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ラテンの歌の歌詞の翻訳は難しい

私はこのブログを2006年からやってて、この11年間たくさんのラテンの歌をスペイン語から和訳してきました。

サルサ、レゲトン、メレンゲ、バチャータ、クンビア、バジェナート、ラテンポップス、スペイン語のヒップホップ、ラテンのダンスミュージックなどなど、何曲和訳してきたのか忘れたほど。


私が12年前にスペイン語を話したいと思った理由の一つがラテンの曲の意味を知りたいと思ったからなんです。
歌詞の意味がわかるようになったら、サルサなどのラテンの歌をもっと味わいながらきいたり踊ったりできると思ったから。

歌詞を和訳してこうやってブログにのせてるのは、みなさんが歌の意味がわかったらもっとラテン音楽を楽しめるかなと思ってるので。。

(日本の)ローカルなラテンディスコにはアメリカ人やフィリピン人が来るとこもあるんですが、「スペイン語の歌はわけがわからんから英語の曲をかけろ」と酔っ払って文句言ってくる人いるんです。やっぱ理解できない言語の歌だとわけわからんし踊れないし気持ちが悪いのかなと思いました。


ラテンの曲には「ガソリーナ」や「Danza Kuduro」のように世界的に大ヒットする曲が多くなってきました。
それにつれてラテンの曲を紹介したり、歌詞を和訳するサイトも増えてきたのは喜ばしいかぎり。

クラシックなサルサ曲だとスペイン語話者のラテン界の人が和訳してることもあります。
でもレゲトンやラテンのダンスミュージックやポップスだと流行歌だからかスペイン語を知らない人が和訳してるサイトが多いことに気づきました。

なぜスペイン語の曲なのに、スペイン語を読めない人が和訳できるのか?

それは英訳サイトから和訳してるからです。
アメリカのサイトだと思うんですが、ラテンの歌を英訳してるサイトがあるんです。
オリジナルの原語はスペイン語なんだけど、ラテンの曲を英訳してスペイン語の言語と並列して掲載してるんです。
その歌詞の英訳を見て、日本語に翻訳してるというわけ。

でも英語から日本語への翻訳がいくら正しくても、もとの(スペイン語から英語への)英訳が間違ってることが結構あるんですよ。。。orz

英訳サイトはアメリカのだと思うんだけど、アメリカはヒスパニックが多いしスペイン語話者が多い国なので英語とスペイン語のバイリンガルは多いのにね。

でもやっぱ歌詞の翻訳って難しいこともあり、スペイン語の歌詞の英訳にはけっこうミスがあるんですよね。

なのでその間違った英訳から日本語に翻訳してしまうと、スペイン語の原文と違ってきてしまうこともあります。

そこが歌詞の和訳を読む側が注意したほうがいいポイントですかね。




私はラテン音楽が好きなのでスペイン語は趣味です。
中南米ではスペイン語だけで生活してたけど。

でも英語は通訳と翻訳やってました。
だからスペイン語の歌詞の和訳するときは、自分が英語の翻訳で使ってるテクニックをちょっとは使ってます。



実は各言語の翻訳家の間で翻訳が一番難しいのは、ポエム(詩)や歌詞だといわれています。

詩や歌詞は作者の思いを理解しないと翻訳できないですしね。

それに詩や歌詞は韻を踏まなきゃいけないし、文法上違ってることや普通の文章では使わない言葉や語順を使用することもよくあります。

スペイン語の堪能者でも、歌詞の和訳が一番難しいという人は多いです。

たとえばJ-POPの歌詞を英語に訳してみてください。
J-POPの歌詞は日本語としては妙な表現が多いので(文法的にも)、日本語ネイティブでも英語にするのはかなり難しくないですか?

中南米で、日本文化オタクたちからJ-POPの歌詞をスペイン語訳してくれと頼まれたときは困惑しました。J-POPの歌詞を読んでもわけがわからなかったので 笑。
日本に住んでた日本語とスペイン語バイリンガルの中南米人がいるからそっちに頼めばといったら、そのバイリンガルの人から「歌詞は難しいので絶対にやりたくない」と拒否されたそうです。



私がスペイン語の歌詞を翻訳するときの手法(テクニック)を公開します。

ラテンの音楽は愛とかロマンチックな歌がとっても多い。
フランス語、イタリア語やスペイン語などのラテン語系はロマンチックな表現が非常に多い原語だといわれてます。
でも英語はロマンチックな表現が少ないんです。

スペイン語の歌詞はほんとにキザというか、歯が浮くような甘ったるいせりふをすらっと言ってしまう。
これをあんまロマンチックじゃない英語に訳すのは難しいです。
でも問題は日本語。
日本語はごぞんじのとおりロマンチックな表現が非常に少ないので、キザでロマンチックなスペイン語の歌詞を和訳するのは至難の技なのです。
英訳するほうがずっと簡単。

スペイン語の歌詞を読んだりきいたりするぶんにはふんふんってわかってるんだけど、それを日本語に訳せといわれると難しいんですよ。
スペイン語の原文の本当のニュアンスを伝えきるのは無理だと思う。


しかもラテン音楽にはラテンのカルチャーがあるし、カトリック国が多いんでカトリック教的な考えや歴史とかが歌詞に入ってることもある。
ラテン文化や中南米の社会背景を知らないと歌詞を理解できないこともあります。

自分はそのように自分が持ってるラテンの知識や経験をいろいろかんがみながら翻訳してます。


歌を何回もきいて知ってるのに、翻訳する前はさらになんどもきいてyou tubeでミュージックビデオを繰り返し見てスペイン語でまず感じます。
歌手やビデオに出てる人が歌うときに込めてる感情とか身振りとかも見ます。
(ミュージックビデオと歌詞の内容が違う場合もあるので、ミュージックビデオばかりにはとらわれませんが。)

歌詞に出てくる登場人物たちはいったいどういう関係で、主人公や相手は何を考えてるのか、その背景など、いろいろ歌詞から考えます。
ちょうど俳優が脚本をもらって、その場面をイメージしているような感じですかね。
そうやって歌詞の登場人物の気持ちに感情移入してから翻訳しています。

僕というときと俺というとき、相手の女性を君というときとおまえというときなども、歌詞の内容やシンガーのイメージや歌の調子によってキャラクターを使い分けています。

スペイン語の歌詞のサイトからコピペして一行一行訳していくと、文字の字面的な直訳になるから、全体を見たときに文章としてぎこちなかったり意味が通じなかったりすることもあるでしょう。

私は最初は全部を頭の中で翻訳してから、書きおこすときは一行一行訳しはするけど、全体をチェックみながら訳します。情景をイメージしキャラ同士の会話とかつながりも配慮してます。
訳し終わったら、文章や内容が全体的に自然か、つながってるかどうか、曲によっては結末やオチがあるかとかチェックします。

レゲトンの場合は、エッチな意味を隠すために「二重の意味」を使う手法があるので、一見普通のことを言ってるようで裏に隠れた意味があるかどうかも考えます。

翻訳が終わったら、その曲のミュージックビデオや曲をきいて、スペイン語の歌詞と曲で歌われてるのをつきあわせて、その後に曲をききながら自分の翻訳の文章が合ってるかどうかなんどもチェックします。
歌詞の文章としての翻訳としては間違ってなくても、歌に合わせて読んでると違う意味だったことに気づくこともあります。
歌手が歌ってる口調とかキャラに歌詞の和訳も合わせるようにしています。


こうやって書くとすごい大変なプロセスのように見えるけど、実は翻訳するスピードはかなり速いです。
一曲全部翻訳するのはだいたい10分くらい→ その後チェック作業


プロのスペイン語の通訳や翻訳者から見れば、dia felizさんの翻訳のここが文法的に間違ってると指摘したい箇所もあるかもしれません。日本は文法に厳しい人が多いので日本人向けに翻訳するのは緊張します 汗。 もし自分なら違う訳にすると思ったスペイン語堪能者の方がいらしたら、ご自分の和訳をネットなどで紹介していただけるとみなさんの役にたつかと思います。

私は、ボランティアで自分のブログで歌詞の和訳してるだけなので…。

自分のブログではラテンのカルチャーやダンスや音楽を知って、ラテンをよくわからない人にも一緒に楽しもうというのがコンセプトなので、そういう気持ちでがんばって翻訳していきますね。


けど実際は精神的にかなり疲れるので、1曲翻訳したらぐったりするんだけどね 笑。。。

音楽好きなのでそのくらい気持ち入れて翻訳してるよ… 



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