてくれ。
コロンビアをまだ麻薬とエスコバルの国だとおとすのか。うんざりする。
欧米人たちがエスコバルに憧れて観光スポットとして訪問するのがむかつく。

というような意見が多かった。






で、このNetflixの「Narcos」のドラマにもコロンビア人たちからかなり批判がでている。


コロンビアのニュースを見ると、まずパブロ・エスコバルの息子が「narcos」のドラマには事実と違う点が多すぎるとクレームしたというニュースがあった。


http://www.infobae.com/america/fotos/2016/09/07/los-28-errores-que-encontro-el-hijo-de-pablo-escobar-en-la-serie-narcos-de-netflix/






そして「Narcos」に対してコロンビアから出た批判がCNNでニュースになっていた。
これがCNNスペイン語版(cnn español)の記事。


http://cnnespanol.cnn.com/2016/09/16/en-que-se-parece-narcos-a-la-realidad-colombiana/



この記事の冒頭部を和訳する (かなり長文記事なので概要)
(スペイン語→日本語)




またナルコトラフィコ(麻薬組織)のシリーズ?
またパブロ・エスコバルの生涯を語るドラマの新連載?


米などの映画やテレビドラマにコロンビアがでるときは、たいてい麻薬組織の話。
コロンビア人たちは天を仰いで「またかー。もういいかげんにしてくれ」と叫ぶ。

もうそういうテーマには飽き飽きだ。

それにパブロ・エスコバルはコロンビア人をたくさん殺し、国に多大な被害を与え、世界トップの指名手配犯だった極悪人だ。

しかしエスコバル関係のトピックには視聴者が飛びつく。
今回の「narcos」のドラマはアメリカのドラマだが、世界で人気になっている。
視聴率が高いので、netflixは4シーズンまで放映する予定。


コロンビアのことがアメリカなど国外の映画やドラマに出てくるときは、いつも悪いことしかでてこない。

コロンビア人は、麻薬カルテルの話ばかりドラマ化されることにもううんざりしている。

Netflixの「narcos」はアメリカ制作のドラマなので米側の立場で描かれている。
米のDEA(麻薬取締局)がコロンビアのエスコバルとメデジンカルテルを撲滅したと。

「アメリカが世界を救う」というヒーロー話ばかり米は描きたがるとコロンビア人はむかついてる。



俳優もコロンビア人じゃない俳優が多すぎる。
しかもパブロ・エスコバルを演じてるのがブラジル人で、スペイン語がネイティブの発音じゃない。

他もコロンビア人以外ばかりで、スペイン語がコロンビアのアクセントじゃない。
コロンビアの文化も歴史も背景も知らないやつらがつくって、コロンビアを知らないやつらが演じてる。

などというような批判がおきている。


エスコバルの息子もこのドラマは事実と違うことが多いとクレームしている







というのがこのCNNニュースの内容。










「narcos」はアメリカの制作で、ドラマ内のコロンビア人を演じてる俳優たちがほとんどコロンビア人じゃない。

メデジンの人はpaisaといわれるんだけど、paisaのアクセントができる人がまったくでてないと批判されてた。
コロンビアは地域によって言葉も文化もかなり違うので、言葉のアクセントが違うことも嫌がる。
メデジンの人はpaisaなまりなので。

paisaのアクセントで話してないことすらコロンビア人はむっときてるのに、コロンビア人役にコロンビア人以外の俳優ばかり使い、しかもエスコバル役がブラジル人でスペイン語がうまくない。
そういうところに、narcosを見たコロンビア人達が頭にきてるとニュースでいってたのだ。


アメリカの映画やテレビは人種をあまり気にせずに、ヒスパニックならそれに見える肌が褐色な人を出したり、もしラティーノ(中南米人)使うときも、国籍は気にしないことが多いよね。
日本人の役だって、似てる中国人ならわかるけど、フィリピン人とか、昔の映画なら白人が日本人を演じてるのもあった(「ティファニーで朝食を」とか)。

アメリカは移民国だし俳優が大量にいるのだから、ちゃんと選べばその国の俳優をキャスティングできるのに、やらないでてきとう。
その辺も他の人種への偏見があるかもしれない。


Narcosは米の制作なので(米の会社Netflixが制作したオリジナル)、エスコバルやメデジンカルテルをつぶしたのは米のDEA(麻薬取締局)でアメリカはやっぱ世界を救った、善のアメリカが悪のコロンビアをやっつける、みたいな構図にコロンビアが怒ってるともCNNニュースに書いてあったし。







私が最初にコロンビアにいた2012年、コロンビアのテレビでパブロ・エスコバルの連続ドラマが始まったんだよね。
最初の頃ちょっと見てた。
でも怖いシーンが多くて話にのれないのでだんだん見るのやめちゃったけど。

でもあれはコロンビアで制作したし、もちろんコロンビア人が演じてる。
国内ではけっこう視聴率高かった。


これがそのコロンビア制作のドラマ。
スペイン語がわかる方は、こっちのドラマがおすすめ。











実際はエスコバルのメデジンカルテルはカリにあるカリカルテルと抗争していて、カリカルテルからの攻撃がすごくてカリにやられた。そこにコロンビア政府とコロンビア警察が、パブロ・エスコバルを殺してメデジンカルテルをつぶした。


私はコロンビアに行ったときに、コロンビア人がコロンビア警察のミュージアムに連れて行ってくれた。
そこにはおびただしい数のマフィアの武器が展示してあり、パブロ・エスコバル関連の資料や武器や写真などもあった。
エスコバルをどのような作戦でどうやって殺したかも、コロンビア警察の人が説明してくれた。
観光で行くなら正しい歴史を学べるこのミュージアムもおすすめ。







アメリカはリアルな政治でも、麻薬のことになるとメキシコやコロンビアだけを悪者にするところがあるよね。


先日コロンビアを訪問した米のペンス副大統領は、コロンビアの麻薬産地問題を解決し麻薬のトラフィック(移送)問題を根本的に解決するためにアメリカが協力する、とコロンビアの会見で語ってた。


あのー、もともとコロンビアを麻薬の産地にしたのはアメリカですが〜。

それに今でもコロンビアで生産される麻薬の96%位は輸出用といわれているけど、その大半がアメリカにいってるじゃん。


コロンビアにはコカインがあちこちにあって、ジャンキー(麻薬中毒者)がうろついてるイメージがあるけど、そういう風景は中南米では私はほぼ見た事ない。

でも欧米やオアセアニアでは、昼間から麻薬中毒者が市の中心部をうろついてることが多かった。
地下鉄の駅に麻薬の売人がいっぱいいるとこも欧州であったし、麻薬中毒者が昼間からわめいたりするのは先進国の欧米や豪だった。


私はコロンビアでは、マリファナを公園で吸ってる若者とかはときーどき見た事あるけど、それ以上のヘビーなドラッグは見たことない。
コロンビア人でコカインとかやってる人も私はきいたことない。
だいたいコロンビア人の平均月収でコカイン買ってたらすぐ破産するわ。
ドラッグの怖さを知ってるからかえって手を出さないのかもしれない。



コロンビアを産地にして麻薬のトラフィックルート(密輸)が中米を通ってメキシコからアメリカに運ばれる。
だからそのルートにある都市はことごとく麻薬マフィアがおり、麻薬抗争がおきている。

トランプも、メキシコのことを麻薬と犯罪者とレイプ魔をアメリカに送り込む悪い国と非難した。
でもメキシコにとっては自分の国のための麻薬じゃない。
アメリカ人が消費するための麻薬を最終的に渡してる地点がメキシコだ。

または船でスペインなどの欧州にも麻薬は送られている。

どっちにしても消費国は欧米中心。

それは映画「トラフィック」にも書かれてたよね。
米政府はメキシコが麻薬を密輸してくると非難してるが、ドラッグを密輸して消費してるのはアメリカだろと。


トランプがほんとに壁を建設して、麻薬を一切ストップしてくれたら、メキシコやコロンビアにある麻薬抗争問題は激減するだろうと思うよ。麻薬ルートをたちきってくれるなら、壁の建設してもらったほうがいいと私は思うけどね。

アメリカが原因なのに、コロンビアやメキシコを非難して「アメリカが世界を救う」みたいなことをいうアメリカ。。。
そこに頭にきてるコロンビア人やメキシコ人は多いのは確か。


そのアメリカがコロンビアの麻薬王の生涯を描いたドラマをつくって、アメリカが救ったヒーローと描くとはね 笑。





パブロ・エスコバルのメデジンのツアーに関して、日本語のネットの記事でツアーのレポートあげてるのがあった。



https://jp.vice.com/lifestyle/pablo-escobars-brother



エスコバルが殺された家でパブロ・エスコバルの兄と話せるというツアー。
観光客に人気のツアーらしい。

コロンビアやメデジンといえばエスコバルとコカイン、とその記事に書いてあった。

その人が泊まった安宿は、メデジンの繁華街の近くにあり、欧米人や豪人だらけ。
宿でコカインやってるやつらばかり。トイレでコカインやって、コカインの粉だらけでふらふらになってでてくる。
隠すこともしない。
コロンビアはドラッグの国だから、トイレで軽くきめるくらいにコカインなんてその辺にどこでもある。。。。と記事には書いてある。


こういうのを読んだら、またコロンビアはパブロ・エスコバルとバイオレンスとコカインの国で、メデジンがその中心と勘違いしちゃう日本人がでてくるんだろうな。


外国人ばかりが泊まるその宿にいる観光客たちはみんな不良旅行者じゃん。
コロンビアにドラッグと女目当てでやってきて、繁華街でどんちゃんさわぎして、コロンビア人女性を買春して、ドラッグやりまくってるような。


私がいたコロンビアの都市にはバックパッカー宿や欧米人向けバーが集まってるエリアがあった。
そういう宿はドラッグがすごいという話をきいた。
パーティと女とドラッグやりまくりの外国人たちがたむろってると。
そのエリアの下にはドラッグの売人がいるところがある。外国人客目当てだろう。

それをすごい嫌がってるコロンビア人が多い。
そのエリアは危ないから行かないようにとコロンビア人達が私に言った。
外国人観光客にとっては一番人気のエリアだし観光名所もあるから、観光ガイドには必ず書いてあるところなんだけど。

私はそのエリアの観光名所に1度行っただけで、それ以外は行ってない。そのエリアに滞在してる観光客とも交流はなかった。




観光客だけじゃなくて長期滞在者や移住者の欧米人の中には、コロンビア人は札束で頬をたたけば言うことをきくといってる人たちもいた。

自分の要求が通らなかったら、英語で大声で怒鳴ればいい。
英語で怒鳴りつけて、何を相手がいっても「マネージャーよべ、うるせー」と怒鳴れと。
そうすればだいたいの要求は通る。君もそうすればいいよ

とアメリカ人達からいわれた。

コロンビアはアパートの賃貸するには保証人が2人必要で保証金とか身元証明とか非常に厳しいルールがある。
でも欧米人たちは「そんなもの必要ない。目の前に現金つんでみな、コロンビア人はすぐカネに飛びついてOKというから、書類や手続きなんていらない」と言われた。

まあ、アパートの契約は家賃が毎月入るか心配して契約が厳しいのだから、入居前に大金積めばOKという大家もなかにはいるだろう。


コロンビアは欧米よりコストが安く住めるし本国よりいい生活できるからコロンビアにきたという長期滞在者や移住者は結構多い。
けど何年もコロンビアにいるのに、コロンビア人は信用できないし友達にもなりたくないとか、コロンビア人はカネでいうことをきかせる、というような欧米人達もいて、彼らの話をきいてたらコロンビア人のことをみくだしてるんだなと思って悲しくなった。


落ち込んで、その話をコロンビア人の知り合いに話したら「グリンゴたちは(グリンゴは米人の蔑称)コロンビア人を見下してるし、コロンビアに住んでてもコロンビア人と仲良くもしないし地域コミュニティにも入らない人が多い。それにコロンビアの女たちをカネで買っていく。地域コミュニティの中で生きてる君とは考え方が違うだけなんだ」と。



私の友達のコロンビア人女性は、以前は語学学校のスペイン語教師をしてた。
でもその学校の欧米人の男性の学生が個人レッスンの時に教室で彼女に近づいて襲おうとしたそうだ。
抵抗したら、じゃカネを払えばいいだろ、金を払えば寝てくれるかと悪びれもせずに当然のように言ったそう
彼女は逃げた。
他の女性教師にもそういうセクハラを受けた人がいるという話をきいて学校を辞めた。

彼女が、欧米人にはコロンビア人女性はカネを払えば一般人女性でも誰でもいうことをきくとおもってる男が結構いると言ってた。

コロンビア人女性には、プロの売春婦じゃなくても、お金のために援交してしまって暴力をふるわれて負傷したり、なかには行方不明になる女性も増えているらしい。
最近、コロンビアの政治家が憂慮して売春の規制を強化しようと提唱している。


確かにそれを利用して米人の金持ちのおっさんにかこわれてる売春婦や、援助交際でもうけてるコロンビア人の若い美人の一般人女性達もいる。

でも他の女性たちはそうじゃない。




またコロンビアはドラッグ天国だとおもってる欧米人が、ドラッグ関係でコロンビアで逮捕される事件がこのごろ増えているとコロンビアのニュースでいっていた。
メデジンでドラッグを売ってた欧米人が逮捕されたり、ボゴタの空港では5kgのコカインを所持してた豪人の若い女性が逮捕された。
コロンビアがドラッグに甘いと勘違いして、ドラッグに手を出して逮捕される。


ボゴタの空港で逮捕された運び屋の豪人は、ネットでバイトを見て金が稼げると思ってやったといってた。
運び屋のバイト。
コロンビアは麻薬所持は死刑じゃないからよかったね。

また去年は麻薬と買春ツアーにきたイスラエル人が殺害されて、メデジン警察がドラッグに手を出すとマフィア関係とかの事件に巻き込まれるので外国人は特にやめてほしいと警告していた。

コロンビアはコカインとかに甘くない。
マリファナには少し甘いけど、コカインなどヘビーなドラッグには厳しい。


それにコロンビアの特に大都市にはあちこちに監視カメラがあって、犯罪防止のために住宅街にもたくさんある。
空港には麻薬犬がいて荷物をどんどんチェックしてるし、コロンビアの空港は出国のチェックが厳しい。誰かから荷物を預かってないか、スーツケースは自分のものかとしつこくきかれる。それもドラッグの運び屋対策だ。





第一のゲリラFARCが和平締結後に撤退し武装解除が完了。
FARCの支配地域にあったところを中心にコカイン畑の伐採をしている。
確かもう5万ヘクタールほどのコカイン畑をつぶしたそう。
それに港で手入れをして大量の麻薬を押収したり、各地にいるマフィアを手入れしてどんどん逮捕している。麻薬の押収量も飛躍的にのびた。



コロンビアはバイオレンスとドラッグの過去から、南米2位の経済大国として発展し、観光大国に移行して明るい未来をみんなでつくっていこう、としてる。


テレビや映画やネットのイメージで、コロンビアやコロンビア人に偏見を持たれるのはかわいそう。

コロンビアがしたいのは過去の話じゃなくて、現在や未来の話。
明るい未来に向かっているところなので。


コロンビアをあたたかく見守ってあげてほしい。
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この記事へのコメント

No title
メキシコ在住です。すごく共感できました。日本人からしたらマフィアのイメージしかないのですよね、メキシコやコロンビアは。そんなニュースしか日本へ届いていないし。私も住むまではわからなかったけど、国境を挟んだだけなのに風景が違い愕然とします。麻薬は使う人がいるからなくならないのですよね。どの国が世界で一番の消費国なのかわからないといけないですよね。droga,bullyingはアメリカから持ち込まれた最悪のものと話している人は多いです。
Re: No title
コメントありがとうございます。
私はメキシコにもコロンビアと同じくらいの期間いたので、お気持ちわかります。
麻薬とアメリカの関係でいうと、かわいそうなのはメキシコの方だと思います。
南米と違って、地理的に超大国の隣なので、アメリカからの圧力が切り離せない国。
メキシコも麻薬マフィアと抗争で確かに危ないところもありました。
世界に伝わるのはマフィアの見せしめ写真ばかりなので、メキシコ=麻薬抗争の危険国のイメージですよね。

私はメキシコにいた時も、ドラッグやってるメキシコ人にぜんぜん会いませんでした。
せいぜい町の不良少年が公園で祭りのあとにマリファナやってて、町の人がやばいからここから早く去ったほうがいいといってるとか、そんなくらいです。
コカインとか見た事ないし、ドラッグやってるメキシコ人も私のまわりでは知りません。

しかし先進国に住んでた時は、ドラッグがもっと身近でした。
市の中央駅の前はジャンキー(麻薬中毒者)がうろうろ、目ぬき通りにも昼間からジャンキーがうろついてて金をせびってくる。
一番大きい地下鉄の駅の構内は麻薬の売人だらけ。

そんなのは米やカナダや豪や欧州ではよく見ました。
けど中南米で見たことないです。
おっしゃるように、どこが消費国なのか米に考えてほしいし、それを考えてからドラマつくってほしいと思います
No title
欧米人(勿論、全員ではないと思うけど)の振る舞いや、偏見が、よく解る記事です。一般の日本人は、コロンビアに対して良いイメージはないかもしれないけど、少なくとも見下す、という態度はそれほどないと思う(馴染みがない、関心が低い、というだけで)。80~90年代頃の暗黒時代に比べたら、長足の進歩を遂げた現在のコロンビアについて知る事は意義深いし、真の交流が深まればいいな、と願っています。
Re: No title
もちろん欧米人みんながじゃなくて、そういう人もいるってことですよ。
あそこに書いてあったことは実際に私がアメリカ人たちからいわれたことだし。そういう人たちがコロンビア人に対していうことにショック受けました。
でも女とドラッグめあてにコロンビアに来る一部の旅行者ほどじゃないですが。コロンビアを知ってるし。

コロンビアは昔と随分変わったので、今のコロンビアも見てほしいですよね。
おっしゃるように真の交流や理解が広まればいいと思います。

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ラテンメンズ
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ブラジルジーンズ キューバTシャツ
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ブラジルの制汗剤 ペルーのピスコ(酒)
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おすすめCD紹介 ↓
下記に私のおすすめCDを紹介(iTunesも)。クラブでいつもかかる曲ばかり。ブログ内で書いてるので上記の検索欄で検索して試聴してね ↓ ↓ ↓

ワイルドスピード8
J Balvin 最新アルバム
Energa
J. Balvin


Pitbullの新作
バチャータのプリンス・ロイス新作
Five
Prince Royce


marc anthony大ヒットアルバム
これに入ってるのサルサ曲「vivir mi vida」も世界で大ヒット。Marc Anthonyはラテン界の帝王的存在。
大ブレイクのMALUMA
DANZA KUDUROはこれ!
Don Omar Presents Mto2: New Generation
レゲトンのNicky Jam
J Balvinとあわせていま人気のレゲトン歌手がNicky Jam。彼のベストアルバムです
エンリケ・イグレシアス
エンリケ・イグレシアスの大ヒット曲「Bailando (バイランド)」(ft. Gente de Zona) が入ったアルバム
ルイス・エンリケのロマンチックサルサ
yo no se mañanaが流行ったルイス・エンリケの新しいアルバム。踊りやすいロマンチックサルサがいっぱい
Daddy Yankee ヒットアルバム
レゲトン J Balvin
ここ1-2年世界中で超ヒットしてるレゲトンがコロンビアのJ Balvin。音楽賞を総ナメにしました。
大ヒットのバチャータ
Phase II



バチャータの帝王
世界のバチャータブームをおこした2大バチャータキングは、Prince RoyceとこのRomeo Santos。Romeoは、バチャータの人気グループAventuraの元ボーカル。
El Cantanteの元歌はこっち
El Cantante
El Cantante

サルサのDIVA
Salsa Divas
Salsa Divas
Celia Cruz とLa India
泣いちゃうサルサ
Fabricando Fantasias
TITO NIEVES
ブログで紹介したCDリスト

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