サルサの首都カリの一般人の踊り方といろんなカリサルサ

中南米は、レッスンとってサルサを習う人はダンサー志望か競技会に出る人が多い。
一般の人達は、誕生日パーティなどのフィエスタで踊ったり、クラブで踊ったり。もっとゆるいサルサを踊ってます(スピンとかしない)。

コロンビアのカリは「カリサルサ」でスピードが速いといわれてるけど、実はプロダンサーと一般人の踊り方が違うと何度かこのブログで書いてきました。

私は日本でカリサルサのレッスンをとったあとに、コロンビアのカリに6年前に初めて行きました。
でもカリでクラブに行ったら、カリサルサのレッスンで習ったような踊り方をカリの人たちがしてなかったんです。

カリにはサルサのプロダンサーの友人たちがいるから、一緒にクラブに踊りに行ったのですが、彼らはクラブでは踊り方を変えてました。なぜいつもと同じように踊らないのかときいたら、クラブやフィエスタではまわりの人と同じような踊り方で浮かないように踊るとのこと。


コロンビアのカリは cali es la capital mundial de la salsa (サルサの世界の首都) と自負するくらいサルサが盛ん。

私はプエルトリコやキューバなどいろんなサルサの国に行きましたが、今まで行ったなかでサルサが一番盛んなのはカリだと思います。

大半の中南米の国では若い世代にはレゲトンが一番人気。
サルサの国といわれるキューバやプエルトリコもレゲトンが一番人気。
中南米の国や都市によっては、サルサは中高年向けとか、サルサはもう死につつあると言う若い世代がいるとこもありました。

でもカリは今でも若い人たちにもサルサが一番人気で、子供から老人までサルサを踊ります。
あれだけサルサきちがいの都市は他にはないでしょう。

コロンビアでもボゴタやメデジンなどの他の都市はそれほどサルサが盛んではありません。コロンビアではサルサならカリっていわれます。



カリはダンスアカデミーがたくさんあって、幼児の頃からアカデミーでダンス(サルサ)の英才教育をしてダンサーになります。ダンサーたちはワールドコングレスなどの競技会に出場したり、ショーやシアターで踊ったりします。

カリでは一般の人とダンサーの間ではっきり線引きされていて、サルサのレッスンをとる人たちはダンサー志望。将来サルサで食べていくためにダンスに命かけてる人たちです。

けど、普通の人はレッスンとかとってないし、フィエスタやクラブで踊るだけ。

そこが日本のサルサ界と違うところですね。


まあそういう話は昔、このブログで何度か書きました。
詳しくは過去のトピック読んでください。

↓ 

「 カリサルサと普通のカリのサルサ」

「 カリではこうサルサを踊っている(カリサルサ)」

「 カリではカリサルサを踊っていない」



そのときにカリの一般の人たちがどういう風に踊るかっていうビデオをUPしたんだけど、あんまりいいビデオがYOU TUBEで見つからなくてとりあえずありものをのっけました。


カリサルサっていうけど、ストリートのもクラブのもプロダンサーのも全部カリサルサです。

カリのクラブやストリートで踊られているカリサルサとカリのプロダンサーのサルサの違いを次に解説します。




① カリの一般人の踊り方





ある地区のストリートで住民と警察が踊ってるというビデオ。
他の国だったら警察がサルサ踊るとかないと思うので、珍しいビデオだと思います。
緑色の制服を着てる人たちは全部警官。つまり踊ってる人も演奏してる人もポリスマンです。

カリは警官とか軍隊が勤務中に踊ってるビデオが多いです。
ルンベーロ(クラバー、パリピ)の都市だから 笑。


このビデオで前の列のまんなかで背の高い黒人男性と赤い服を着た女性はちょっと踊り方が違うのですが、その人たち以外が踊ってるのがカリの典型的な踊り方です。

カリではこういうふうに一般人が踊ってるというのがわかりやすいビデオ。





②クラブのサルサ


じゃクラブはどういう感じなのかというと、
クラブでサルサ踊ってるビデオは。。。








お気づきだと思いますが、楽器の音がうるさいですよね。
カンカンカンとかチャカポコチャカポコとか。
ラテンの楽器のカンパーニャ(カウベルみたいの)やグィーロ(洗濯板みたいにぎざぎざがついてる)をカリの多くの人たちは自分の家に持っていて、クラブに行くときに持参してます。
それをクラブやコンサートに行くと、音楽に合わせて客が鳴らすんです。

カリではこういう打楽器が欠かせない。
クラブに小太鼓とかボンゴとか打楽器が常備してあるクラブもあります。
とにかくクラブもライブも楽器の音がうるさい。
ダンスより演奏のほうが好きなくらいです 笑。

しかもカリの人って人気のサルサの曲の歌詞を覚えてるんで、曲がかかるとみんな歌い出して大合唱になります。

みんなが楽器をがんがん鳴らして、大合唱するのでクラブはかなりうるさいです。

クラブは照明が暗いので見えづらいんですが、くるくるターンやスピンしてる人がほぼいないことはわかりますよね。
おとなしい踊り方です。


これがカリの一般人が遊びにいくサルサのクラブです。
一晩中サルサしかかかりません。バチャータもメレンゲもなし。

このビデオの店は日本のラテンのクラブの何十倍の大きさの巨大ディスコ。
外国人はぜんぜんおらず、カリのローカルな人ばかりです。
こういうところに私はカリっ子の友達たちといつも踊りに行ってました。

一晩中しかサルサかからないクラブはカリにはたくさんあり、巨大クラブから小箱までいろいろ。






③ストリートサルサ


クラブ以外にもストリートで踊ることがあります。
カリのどこでも踊れるわけじゃなくて、規制で高級住宅街は音楽を外でかけたり踊るのは禁止されています。

でもそういう規制がないところは、道路に巨大スピーカー出してストリートで踊ることがあります。
特にクリスマスや正月になると道路を封鎖して、町の人たちがみんな椅子を道路に出して外で酒を飲みます。
そして道路で音楽を爆音でかけて、一晩中、次の日の昼まで踊りまくります。

私もそういうところでクリスマスや正月に踊ったことがあります。下のビデオのような感じです。







ただし、こういう規制がないところは概して治安がよくない地域です。
貧困層が住むエリアも多いです。

普通は治安がよくないエリアには外国人や観光客が足を踏み入れることはありえないので、もし興味がある人がいてもそういうエリアにはいかないように。
犯罪率が高い地域です。
カリは殺人率が世界で第10位の都市ですしね。(注:2016年は22位に下がった)。

私は友達がいるからストリートダンスがある地域に滞在してた、という特異な例です。


実はカリで一番ダンスや音楽が盛んなのは貧困層が多いエリアなんです。
そういうところがサルサの中心地。
貧困層が多く住むエリアにはダンサーやミュージシャンが多く住んでます。
こういうふうに音楽が通りにあふれているし、サルサだけじゃなくてレゲトンやチョケとかも盛ん。

サルサチョケというサルサにレゲトンとかアフロとかを入れてつくったストリートダンスは、こういうエリアのストリートからでてきました。
今もストリートでも踊られてます。

中高級エリアは路上の音楽やダンス禁止なんで、音楽かかってなくて静かです。
けど音楽かけられる地域の人はつまらんと言ってますが。


だから次のビデオのエリアはカリも最も治安が悪いエリアで人々もあんま柄がよくないです。


この2つのビデオは
大晦日から正月にかけての路上でのフィエスタ。












楽しそうですよね。
ここで踊ってるのは地域住民です。

白いのが頭や顔についてる人がいますが、カリでは正月とかのフィエスタとかで泡のスプレーをかけあったりするのでそれで汚れたんじゃないかと思います。






④ カリに昔からある伝統的な踊り方


昔からあるカリサルサは本当はこういう踊り方です。
カリでは中高年の人たちはこういう踊り方で踊れる人たちがけっこういます。

すんごいサボールがあってすごいうまい人います。
もうカリではプロダンサーでも若い世代はこういう踊り方はできないそう。
私の知り合いで70代の元ダンサーの人は、「今の若者達は競技会で勝つことばかり考えて、踊りが競技会になってる。ぜんぜんサボールがない」と嘆いていました。

ラテンダンスと音楽はサボール(味)があるというのが一番大事なんです。

サルサ歌手もサボールがあることが重要。
あの歌手は声はいいけどサボールがないと批判される人はまずい














⑤ビエホテカ(高齢者が多いサルサのクラブ)


カリは高齢者になってももちろんサルサを踊ります。
フィエスタや誕生バーティやおみそかのホームパーティではサルサ踊りまくる。

カリには日曜日の昼間にやってるビエホテカというのがあります。
これもディスコです。
普通のクラブ(Discoteca) は深夜ですが、ビエホテカ(Viejoteca)は昼間なので高齢者が多いです。

高齢者たちがサルサを何時間も踊り続けてます。
昔の踊り方でね。















⑥ダンサーや外国人が多いクラブ


カリにサルサ踊りに来た外国人もいるのですが、サルサ好きの外国人が集まってきているクラブもあります。
カリには外国人向けのダンスのレッスンしてるスクールもあるのですが、レッスンも受講しててサルサに真剣な人たち。

そういうクラブにはコロンビア人でダンスが上手い人やダンサーたちもときどき来たりパフォーマンスすることもあります。

レッスンで習ったカリサルサを踊りたい人やダンスがうまい人と踊りたいならこういうクラブがいいでしょう。
ただしここはDJもコロンビア人じゃないし(私がDJにきいてみたらキューバ人だった)、カリで流行ってる曲がかかるわけでもないので、一般のカリっ子はほとんどこないですね。
外国人と、コロンビア人のダンサーやダンスがうまい人たちがほとんどです。



次のビデオは、女性はあんまうまくないと思うけど、男性は結構うまい。
男性たちは踊り方からしてたぶんカリの人だと思う。
最初のチェックのシャツの男性はいまいちだけど。
カリに昔からある踊り方。







こっちのビデオの男性達のほうがショーっぽい踊り方してる人もいるので、ダンサー経験者もいるんじゃないかと思います。
女性がもしカリのダンサーだったらもっと踊れたと思うんですが。。





カリって何万人もダンサーがいて、ダンサー同士だとみんな知り合いで顔とか知ってることが多いので、ダンサーの友達にビデオ見せたらダンサーかどうかわかると思うんですが。





⑦プロダンサーのカリサルサ


最後にカリの競技会系のダンサーたちの踊り方はこういう感じです。
一般の人の踊り方とぜんぜん違いますね。

これが世界で「カリサルサ」といわれてるものです。
日本でもカリサルサのレッスンあるし、欧米などでもカリサルサのショーやレッスンやってるとこもあります。

カリにはダンスアカデミーがたくさんあり、そのアカデミーに幼児の頃から入ってプロダンサーになります。
だから20歳ですでにサルサ歴15年とか。
ダンスのグループもアカデミーごとです。







これはカリのサルサのダンスアカデミーのショーのリハーサル風景です。
すごい速く踊ってるけど早回しじゃないですよ。
カリのサルサは速いんです。








カリのダンサーの人たちがグループで踊るサルサは、かなりアクロバティックです。


swing latinoというワールドチャンピオンにもなったアカデミーが、アメリカのテレビ番組に出たとき








これは別のアカデミーが、カリの高台にある公園で踊ってるところ










アクロバティックなのはサルサ・キャバレーといわれていて、ショーもやってます。
これはカリで毎年あるサルサの競技会のサルサキャバレーのカテゴリー。








以上カリサルサのいろいろを紹介しました。



けど一般人が踊るサルサもプロダンサーが踊るのもどっちも「カリサルサ」なんです。
カリのサルサだから。



私はサルサ好きでずっと踊ってるしサルサのためにカリにいたけど、カリでプロダンサーたちの中にいたときに自分はダンスをつきつめてもレベルが違うからもう無理だと自覚しました orz。
だからこのままクラバーでいいです。。。

カリでは一般人が行くクラブにいつもカリっ子の友達たちといってましたが、カリの一般人が踊る踊り方も難しいんですよね。
リズムをどうやってとってんだか。。。
カウントではこういう踊りはできないですよね
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