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ブルーノ・マーズ(プエルトリコ系)が黒人音楽の盗用と非難される

日本でも大人気のBRUNO MARSが、アメリカの黒人の一部から「「非黒人が黒人音楽をやるのは文化の盗用!」と非難されて論争がわきおこっている。





BRUNO MARSがグラミー賞で大きな賞を総なめにして、R&Bの部門まであったので、黒人のブロガーたちが激怒し炎上した。

けどスティービー・ワンダーなど黒人の大御所の歌手達から反論がきた。



それがこの動画





彼女のしゃべってるのきいてたら、怖くなってきた。









あちこちでこの件についてニュースになってるが、こちらの記事をリンクしておくね。


http://wezz-y.com/archives/53198





グラミー賞で受賞した曲


「24K MAGIC」  BRUNO MARS








BRUNO MARSを初めて知ったのはディスコ音楽ファンから教えてもらったとき。
昔のディスコミュージックみたいと思った。

70年代から80年頭のディスコ音楽っぽいから、ディスコ音楽ファンがとても好きな曲。
ここ数年日本では、ディスコクラシックをかけるディスコが盛り上がってるんだけど、そこでもかかってたよ。彼の曲。








前にこのブログで書いたけど、BRUNO MARSはプエルトリコ系でラティーノなんだよ。
スペイン語も話せる。
ミュージシャンのプエルトリコ系のお父さんと一緒に、プエルトリコの国旗の前でスペイン語で歌を歌ってるビデオをここにUPしたでしょう。
この動画。






BRUNOがスペイン語話してるビデオ






プエルトリコのハリケーンのチャリティコンサートにも参加した。
自分のことをボリクア(プエルトリコ人)といってる。

プエルトリコは米領土。

BRUNOはハワイ出身。

人種的にはお父さんがNY出身のプエルトリコ系なんだが、ユダヤ系の血が入ってるそう。
お母さんはフィリピン人でハワイに住んでた。
二人がハワイで知り合って結婚。


http://wezz-y.com/archives/53198 の記事では、プエルトリコ人はタイノ族と白人と黒人の混血と書かれてるけど、必ずしもそうではない。
先住民のタイノ族とかの血が入った人もいれば、白人だけの人もいれば、黒人もいれば、白人と黒人の混血とか、移民も含めていろいろ。
一見白人に見える人でも黒人の血が入ってることもある。


seren senseiは、「BRUNO MARSは100%黒人じゃないくせに」と言い切ってたが、彼が100%黒人じゃないってどうやってわかるんだろうか?
BRUNO MARSだって、DNAを調べないとわからないし、DNA調べたら黒人の血が入ってるかもしれないよ。
もし入ってた場合、seren senseiはどう釈明するんだろうか?

けどBRUNO MARSは言われたからといってDNA調べる必要はないけどね。
こんなあおりにのって。


それからBRUNOは本名はヘルナンデスというスペイン系の苗字でとリンクの記事にあるが、HERNANDEZは エルナンデス と読むよ。



このseren senseiという黒人ブロガーたちは、「黒人以外の有色人種」が黒人音楽を歌うのは盗用だ と非難していた。

黒人の人種差別反対を叫ぶ活動家には極端になってしまって、あまりに黒人黒人言いすぎて、逆差別になることがあると思う。


オバマ大統領は黒人の大統領といわれてるが、彼は黒人と白人のハーフなので、米の黒人たちからは白人といわれることもあるそう。
米では黒人と白人のハーフはそういう微妙な位置にいるという記事をNEWSWEEKだと思ったが読んだことがある。



間違えちゃいけないことは、黒人はアフリカとアメリカだけにいるわけじゃない。

奴隷として連れてこられた黒人もアメリカだけにいたわけじゃない。


中南米にも多数の黒人奴隷がいた。
今も黒人や黒人との混血が非常に多い。
アフロカルチャーが色濃い国や地域がある。

プエルトリコを含む中南米の多くの国はスペインに植民地支配されていたが、コロンビアのカルタヘナにはスペイン人がアフリカから連れてきたアフリカ人達が売られる奴隷市場があった。
コロンビアのさとうきびプランテーションなどでもたくさんのアフリカ系奴隷が働かされたし、カリブのキューバやドミニカやハイチやプエルトリコなどにも黒人奴隷が非常に多かった。

イギリス領だったジャマイカとかポルトガル領だったブラジルも。

だから、今でもそういった国には黒人が多い。黒人との混血もとても多い。

港に黒人奴隷が多かったから、今でもコロンビアやプエルトリコには沿岸部に黒人が多い。
コロンビアもチョコ県みたいに黒人率がとても高い地域もある。

彼らはアメリカの黒人とは来たルートが違うが、アフリカルーツ。


けどメキシコやアルゼンチンなどは黒人が少ない。



だから今でもキューバはアフロ系の音楽であるルンバとか宗教的なアバクアやサンテリアなどが多い。

コロンビアもアフロ系の音楽がパシフィックやコスタには特に強くて、アフロのリズムは今コロンビアで流行りのチョケにも入ってる。

サルサ、メレンゲ、バチャータ、レゲトンなどは、アフロ音楽の影響が多かれ少なかれあるから、マニアックなラテン音楽ファンにはアフリカ音楽もかじる人もいるくらい。



コロンビアはボゴタやメデジンのような首都や第二の都市は白人系が多いけど、私がいたカリは黒人系やモレノ(肌が褐色)が多い。一見白人に見えても先住民や黒人の血が混ざってる人が少なくない。
カリにいると、どこからどこまでが黒人で、どこからどこまでが白人なのか混乱してわからなくなる。

何百年もかけて混血してきてるので。

ラテンカルチャーに関しては、アフロカルチャーは重要な要素なので切り離せない。




アメリカは白人と黒人の混血は、ラテンアメリカに比べると少ないと思う。

アメリカで一番多いラティーノは、メキシコ系。
メキシコは先住民系か、先住民と白人の混血(メスチーソ)と白人が大半で、黒人は少ない。

だからか、アメリカ人のメキシコ系と黒人系のギャンググループには争ってるところもあるそうだ。



黒人のカルチャーを非黒人が歌ったら文化の盗用というなら、ジャズも、ヒップホップも、R&Bも、ブルースも、ロックも、ポップスも、いろんな音楽ができなくなるじゃん。

それに中南米にある黒人の音楽も入れたら、サルサもメレンゲもバチャータもレゲトンもレゲエも、多かれ少なかれ、アフロのリズムが入ってる。


黒人の音楽は、100%黒人だけしかやっちゃいけないの?

日本人にだってヒップホップのグループ多いし、ジャズバンドも多いし、レゲエやラテンダンスやってる人もいるのに。





そういう黒人の理論は、プレスリーの時代からあったわけだけど。


でも中南米では、アフロのリズムや音楽を非黒人が歌ったり踊ったりするな、という話はきいたことない。

アフロのリズムをとったら、昔の先住民族の歌か、クラシックとかになっちゃうしね。

ジャマイカのレゲエのダンスコンテストは、日本人が優勝したこともあるよ。






それからもう一つseren sensei(黒人ブロガー)たちの理論は、ブルーノ・マーズはプエルトリコ系のラティーノのくせに、なぜラテン音楽を歌わないでアメリカの黒人音楽を歌うんだ、という点。

BRUNO MARSはプエルトリコ国旗の前でスペイン語で歌ってたじゃないかって。

これってすごいラティーノ差別と、プエルトリコ差別じゃない?

プエルトリコは米領なのに、ハリケーン被害の時に米政府が見捨てた。
トランプ大統領がプエルトリコの被害は自己責任だと見捨てた理由には、本土と米領の差別と、人種差別が大きいといわれている。
だから米に住むプエルトリコ系の歌手が中心になって寄付集めのコンサートをやったんだよ。
それにBRUNO MARSも参加したの。

だから黒人至上主義者のBRUNO MARS批判には、
プエルトリコを見下したり、黒人によるラティーノ差別も入ってると思う。

ラティーノはラテン音楽歌っとけ、マリアッチでも、みたいな。
(マリアッチはメキシコのだけど、彼らは全部いっしょくたにするから)


そんなにラティーノはラテン音楽やってろっていうなら、BRUNO MARSもラテンの歌手とコラボして曲出したら売れるかも。
プエルトリコ系のDaddy YankeeとかNicky Jamとか、リッキー・マーティン、レゲトンのJ BALVINとか、シャキーラとか、アメリカならピットブルとかいるし。英語でも歌えるから。



アメリカに住んでるラティーノがラテン音楽ばかりきいてるわけじゃなくて、アメリカの音楽で小さい頃から育っている。

中南米に住んでるラティーノだって、ラテン音楽が好きじゃない人だって結構いる。
メキシコ人はハードロック好きな人多いし、EDMは中南米の若者に大人気。




それは日本人だってそうでしょ。
アメリカのブラックミュージックのファンは多いし。

日本のアーティストだって黒人系の音楽やってる人はたくさんいる。




私だってラテンの血はないけど、こうやってラテンカルチャーについて書いてる。

ラテンの血がないやつは、ラテン音楽をきいたり踊ったりするな、なんてラティーノからいわれたことないよ。

むしろ、日本人なのにラテン音楽やダンスやカルチャーに興味を持ってくれる、と喜ばれることが多い。

「日本人は洋楽もラテンもきくな、雅楽や民謡だけきいてろ」っていわれたらどうする?




アメリカのNYはいろんな人種やいろんな国からの移民、いろんなカルチャーが混在してる。
NYっ子はいろんなカルチャーが混在してる中で育ってきてる。
昔、NYにはプエルトリコ系のラテンのクラブがあって、その隣にはジャズのクラブがあった。
仕事がはけたあとに、ラテンのクラブとジャズのクラブのミュージシャンが一緒にセッションしたりしてたらしい。

そうやっていろんな音楽が混じって新しくつくられたのが、「サルサ」なんだよ。
サルサはスペイン語でソースという意味。
ソースみたいにいろんな音楽を混ぜてつくったものだから。


レゲトンだって、パナマ運河の建設にきてた出稼ぎのジャマイカ人のレゲエと、出稼ぎのスペイン語圏の中南米人達のスペイン語のヒップホップがMIXしてパナマで80年頭にできたのがレゲトンの始まり。
それがプエルトリコにいって、プエルトリコの伝統音楽が混じって、そこに英語のヒップホップが最後に入って完成したのがダディ・ヤンキーたちのレゲトン。

いろんな背景があっていろんな文化と音楽が混じって、新しいものができる。

伝統音楽も大事にする。
けれどその一方でどんどん新しいものを生み出していく。

たとえばコロンビアは伝統音楽も、コロンビア発祥のバジェナートやクンビアやPORROも大事にしてる。
けどその一方でサルサをコロンビア的に発展させたし、サルサをアーバン化してコロンビアの太平洋のアフロのリズムや伝統音楽を入れたCHOKEができて、それが若者に流行ってる。

そういうことを、ラティーノのほうがわかってると思うんだよね。



ラティーノなのに(ヒスパニックなのに)ラテンの音楽じゃないものを歌ってる歌手は他にも結構いるのに。

たとえばジェニファー・ロペスやリッキー・マーティンはプエルトリコ系だが英語のPOPSやダンスミュージックが多いし、
キューバとメキシコの混血のCAMILA CABELLOは fifth harmonyというアメリカのグループの出身で、英語のダンスミュージック多かったし(今はスペイン語の歌もリリース)、
キューバ系のピットブルはもともと英語のヒップホッパーで、レゲトンも歌ったが、今は圧倒的に英語のダンスミュージックが多い。


だけどなぜBRUNO MARSだけが攻撃された?


去年は世界中で「デスパシート」が席巻し、ビルボードの史上最高の連続1位を獲得したのに、
グラミー賞では「デスパシート」は1つも賞をもらえなかった。

そして BRUNO MARSが賞を総なめに。
そしたらブラックカルチャーのぱくりだとか盗用だと今回非難されたわけ。

「デスパシート」がグラミー賞を総なめにしてても、ラテンの音楽がグラミー賞をとるなんて許せんって怒ったかもしれないね。




人種差別はいけないし、差別に対抗して声をあげていくのは重要。

けどあんまり極端になりすぎると、逆差別になることもあるんだよ。

それにあんまり厳しくうるさくいうと、排外主義になってしまう。

それも怖いよね。。。。



私は「日本スゴイ」という日本称賛番組嫌いなんだけど。
日本のアニメやJ-POPやOTAKU文化(OTAKUとは海外では日本のサブカルチャーマニアのこと)が世界の人に流行ってて、それが世界で好まれてるっていう風にいいほうにとってる点では、黒人文化を非黒人がやるなって排外的になるよりずっといいと思う。


あのブロガーのseren sensei のハンドル名は、seren sensei aishiteru なんだよ。
つまり彼女はたぶん、日本のアニメとのファンだと思う。
彼女の理論でいうと、「日本人じゃないのに、日本語の名前つけていいのかよ」 って話になるよね。
自分も日本人じゃないのに日本カルチャーが好きでいいのか、アフロカルチャーだけにするべきでは、と自分の首をしめることになる。


アメリカはいま人種差別や対立やヘイトがすごいので、黒人差別に反対とか人種差別反対や黒人の文化を考えるのはいいことだと思う。

けど、アメリカのカルチャーはいろいろなものが混じってつくられたからすごいんだよ。
音楽だって。
多様性があるからこそ、カルチャーも発展してる。
アメリカの文化の重要な一環をアフロカルチャーがになっていて、アフロ文化なしにはアメリカの文化は語れない、とか。
話をそこに持って行った方がよかったんじゃないかと思う。

ブロガーでユーチューバーだから、炎上させてビュー数を稼ぎたかったから過激な発言になっちゃったのかもしれないけど。

いまは日本でもそうだけど、日本スゴイとか、日本人は素晴らしい、でも他の人種はダメとか対立構造を煽る人達がいます。そういうことを言ったり書いたりすれば売れる。

だけど、対立をあおるために音楽を使ってもらいたくなかったと思います。



黒人ルーツの音楽は非黒人がやるなとか。。。


音楽でそんなこと言われたら、音楽は発展しない。
新しいものが作れなくなってしまうし、ミュージシャンも委縮する。

音楽は音を楽しむのに、楽しめなくなってしまう。

音楽には排外主義はダメだよ。







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中南米全体で女性差別反対を訴えるデモ。男女差別変革の時がきたと

3月8日は国際女性デー。

世界の170か国で女性によるデモがおきたそうです。

中南米各国でも女性デモがありました。
中南米は、女性が被害者の殺人事件が増加し、女性への暴力が問題になっており、中南米に昔からあるマチスタの文化(男尊女卑)がその理由だといわれています。

しかしもう我慢はしないで声をあげなきゃいけない、マチスタ文化に変革の時がきたと、ラティーナ達がたちあがりました。


前からブログにも書いてますが、このムーブメントは去年からおきていてデモもあちこちでおきていました。
国際女性デーで大規模デモがあったということです。






世界170か国による女性デモの報道。







これを和訳すると



国際女性デーで、世界170か国で女性のデモがおきた。

男女差別
男女の賃金格差
女性への暴力
女性だからという理由で殺される殺人事件
性虐待やレイプ
社会での女性の機会の不平等

などに反対し改善を叫びました。


世界で一番大きかったのがスペインとフランスで、全国各都市で大規模デモがおきました。
スペインではデモに参加した女性政治家もおり、「今までの不平等な社会を自然で当然の状態に戻すため」と話しました。

スペイン語では「8M」という名前です。
8 de marzo (3月8日)からかな。

トルコやインドネシアなどのイスラム圏でもデモがおき、女性差別反対を訴えました。
インドネシアは国会前につめかけたそうです。

インドでは性暴力反対の声が大きかった。
ブラジルでは兵士達が女性に花を贈りました。女性を応援するためだそうです。





昨日は東京でもあったんですよ。
東京ウィメンズマーチという名前で。





さて、中南米はスペインやフランスほどの大規模デモではなかったけれど、各国でデモがありました。






アルゼンチン、メキシコ、ペルー、ブラジルなどのデモの様子の動画です。
男性も参加してます。
「子供達の代にはいい世の中になってほしいと願う」と赤ちゃん連れのママが話してます。




メキシコなどの中南米ではfeminicidio(女性だからという理由による殺人事件)が増加しているのが大問題になっています。

メキシコで2016年に殺人事件にあった女性は2746人。殺された女性の墓標のモニュメントをつくって抗議したそうです。








メキシコではこんなデータもテレビが出してました。








和訳すると、

「国際女性デー。メキシコでは女性への暴力被害について問題提起された。
メキシコの女性は

66.1% が暴力を受けたことがある
49% がモラルハラスメント(言葉や行動による暴力)を受けた
41% が性暴力にあったことがある
しかし
9.4% しか暴力被害を相談したり告訴してない」




あまりの暴力被害者率にびっくりしたけど、1割にも満たない人しか相談も告訴もしてないんですね。








コロンビアのカリ市では、女性デーにこんなメッセージが流れました。







和訳すると


「女性に暴力ふるうな
言葉にモラルハラスメントするな(暴言や行動での虐待)
女性をリスペクトするよう子供を教育しよう
女性を虐待するな
性暴力するな
セクハラをこれ以上我慢させるな
労働条件を男女平等にせよ

この世に命を与えてくれたのは女性だよ
もうこれ以上、女性に迷惑をかけるのを今すぐやめろ」








アルゼンチンは中南米での女性平等運動で先端にいます。






このデモンストレーションは、女性が被害になる殺人事件が多いことに抗議するダイインです。


このアルゼンチンのニュースを和訳すると、



「国際女性デーで中南米各国では大規模な女性デモがおきた。
”中南米のマチスタ文化(男尊女卑)に大きな変革の時がきた”と政治家達もいう。

中南米で女性運動の先頭にいるのがアルゼンチン。
大規模デモで男女平等を訴え。
有名サッカー選手も女性応援声明したそう。
アルゼンチンの大統領はプレイボーイだったが、女性差別反対運動の盛り上がりを受けて、女性支援の政策をとらざるをなくなった。男女の賃金格差の是正する法律をつくるそうだ。」




やっぱり声をあげて、動くことには意味があるんですね。
だって大統領を動かして法律まで変えちゃえたんだから。





元ミスコロンビアで、ミスユニバースで優勝したパウリナ・ヴェガ。
彼女が国際女性デーにメッセージを発信していました。





そのメッセージがよかったので和訳します。







「今日3月8日は国際女性デーです。
この日は昔の女性達が革命をおこし女性の権利を勝ち得た日であるということを忘れてはいけません。
私達は誇りに思い、闘い続け、歴史をつくりつづけるために一緒にがんばらないといけません。

そして私達女性一人一人にその変革の責任があるのです。
ぜひ選挙に行ってください。
どの政党でもそれは個人の自由です。
選挙すらない、投票権もない国だってあるのです。
でもコロンビアは大統領を選挙で選べる国です。
先人の女性達が女性の選挙権を勝ち得てくれたのです。
だからその権利を行使すべきです。
この国の将来のためを思って考えましょう。

この国の半分、52%は女性です。
決断は私達の手にある。
女性が投票できる意義を見せてあげましょう。
一票一票に価値がある。
私達女性も、もっといい世になるように変えましょう」








私が中南米に最初にいた時は国際女性デーは、「国際女性デーおめでとう」という電子カードがラティーノの友達から送られてきたり、友達がメッセくれたり、お祝いムードでした。

今年もカードもらったけど。




でも急に去年あたりから急に中南米が一変しました。


去年のミスコンテストも、ただの美女コンテストに終わらず。

ミスペルーを選ぶコンテストでは参加者たちは、ペルーでどのくらいの女性が暴力や殺人被害にあってるかをいい、女性の暴力反対や女性の権利を参加者たちが叫びました。






ブラジルのミスブンブンというヒップコンテストでも、参加者が女性差別反対を訴え、メッセージTシャツを着たり、女性の体は肉ではないからモノ扱いするなというデモンストレーションもしました。
ヒップコンテストのステージで、観覧してた男が優勝者の体を触ったら、その優勝者の女性がその男をぶんなぐって「私の体はおまえに触らせるためじゃない。女性をモノ扱いするなといっただろ」と激怒しました。







中南米でなぜこれだけ女性差別や暴力が多いのか。

それは中南米には昔からマチスタ文化が強いからといわれています。

マチスタというのは男尊女卑の男のこと。
ラテンのカルチャーにはマチスタ文化が根強いです。

社会でもそうだし、前に書いたように音楽にもそれが反映されています。

サルサ界もレゲトン界もラテン音楽界は圧倒的に男性社会。




中南米では女性が家事をし子育てをする家庭が多い。
マチスモが強いので。


なかには父親から家庭内暴力にあったり、家族から性暴行される子もいる。
彼氏に暴力をふるわれれる。

結婚したらだんなに暴力をふるわれる人も多いです。

彼氏や夫とやっと別れたら、今度は元だんなや元彼氏からストーカーされた上に殺された女性が多いのも社会問題になってます。


ラテンアメリカでは第三者の女性に対してはリスペクトします。
だからレディファーストだし、女性には優しい男性が多いし、電車やお店でも女性に親切。痴漢もほぼありません。
性暴力犯罪者への罪も重いです。


だけどカップルになった時に、男女ともお互いに嫉妬心が非常に強い。
セローソ(celoso)というんだけど、結婚しても年取った夫婦でも嫉妬心が強いです。

それはラテンのドラマや音楽を見てればわかると思うんだけど。
嫉妬心と束縛がすごい。

それはラブラブの時は愛と思う。
でもエスカレートして束縛が監視になったり暴力化していき、嫉妬心や束縛が暴力事件や殺人に発展することもなかにはあります。

たとえばミスボリビアが、お姉さんとフィエスタに行って、お姉さんが別の男と踊ってるのをお姉さんの彼氏が見て激怒して、姉妹を撃ち殺した事件が前にありました。
ミスボリビアは世界ミスコンテストに出発する直前に亡くなりました。





中南米人やラティーノ系とつきあったり結婚した人にはときどきこの問題があります。
いま困っている人も読者にいると思います。

間違ってはいけないのはラティーノみんながマチスタではありません。
マチスタじゃないラティーノはもちろんいます。

マチスタが家庭のしつけがあまりない人や貧困層出身とか田舎の人や上の世代に多い傾向もあるといわれてます。
また先住民族に、暴力被害者が多いという統計も出ています。暴力や性暴力を含み、家庭内での暴力もありますが、貧しい先住民族ということで差別されてる事も多いと思います。

でもメキシコの大統領も、奥さんに暴力をふるって奥さんは病院に行った事件もおこしたので。
人によると思いますけどね。



また日本に出稼ぎにきた人にはマチスタが多いという話もきいたことがあります。
お金の為に出稼ぎにきてる人が多いので、お金目的の人もいるかもしれないし。
つきあったり結婚するときはDV問題には気をつけてください。



もしあなたの相手がマチスタだった場合、しかも身の危険がある場合はDV相談に相談してください。
 (日本だと各市役所などの行政にあったり、男女平等参画センターなどにありますので、市役所に問合せしたりネットで検索してください。海外在住の方がDV相談は発達していてサポートセンターがあったりするし、警察も協力的なので相談しやすいと思います)

暴力は加害者が悪いので、自分が悪いと思って沈黙してないで専門家に相談した方がいいですよ。



私がメキシコやコロンビアにいたときも、まわりのメキシコ人やコロンビア人から家庭内暴力やマチスタのことを告白されたり相談されたりしたことがあります。
仲良くしてた一族のおじいさんはとってもいい人だと思ってたのに、実は奥さんに長年DVしてて奥さんは心身症になってるときいてびっくりしたり。そのおばあさんもとっても優しくていい人。大好きな夫婦だったから。

メキシコでは深夜に病院の救急にいったら、DVで(夫に暴力をふるわれて)負傷した女性達がきていたという話もききました。




こう書くと、中南米ってやっぱ危険国なんだ。
中南米人ってやっぱヤバいんだって勘違いする人がいると思います。

でも、中南米だけがDVと女性差別がひどいわけじゃない。

日本も男尊女卑は根強く、セクハラもあるし女性差別もあります。


そして日本は最近DVが急増しています。
データにもDVの急増が出ていますが。
DV相談電話はあまりに相談電話が多いから10年前からパンク状態なのでカウントできた数が少ない。
どのくらいDV被害者がいるのか把握できないほど多いそうです。




日本では女性がセクハラや性犯罪や男女差別に声をあげると、魔女狩りかとか糞フェミとかいわれてバッシングされることもあります。
でも今までずっとこういう社会に女性が我慢してきただけです。
「ケツ触ったくらいで減るわけじゃないだろ」
「セクハラくらいでぎゃーぎゃーいうな」といわれて。

やっと今の#metooや#timesupのムーブメントで声をあげられた人は多い。
何十年も我慢してた世代の人達も、若い世代に負の遺産を残さないように、もっと生きやすい世の中になるようにと思って声をあげているんですよ。



男性 VS 女性ではない。
対立構造ではない。


女性は下等な生き物だとマウンティングすれば、人口の半分を下に落として自分がその上にはいあがれると思う人もいるのかな。

でも男性だって、性暴力の被害者になってるし(男児を含めて)、セクハラ被害者や、家庭内暴力被害者もいるんですよ。
パワハラだったら被害者はたくさんいるでしょう。

優しい男性だってたくさんいます。

ただ、この国の法律や社会の制度自体が男女差別なところが依然として多く、行政も警察も女性をあまり保護していない。女性へのサポート体制が整備されてない。
男女の平等では日本は世界で下位です。





この世は男だけでは成り立たない。

男女ともそしてLGBTQなど性別関係なく、いろんな人が一緒に生きてみんなで社会を形成してます。
だから、みんなが一緒にもっと生きやすい社会にしていかないといけないと思います。
みんなでともに。

誰かを抑圧して条件を厳しくすれば、自分にも厳しくしなきゃいけなくなる。
それじゃ自分もきつくなると思うよ。

暗くて息がつまりそうで我慢が多い社会よりも、
抑圧されないし、明るくて笑顔が多くて、優しくて、もっと楽しい方がいいよね?

私はそう思います。






アカデミー賞受賞、メキシコ人映画監督のギジェルモ・デル・トロ監督のインタビューの和訳

メキシコ人のギジェルモ・デル・トロ監督(Guiellermo del Toro)が、アカデミー賞で最多13部門でノミネートされていた『シェイプ・オブ・ウォーター』で作品賞、美術賞、作曲賞、監督賞を受賞しました。


その映画「The Shape of water」を作った理由について語ったインタビューを和訳しました。


日本語では「ギレルモ」と報道されてますが、名前はスペイン語で「ギジェルモ」というのが本当の読み方です。スペイン語でも英語のニュースでもギジェルモといってます。

インタビューは英語だけど、ギジェルモ監督はメキシコ移民で英語ネイティブじゃないので、正直聴きづらかったですが厳しいですがなんとかききとりました 笑。
スペイン語で話した方が私にはわかりやすかったと思うが、アメリカの協会なのでしょうがない 苦笑。


概要を訳します。

原文はこのビデオ。




インタビューでは2つ質問してますが最初の質問がなかったのでリンクさせました。




問: 

映画「the Shape of Water」は絶大な人気ですが、なぜこの映画を作ったのでしょうか?

映画はなぜこんなにヒットしたのでしょうか?





ギジェルモ監督の答え:


私もそうなんだけど。みんな人生にはダンジョン(迷路)に入ったみたいな時があって、底に落ちてしまってもうはいあがれないように感じる事があるでしょう。
「自分の人生はこんなはずではなかったのに」と思う。

でも落ち込んだ時に映画を見て、その映画が癒してくれることがあるだろう。
それがコメディだろうが、マイナーなミュージカルだろうが、気持ちがあがることがある。
自分はそういうふうに、人をヒーリングするような映画をつくろうと思っている。




(この映画が大ヒットした理由は?)

この映画を作った理由は、私はずっと窒息しそうな思いだっただからだ。
いまの世界があまりにひどくて、息がつまって、この映画を作らざるにはいられなかったんだ。

だっていまこの世の中は対立と恐怖の世界になっている。
恐怖に陥って、他の人達を指さしてバッシングしたり、思いやりや同情心がなくなっている。

グローバル化やネットやSNSで世界が近くなってつながったような気もする。
でもその一方で、感情をむきだし争ったり、シニカルに冷笑してなきゃいけないような風潮になってしまった。

私はそういう世界にはもう息がつまりそうなんだ。

権力者たちはイデオロギーで世界をコントロールしている。
でも権力者が言うイデオロギーは実は虚構(ファンタジー)なのだ。
権力者は、「あいつらは危険だ」と人々を扇動して、ヘイトさせている。

権力者がその虚構を人々に信じさせるのに一番簡単なのはなにか?

それは
「あいつらがお前らの人生を台無しにした」
「あいつらのせいでお前らは生活が苦しくなった」
「あいつらがおまえをダメにした」
「あいつらがおまえのタクシーもとった」という風に、
標的を指さしてヘイト心をおこさせるんだ。
ヘイトする対象はなんでもいいんだよ。お上が好きなターゲットでね。


そんな憎悪の世界に息がつまったから、私はこの映画を作ったんだ。

みんなが一緒になれるものをね。 
声もあげれず、表に見えないし、名前もわからない市井の人達。
差別されておびえている人達。

みんなが一緒にいられる居場所としてね。








この監督さんはメキシコ人です。

メキシコ人だけど、もう昔アメリカに家族で移民していて今はメキシコ系アメリカ人です。

いろんなインタビューを読むと話がかなり哲学的で、やっぱりこの人のベースにはメキシコ人的な考えや哲学が強いなと思います。
彼の話をきくとすごい感動します。

ちょっと東洋哲学に通じるものもあるのよね。



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