海外への避難というよりこころの避難

前回、「自殺したいと思ってる方へ海外逃避の提案」というトピックを書いたんだけどその補足です。
(→  「 死にたいと思ってる方へ海外逃避の提案」 を読んでください)

私たちは拘束されてるわけでもないし、パスポートがあれば明日にでも国外に行けます。


日本はパスポートが世界でもトップクラスに強い国で、ビザなしで行ける国が173カ国もあるそうです。

一方でビザなしで渡航できる国が少ない、弱いパスポートの国もあります。
それに隣の北朝鮮は国の政策で、国民は国外に自由に旅行はできないですよね。

「日本はパスポートが強くていいなあ。そんなに強いパスポートがあれば自分ならどこにでも行くのに」と私はほかの国の人から何度も言われたことがあります。

パスポートが強いと自由だし開放感があります。

パスポートが弱い国や、ましてや国の制度や非常事態で国外に出られない人たちはすごい閉塞感があると思います。



だから会社に行きたくなくて死にたいほどつらいひとは、パスポートと辞表を自宅の机にしまっておけば、たとえ使うことがなくても多少気が楽になるかもしれません。お守りとして。


別に海外に行かなくてもいいんだけど、日本の社会の中で「もう生きていけない」と絶望してる人にとっては、違う場所にいって違う価値観を見た方がわかりやすいかなと思います。
国外に出れば、日本の社会価値観だけが絶対ではないことに気づきやすいでしょうから。


日本は自殺率が世界でトップに高い国ですが、ほんとは自殺なのに事故死や変死扱いされた人もいるので実際はもっと多いんじゃないかともいわれています。

断崖絶壁に追い詰められて逃げ場がなければ落ちるしかないけど、あらかじめ逃げ道を用意しておけばいざとなったときにその逃げ道を使って退避することもできるかもしれないですよね。



自殺は自分を殺すこと。
死んじゃいたいと思うことは、自分を殺す危険があるということ。

自分のこころと命を守るためには「危険から避難する」ことは大事だと思います。



スペインの植民地時代の中南米には奴隷にされて強制労働させられていた人たちがたくさんいました。
でも現代の日本には奴隷制度はないから、私たちは拘束されてるわけじゃありません。

国の法律で拘束されてるわけでも、奴隷として拘束されてるわけでもない。

じゃなぜ?

もしかしたら、ここから動けないという精神的な縛りに苦しんでるのかもしれません。



「日本人は勤勉だ」と自分で言う日本人が多いですよね。

けどほんとに日本人は勤勉な人種なのか?

もしや「勤勉」だと国に思い込まされてるのかも。
勤勉は国益や会社の利益になりますからね。


寝させないようにする拷問方法もあるように、人間は睡眠を削られるとだんだん思考できなくなってくることもあります。

過重労働とパワハラで自殺した電通のまつりさんが、「1日20時間とか会社にいるともはや何のために生きてるのか分からなくなって笑けてくるな」 と書いてましたが。

私たちは睡眠時間を削られて受験勉強させられ、睡眠時間を削られて働かされていて毎日に忙殺されています。


中南米の人たちはルーズでなまけもので明るくノーテンキというイメージが強いでしょうが、私はそうでもないと思いました。
そういう人もいるけど、特に大都市の人は5時とかにおきて仕事や学校に行ってるし、貧富の差がでかいので金持ちから搾取されて生活が苦しい人もたくさんいます。

中南米人は朝から晩まで勉強したり働いてて「勤勉」だなと感心したんですが、日系人など日本について講演してる人たちに 日本人は死ぬほど働いてるからあれだけ国が発展したのだ、中南米も日本人のようにがんばらないと発展できない、と中南米人に説いてるそうです。
また、中南米の政府や会社も、日本人みたいに勤勉になれ、がんばれとハッパかけてるそう。

日本は過労死してる人もいるので日本のマネをしないほうがいいと思うんですけどね。


中南米人の生活も楽なわけではないけど、中南米の各国は世界でトップに自殺率が低いです。

そして、コロンビアは世界でもっとも幸福感が高い国民なんだそうです。
「自分を幸せだと思うか」という質問の答えにイエスという人が高い率の国際データで、中南米各国がこの幸福感が高い国が多いです。

なんでコロンビア人がそこまで幸福感が高いのか私にはわかんないんですけどね。
(→  「 幸福感が高い国 コロンビア」 を読んでください)
中南米は家族や恋人や友人との関係が非常に密接で、地域コミュニティや、市民同士もあたたかいし、週末に爆音でフィエスタやって踊って歌って平日のストレスをふき飛ばす感じ。




中南米ではどんなに辛い状況にあっても自殺という選択はしない人がほとんど、ということは確かです。

日本は自殺率が高いという話をきくと、「どうして?」と中南米人は大ショック受けます。

「日本はハラキリの文化だから精神が違うんだろう」
というので、ハラキリとは違うことをまた説明しなきゃいけなくて大変なんだけど。

けど日本に住んでる中南米人は日本に住んでるからもっと日本人の状況を理解できるみたい。



私たちは拘束されてるわけではないから、死にたいほどつらいんだったら、そのつらい状況や場所から逃げることもできるんです。


日本は安全で海外は危険だという人が多いですよね。


私が中南米にいたというと、「なぜ中南米なんて危険な国に行くのか、安全な日本にいればいいのに」と言う人もいます。
私がいたコロンビアのカリは世界殺人率で10位です。
でも日本みたいに「イライラしたので人を殺したくなった。誰でもよかった」というような殺人事件は中南米ではなかったです。

強盗やひったくりなどは中南米は多いけど、治安のいいところに滞在したり無線タクシーを使うなどすれば身を守れます。

一方、日本の「誰でもよかった」殺人事件は予想不可能なので身を守れない。
さらに、自分が自分を殺す(=自殺)という危険性が高い。

どっちが危険なんだろう…??

世界殺人率が去年第1位の南米ベネズエラは「殺人が21分に1人なのでベネズエラすげーなと思ってたら、日本の自殺は16分に1人だった」とネットに書いてる人いましたが。
人を殺すのと、自分を殺すのと。。。



バブル崩壊以降に育った世代は、上の世代から いい大学にいっていいとこに就職すれば一生幸せになれるぞ といわれても懐疑心を抱いてる人が多いと思います。

古い価値観でまだがんばろうと思ってる人たちは上の世代には多いです(例:トランプ大統領)。

でもそんなに長く続かないと私は思いますよ。
いま世界が混乱してますよね。
どう考えても20世紀の価値観でこれからもずっとやっていくのはもう無理があるからです。

だからこれは日本だけの問題じゃない。



この社会の中で疲れて、心がボロボロになっててなんのための人生なんだろう、と思ってる人のほうがほんとうは正常に身体が反応してるのかもしれません。


だから、まわりの社会価値観に心を焼かれて身まで焼かれないように壁をつくっておく、こころの避難所をつくっておこう。。。。



と私は思って生きてるんですけど。





このトピックに関連したブログ内の過去記事は:

「 死にたいと思ってる方へ海外逃避の提案」
「電車がとまって考えたこと 」
「ストレスってなに?」 」
「 幸福感が高い国 コロンビア」
「 コロンビアは世界一幸福感が高い国?」

死にたいと思ってる方へ海外逃避の提案

日本は自殺率が異様に高い国です。

学校や仕事や社会でいろんな抑圧を感じて苦しいと思ってる人たちは多いと思います。

日本はAという道を進んでてダメなときはもう自分は終わりだ、となってしまいがち。
もしAがダメならBにいく道もあるんだけど、Bにいこうとすればまわりから「いい歳してどうするんだ」「そんなことやって失敗したらどうするんだ」とつぶされてしまう。

けど絶望したら、そこから逃げる道だってあるんですよ。

例えば学校でひどいいじめにあってもう死にたいと思ったときに、学校に行くのをやめるとかね。


逃げるって書くと日本では弱虫とかひきょうものといわれるかもしれないけど、自分の命や心を守る場合には逃げたほうがいい場合もあります。

逃避というよりは「危険から避難する」といったほうがいいでしょう。



もしかしてこのブログを読んでいる方たちにも、今つらくてもう耐えられないと思ってる方がいるかもしれない。
そういう方たちに今日のこのトピックを贈ります。




私が今日提案するのは、もし今の状況に耐えられなくてもう死んじゃいたいと思ったときの海外への避難です。

駅のホームで、あと一歩踏み出せば会社に行かなくてもいいんだと思ってしまったときに…。


日本から一歩外に出ると、日本で言われていた社会価値観とは違った価値観がいろいろ存在していることに気づきます。

海外は日本とは社会価値観が違うし、まわりにいるのはあなたのことを知らない人ばかり。


短期旅行でもいい。
もし心身を病むほどなら休職する手もあるかもしれません。

1週間でもいいから心身を休めてあげる時間が必要だと思います。
日本の価値観とは違うところでね。


別に拘束されてるわけじゃないしね。


日本はパスポートが強い国です。
日本パスポートはビザなしで行ける国は世界トップクラス。


でもコロンビアのパスポートだと、数年前まで56カ国しかビザなしで行ける国がありませんでした。(最近ようやくEUの国にもビザなしで行けるようになりました)
たとえばコロンビア人が日本に来たい場合は短期の観光でもビザなしではないので、ビザには大変な手続きが必要です。
日本人がコロンビアに行くにはパスポート一つで行けるのに。


さらに北朝鮮みたいにパスポートに厳しい制限があって国から動けない状態になってる人たちはほんとに閉塞感があります。


そういう国の人たちの話をきいていると、日本みたいにパスポートが強い国というのは非常に自由で開放感があるのがわかりました。

つまりパスポートさえあれば、「明日にでもどこかに行ける」ってことなんですよ。




時間はとれてもコストの問題がある、カネがないという人は多いでしょう。

短期旅行なら安いツアーとかもある。
長期なら1000万円以上貯めないと無理ないんじゃないか…とあきらめる人も多いでしょう。


予算がなくても、コストが安い国を選ぶという手もあります。



たとえば私がいた中南米とかね。
別に中南米じゃなくてもいいけど。


中南米を例にあげてみましょう。

中南米にはいろんな国があって、都心部と地方では物価が違うんだけど。大都市は高めだけど地方都市や大国じゃない国だともっとコストが安くなるかも(外国人がいない場所だと外国語サービスが減ることもあるが)。

短期ならバックパッカー宿や安宿。
1週間以上なら宿に長期割引を交渉したり、アパートのシェアとかすれば安くなります。

メキシコシティだったら距離に関係なく地下鉄の値段が30円くらいです。コロンビアだと70〜80円。

中南米の多くの都市では、食堂なら飲み物がついたランチの定食が200円とかで食べれる。中南米はたいてい果物も安くてマンゴーが50円とか。タコスとかアレパなどのファストフードも安いし、ビールはミネラルウォーターより安い。

周遊バックパッカーや旅行者みたいに長距離移動や観光をせずに一箇所滞在なので、お金が旅行者よりかからない。

だからぜいたくしなければ、先進国に比べてコストをかなり安くおさえることができるということです。


でも中南米なんて危険だから論外という人も多いでしょう。
ここ何年か、コロンビアは欧米人に人気になってます。
ロングステイや移住してる欧米人が多いんだけど、彼らに話をきいたら先進国の出身なのに自分の国が不況だし暗いし就職もあんまりないのでコストが安い中南米に来たのだと言ってました。

コロンビアは、バックパッカーで沈没した人やロングステイしてる人たちもいるけど、移住しちゃった人も多いです。
なかにはほとんどスペイン語できないのにロングステイしてる人たちもいました。
コロンビアの地方都市は安いコストで暮らせるので、コロンビアで働かなくても本国にある貯金を崩しながらロングステイできるからと彼らが言ってました。
ネットビジネスやってる人もいると。

それをきいて、なるほどー と思いました。


日本では留学とか駐在とかではなくて目的もなく海外にずるずるいるのは批判されてしまうのでしょうが、欧米人にはこういうノマド族っぽい人って結構いるんですよね。


もしどうしても目的がないと海外に行くことはできない。日本に帰ってきたときに就職がなかったらどうすればいいのかって心配な人は、中南米でスペイン語おぼえるのはどうでしょう。


キューバ以外は、日本パスポートはビザなしで3ヶ月は滞在できる国が多いと思います。(国によって半年)
2ヶ月以内の航空券なら1ヶ月以内の短期と価格ほとんど変わらない価格で正規割引出してる航空会社もあります。





私がメキシコシティにいたとき、急などしゃぶりで店から出られなくなってしまいました。
そしたら大きな傘を持ったおじさんがきて傘を差し出すではありませんか。
傘に入って車まで送ってもらってお礼を言ったら、「はい、10ペソ」と手を出されました。

つまり、それは好意ではなくて彼の仕事だったわけですよ。
雨が降ってきたから傘で稼ごうと即席につくったという。。。
メキシコは貧富の差がでかいので、そういうのは貧困の人たちですが。

そういうのをよく目にして、「すごいなあ、生きるのにバイタリティあるな〜。メキシコシティだったら何をしてでも食べていけるんだなー」 と感心しました。



ちなみに中南米ってどこの国でも自殺率が世界でもトップに低いんです。
どんなに生活が大変でも自殺という選択肢はでてこないという。

日本だけの視野に、ラテンの価値観も注入すると少しバランスよくなるかもしれない。。


私は中南米にいるとき、道路に穴ぼこがときどきあるので落ちないようにとか、運転の荒いバイクにひかれないようにとか、野良犬にかまれないようにとか(狂犬病)気をつかって毎日歩いてます。市場に行けば店から電線たれさがってることもありましたし。些細なことですが日本と違って日常にそういうハラハラすることがあることもあって死にたいとか思う余裕はなかったです。

そしてバスに乗ると、知らないおばちゃんが「荷物重そうだから持ってあげようか」といってくれたり、お店で買い物をするときも「空が暗いから午後には雨が降ってくるかもよ」とお店の人がしゃべりかけてくる。アパートに帰れば近所の人たちやアパートの管理人が話しかけてくる。
なので、私の場合はさみしくはなかったです。




けど東京を歩いてるときは喧騒の中を下を見ながら足早に歩いている。
日本に帰ってくると、コンビニで買い物したときについくせでスマイルしてしまい店員から変な目で見られることもある。
だからだんだん無表情になってしまう。
やっぱ私も日本人だからね、日本にいるとだんだん空気を読むようになるし人目も気になるようになるんですよね。



海外逃避のすすめとか書くと、海外在住者たちから「なに言ってんだ、海外に暮らすというのはそんなに簡単なことじゃない」「そういうことを書くと軽い気持ちで海外にくるやつがでてきたらどうすんだ」と批判されるかもしれません。
または日本にいる人からも、海外は危険なんだから日本が一番安全でいいんだと言われるでしょう。


そういう批判が気になって、このトピックを書いても書いてもお蔵入りにしてしまってなかなか公開できなかったんです。

けど日本で命を自ら断ちたいんだったら、日本でいまその人がある状況が「危険」だってことですよね。

批判してくる人は他人。
たとえ肉親でも、自分とは別の人。
人の人生は人の人生、あなたの人生はあなたの人生。
命にかかわる危機に陥ったときには人の顔色ばかりうかがわずに自分の身を守ったほうがいいと思うんですよ。




もし日本で死にたい気持ちになったら、チケット買ってまずは短期旅行でいいので海外に飛んでみては?

パスポートとクレジットカードがあれば、現地で服やはぶらし買えばいいんだし。




現実的には海外に行くなんて無理な状況としても、日本国内でいまの危険な状態から逃避する道もある。


ほんとにつらいなら逃避(避難)する手もある、ということを忘れないで。



そういう選択肢もあるってことを、心のどっかに留めておくと追いつめられたときに気分が楽になるかもしれません。。。




つづきます

→  「 海外への避難というよりこころの避難」



ブログ内のこれに関連した記事は :

「 海外への避難というよりこころの避難」

「電車がとまって考えたこと 」 
(日本は自殺率が高いが、中南米は世界でも最も自殺率が低い話)

「ストレスってなに?」
(日本に来た日系南米人が日本にきて初めて「ストレス」ということを知った、という話)

サルサの首都カリの一般人の踊り方といろんなカリサルサ

中南米は、レッスンとってサルサを習う人はダンサー志望か競技会に出る人が多い。
一般の人達は、誕生日パーティなどのフィエスタで踊ったり、クラブで踊ったり。もっとゆるいサルサを踊ってます(スピンとかしない)。

コロンビアのカリは「カリサルサ」でスピードが速いといわれてるけど、実はプロダンサーと一般人の踊り方が違うと何度かこのブログで書いてきました。

私は日本でカリサルサのレッスンをとったあとに、コロンビアのカリに6年前に初めて行きました。
でもカリでクラブに行ったら、カリサルサのレッスンで習ったような踊り方をカリの人たちがしてなかったんです。

カリにはサルサのプロダンサーの友人たちがいるから、一緒にクラブに踊りに行ったのですが、彼らはクラブでは踊り方を変えてました。なぜいつもと同じように踊らないのかときいたら、クラブやフィエスタではまわりの人と同じような踊り方で浮かないように踊るとのこと。


コロンビアのカリは cali es la capital mundial de la salsa (サルサの世界の首都) と自負するくらいサルサが盛ん。

私はプエルトリコやキューバなどいろんなサルサの国に行きましたが、今まで行ったなかでサルサが一番盛んなのはカリだと思います。

大半の中南米の国では若い世代にはレゲトンが一番人気。
サルサの国といわれるキューバやプエルトリコもレゲトンが一番人気。
中南米の国や都市によっては、サルサは中高年向けとか、サルサはもう死につつあると言う若い世代がいるとこもありました。

でもカリは今でも若い人たちにもサルサが一番人気で、子供から老人までサルサを踊ります。
あれだけサルサきちがいの都市は他にはないでしょう。

コロンビアでもボゴタやメデジンなどの他の都市はそれほどサルサが盛んではありません。コロンビアではサルサならカリっていわれます。



カリはダンスアカデミーがたくさんあって、幼児の頃からアカデミーでダンス(サルサ)の英才教育をしてダンサーになります。ダンサーたちはワールドコングレスなどの競技会に出場したり、ショーやシアターで踊ったりします。

カリでは一般の人とダンサーの間ではっきり線引きされていて、サルサのレッスンをとる人たちはダンサー志望。将来サルサで食べていくためにダンスに命かけてる人たちです。

けど、普通の人はレッスンとかとってないし、フィエスタやクラブで踊るだけ。

そこが日本のサルサ界と違うところですね。


まあそういう話は昔、このブログで何度か書きました。
詳しくは過去のトピック読んでください。

↓ 

「 カリサルサと普通のカリのサルサ」

「 カリではこうサルサを踊っている(カリサルサ)」

「 カリではカリサルサを踊っていない」



そのときにカリの一般の人たちがどういう風に踊るかっていうビデオをUPしたんだけど、あんまりいいビデオがYOU TUBEで見つからなくてとりあえずありものをのっけました。


カリサルサっていうけど、ストリートのもクラブのもプロダンサーのも全部カリサルサです。

カリのクラブやストリートで踊られているカリサルサとカリのプロダンサーのサルサの違いを次に解説します。




① カリの一般人の踊り方





ある地区のストリートで住民と警察が踊ってるというビデオ。
他の国だったら警察がサルサ踊るとかないと思うので、珍しいビデオだと思います。
緑色の制服を着てる人たちは全部警官。つまり踊ってる人も演奏してる人もポリスマンです。

カリは警官とか軍隊が勤務中に踊ってるビデオが多いです。
ルンベーロ(クラバー、パリピ)の都市だから 笑。


このビデオで前の列のまんなかで背の高い黒人男性と赤い服を着た女性はちょっと踊り方が違うのですが、その人たち以外が踊ってるのがカリの典型的な踊り方です。

カリではこういうふうに一般人が踊ってるというのがわかりやすいビデオ。





②クラブのサルサ


じゃクラブはどういう感じなのかというと、
クラブでサルサ踊ってるビデオは。。。








お気づきだと思いますが、楽器の音がうるさいですよね。
カンカンカンとかチャカポコチャカポコとか。
ラテンの楽器のカンパーニャ(カウベルみたいの)やグィーロ(洗濯板みたいにぎざぎざがついてる)をカリの多くの人たちは自分の家に持っていて、クラブに行くときに持参してます。
それをクラブやコンサートに行くと、音楽に合わせて客が鳴らすんです。

カリではこういう打楽器が欠かせない。
クラブに小太鼓とかボンゴとか打楽器が常備してあるクラブもあります。
とにかくクラブもライブも楽器の音がうるさい。
ダンスより演奏のほうが好きなくらいです 笑。

しかもカリの人って人気のサルサの曲の歌詞を覚えてるんで、曲がかかるとみんな歌い出して大合唱になります。

みんなが楽器をがんがん鳴らして、大合唱するのでクラブはかなりうるさいです。

クラブは照明が暗いので見えづらいんですが、くるくるターンやスピンしてる人がほぼいないことはわかりますよね。
おとなしい踊り方です。


これがカリの一般人が遊びにいくサルサのクラブです。
一晩中サルサしかかかりません。バチャータもメレンゲもなし。

このビデオの店は日本のラテンのクラブの何十倍の大きさの巨大ディスコ。
外国人はぜんぜんおらず、カリのローカルな人ばかりです。
こういうところに私はカリっ子の友達たちといつも踊りに行ってました。

一晩中しかサルサかからないクラブはカリにはたくさんあり、巨大クラブから小箱までいろいろ。






③ストリートサルサ


クラブ以外にもストリートで踊ることがあります。
カリのどこでも踊れるわけじゃなくて、規制で高級住宅街は音楽を外でかけたり踊るのは禁止されています。

でもそういう規制がないところは、道路に巨大スピーカー出してストリートで踊ることがあります。
特にクリスマスや正月になると道路を封鎖して、町の人たちがみんな椅子を道路に出して外で酒を飲みます。
そして道路で音楽を爆音でかけて、一晩中、次の日の昼まで踊りまくります。

私もそういうところでクリスマスや正月に踊ったことがあります。下のビデオのような感じです。







ただし、こういう規制がないところは概して治安がよくない地域です。
貧困層が住むエリアも多いです。

普通は治安がよくないエリアには外国人や観光客が足を踏み入れることはありえないので、もし興味がある人がいてもそういうエリアにはいかないように。
犯罪率が高い地域です。
カリは殺人率が世界で第10位の都市ですしね。(注:2016年は22位に下がった)。

私は友達がいるからストリートダンスがある地域に滞在してた、という特異な例です。


実はカリで一番ダンスや音楽が盛んなのは貧困層が多いエリアなんです。
そういうところがサルサの中心地。
貧困層が多く住むエリアにはダンサーやミュージシャンが多く住んでます。
こういうふうに音楽が通りにあふれているし、サルサだけじゃなくてレゲトンやチョケとかも盛ん。

サルサチョケというサルサにレゲトンとかアフロとかを入れてつくったストリートダンスは、こういうエリアのストリートからでてきました。
今もストリートでも踊られてます。

中高級エリアは路上の音楽やダンス禁止なんで、音楽かかってなくて静かです。
けど音楽かけられる地域の人はつまらんと言ってますが。


だから次のビデオのエリアはカリも最も治安が悪いエリアで人々もあんま柄がよくないです。


この2つのビデオは
大晦日から正月にかけての路上でのフィエスタ。












楽しそうですよね。
ここで踊ってるのは地域住民です。

白いのが頭や顔についてる人がいますが、カリでは正月とかのフィエスタとかで泡のスプレーをかけあったりするのでそれで汚れたんじゃないかと思います。






④ カリに昔からある伝統的な踊り方


昔からあるカリサルサは本当はこういう踊り方です。
カリでは中高年の人たちはこういう踊り方で踊れる人たちがけっこういます。

すんごいサボールがあってすごいうまい人います。
もうカリではプロダンサーでも若い世代はこういう踊り方はできないそう。
私の知り合いで70代の元ダンサーの人は、「今の若者達は競技会で勝つことばかり考えて、踊りが競技会になってる。ぜんぜんサボールがない」と嘆いていました。

ラテンダンスと音楽はサボール(味)があるというのが一番大事なんです。

サルサ歌手もサボールがあることが重要。
あの歌手は声はいいけどサボールがないと批判される人はまずい














⑤ビエホテカ(高齢者が多いサルサのクラブ)


カリは高齢者になってももちろんサルサを踊ります。
フィエスタや誕生バーティやおみそかのホームパーティではサルサ踊りまくる。

カリには日曜日の昼間にやってるビエホテカというのがあります。
これもディスコです。
普通のクラブ(Discoteca) は深夜ですが、ビエホテカ(Viejoteca)は昼間なので高齢者が多いです。

高齢者たちがサルサを何時間も踊り続けてます。
昔の踊り方でね。















⑥ダンサーや外国人が多いクラブ


カリにサルサ踊りに来た外国人もいるのですが、サルサ好きの外国人が集まってきているクラブもあります。
カリには外国人向けのダンスのレッスンしてるスクールもあるのですが、レッスンも受講しててサルサに真剣な人たち。

そういうクラブにはコロンビア人でダンスが上手い人やダンサーたちもときどき来たりパフォーマンスすることもあります。

レッスンで習ったカリサルサを踊りたい人やダンスがうまい人と踊りたいならこういうクラブがいいでしょう。
ただしここはDJもコロンビア人じゃないし(私がDJにきいてみたらキューバ人だった)、カリで流行ってる曲がかかるわけでもないので、一般のカリっ子はほとんどこないですね。
外国人と、コロンビア人のダンサーやダンスがうまい人たちがほとんどです。



次のビデオは、女性はあんまうまくないと思うけど、男性は結構うまい。
男性たちは踊り方からしてたぶんカリの人だと思う。
最初のチェックのシャツの男性はいまいちだけど。
カリに昔からある踊り方。







こっちのビデオの男性達のほうがショーっぽい踊り方してる人もいるので、ダンサー経験者もいるんじゃないかと思います。
女性がもしカリのダンサーだったらもっと踊れたと思うんですが。。





カリって何万人もダンサーがいて、ダンサー同士だとみんな知り合いで顔とか知ってることが多いので、ダンサーの友達にビデオ見せたらダンサーかどうかわかると思うんですが。





⑦プロダンサーのカリサルサ


最後にカリの競技会系のダンサーたちの踊り方はこういう感じです。
一般の人の踊り方とぜんぜん違いますね。

これが世界で「カリサルサ」といわれてるものです。
日本でもカリサルサのレッスンあるし、欧米などでもカリサルサのショーやレッスンやってるとこもあります。

カリにはダンスアカデミーがたくさんあり、そのアカデミーに幼児の頃から入ってプロダンサーになります。
だから20歳ですでにサルサ歴15年とか。
ダンスのグループもアカデミーごとです。







これはカリのサルサのダンスアカデミーのショーのリハーサル風景です。
すごい速く踊ってるけど早回しじゃないですよ。
カリのサルサは速いんです。








カリのダンサーの人たちがグループで踊るサルサは、かなりアクロバティックです。


swing latinoというワールドチャンピオンにもなったアカデミーが、アメリカのテレビ番組に出たとき








これは別のアカデミーが、カリの高台にある公園で踊ってるところ










アクロバティックなのはサルサ・キャバレーといわれていて、ショーもやってます。
これはカリで毎年あるサルサの競技会のサルサキャバレーのカテゴリー。








以上カリサルサのいろいろを紹介しました。



けど一般人が踊るサルサもプロダンサーが踊るのもどっちも「カリサルサ」なんです。
カリのサルサだから。



私はサルサ好きでずっと踊ってるしサルサのためにカリにいたけど、カリでプロダンサーたちの中にいたときに自分はダンスをつきつめてもレベルが違うからもう無理だと自覚しました orz。
だからこのままクラバーでいいです。。。

カリでは一般人が行くクラブにいつもカリっ子の友達たちといってましたが、カリの一般人が踊る踊り方も難しいんですよね。
リズムをどうやってとってんだか。。。
カウントではこういう踊りはできないですよね

下品なレゲトンの歌あるのになぜmalumaだけバッシング?

先日 malumaの「Cuatro Babys」の歌が女性を蔑視する歌だと大批判されて歌詞の一部に検閲がかかった話をしました。

(曲の歌詞の和訳と、批判された件について書いた過去記事はこちら → malumaの「cuatro babys」の歌詞が女性蔑視と批判される



けど私が思ったのは、malumaの「Cuatro Babys」よりももっと下品な歌やビデオあるのに、なんで「cuatro babys」だけあれだけバッシングされたのかなということ。

4人の愛人と奔放なエッチを楽しみ、ときにはグループでもエッチという歌詞には驚きですが。
でもレゲトン史上でも一番下品な歌詞で吐き気がする、という批判には、一番下品というほどでもないのではと思いました。




以前紹介したコロンビア人のユーチューバーのお笑い、Jonatan Clayのビデオにmalumaの「cuatro babys」のがあります。





このビデオを説明すると、

クラブでレゲトンがかかってて客がペレオで踊っています。
ペレオっていうのは、レゲトンを踊るときに女性の背後に男性が立って腰を押しつけて犬の交尾みたいに踊る踊り方。犬をスペイン語でペロ(perro)というので、それをもじって Perreo (ペレオ)といいます。
ただしこれはお笑いなのでかなり誇張してる。

かかってるレゲトンの曲の歌詞は、

「欲しいものをちょうだい、
ほら俺のここをみてみなよ、ここに来いよ
ああーー ちょうだい、もっと激しくちょうだい」

というような歌なんだけど、DJが途中でMalumaの「Cuatro Babys」に曲を変えたら客がブーイング。
「ちょっとーこんな下品な曲をかけないでよ」
「歌詞がすごいお下劣」
「アモール、こんな歌をきかないほうがいいよ」
「モラルや倫理が大事よね」
「DJ、なにクソみたいな曲かけてんだよ、他の曲に変えろよ」とクレーム。

なのでDJがまた元の歌に戻したら、みんなペレオで踊り始める。
曲の歌詞は

「もっと もっと激しくちょうだいー
おらおら、もっと欲しいか
あーーーいいわー」 



というのがビデオの内容。

つまりみんなが踊ってる曲は、malumaの曲よりももっとお下劣だろっていうオチなんですが。





確かにレゲトンは昔からお下劣だとか女性を侮辱してるとずっと批判されてきたジャンルです。
レゲトンが世界でブレイクした2004年ごろの曲は、今よりもPVももっとセクシーおねえちゃんがたくさん出てくるビデオで、歌詞もエッチなのが多かったです。

たとえば、ダディ・ヤンキーの「ガソリーナ」やWisin Y Yandelの「Rakata」の歌詞の内容で以前説明したように、一見字面ではわからなくても二重の意味でエッチな歌ということもあります。

(※ 「ガソリーナってそれかよ」
「アレ」 (wisin y yandel 「rakata」)で解説と和訳したので見てください)。



けどその後だんだん変わってきて、このごろはロマンチックなレゲトンでビデオもロマンチックな恋愛ものが増えてきました。

またはまったく女関係じゃない歌もけっこうあります。

たとえば人種差別反対を歌った Wisin Y Yandel 「Estoy Enamorado」とか、暴力反対を歌ったFarruko の「Chillax」。
ロマンチックな恋愛ものだと、J Balvinの「Ay Vamos 」や Arcangelの「Me Prefieres A mi」など。

※ この4曲については、このブログの過去トピックで解説や歌詞の和訳をしているので見て下さい。
「SB1070法(人種差別法)」 (Estoy Enamorado」
「Farrukoとボブ・マーリーの息子がバイオレンス反対のレゲトン(和訳)」 (Chillax)
「今流行ってるレゲトン歌手は」」  (「Ay Vamos」)
「Arcangel 「Me prefieres A Mi 」の歌詞の和訳(レゲトン)」  





けれどまだエッチな歌も少なくはありますが存在はしています。


私は「Cuatro Babys」よりは、ピットブルとかPlan BとかDon Migueloのほうがダイレクトにエッチじゃんって思ったんですけどね。


ピットブルの歌はずいぶんこのブログで紹介しましたが、どのビデオもセクシーおねえちゃんばかりだし、歌詞は女をディスコでナンパしてお持ち帰りしてエッチとか、女友達も連れて来させて3Pとかそんなんばっかし。



Don Migueloの「Como Yo Le Doy」も以前に歌詞を和訳して説明しましたが、ピットブルバージョンのほうはポルノといわれたビデオだし、Don Migueloのバージョンはセフレの女がいてその女は俺のエッチにはまってるという歌詞。

※ この曲の和訳や解説についてはここを見てください → PITBULL 「COMO YO LE DOY」feat.DON MIGUELO エロ番長」


「Como Yo Le Doy」 Don Miguelo








私は Plan B もエッチな歌ばかり歌ってると思ってるんだけど。
あの人たちはライブにも行ったけど、エロい人というイメージしかありません。


「Vecinita」はセクシーな近所のお姉さんの話でお姉さんのランジェリー姿がビデオに出てくるし。


Plan B の 「Choca」は タイトルからして セックス っていう意味なんだけど

歌詞が冒頭から、

「なんでかわかんないけど、君を見るといっつもセックスのことばかり考えちゃうんだ。たぶん君の体がホットだから。君は顔もきれいだけど体もきれい。服を着ててもきれいだし服がなくてもきれい」という歌。




また Plan B の別の歌で


「Fanatica Sensual」 Plan B





この歌は、

「君はセクシーなことの中毒者。
僕がいなくて一人のときに君が一人で何をしてるか俺は知ってるよ
俺の写真を見ながら自分の体を触ってるんだろ」

という歌。





あとプエルトリコのレゲトンで Jowell y Randy というデュオがいて、その人たちの歌やビデオは結構ひどいのがあります。

誕生日っていう歌は、誕生日だから特別なことをしたいといって、売春婦みたいな女性たちをよんで彼女たちが下着になって踊ってパーティというビデオなんですが。

このビデオには正直びっくりしました。
こんなビデオを今の時代にまだリリースしてるアーティストいたんだ。
しかもマイナーな人じゃないのに。。。

このビデオにはかなり批判がありまして。
若い人でも「こういう下品なビデオをリリースするから、レゲトンは下品だというレッテルを貼られるんだ。これはもうポルノだろ。18歳以下には見れないようにしろ」と怒ってました。





ちなみに「GINZA」という歌をリリースして親日家だねとか日本で言われてた J Balvinですが、あの歌は日本とは別に関係ない歌です。




これは

レゲトンが好きなら踊ろうぜ
とまらずに踊り続けろ
腰を押しつけろ
くっついてアニマルのように激しくペレオで踊ろうぜ
セクシーにダンスを踊るね
欲望をさらけだせ
君と寝たいよ
どういうふうにやるのか教えてよ


という

つまり、クラブで女性とペレオで踊る歌なんです。

残念ながら「銀座」とはなんの関係もないっていう。。。





レゲトンの曲の歌詞でお下劣なものについてどう思うかとメキシコの路上で老若男女の市民にインタビューしたこのビデオ。
そこでみんなにきかせてる曲が、J Balvinの「Ginza」なんです。





市民たちへのインタビューで、お下劣な歌詞で嫌い、こういう音楽は教育に悪いと言ってる人達が最初に話してる。
そのあとはレゲトンは若者だけじゃなくて老若男女がフィエスタで踊る曲だよ、とノリノリで踊るおばあちゃんやおばちゃん。
最後は、TPOの問題でディスコとかバーで踊るならいいと思うけど、子供が耳にするような場所(ショッピングセンターのBGMとか)でかかってるのはよくないと思うという意見。
ま、表現の自由はあるし、というビデオの内容。




それなのになぜmalumaだけが世界中のスペイン語圏(アメリカ含む)でバッシングされたのか。
たぶんmalumaがレゲトンの歌手で異色で、イケメンだからかもしれないです。
イケメンだから、レゲトンだけではなくてポップスファンにまで人気が広がり、しかもmalumaは女性ファンが圧倒的に多い。
それにロマンチックなレゲトンを多く歌ってるし、前はもっと好青年ぽかったから今回の歌へのショック大きかったのかも。
しかも今世界で大ヒット飛ばしてる売れっ子なので、みんなの注目が集まってるからマスコミも騒ぐ。

他のレゲトンの曲は2重の意味で裏にやばいことは隠したり、「あれ」とか「それ」とかぼやかしてるのに、malumaの「cuatro babys」はストレートな言葉を使ってるから指摘されても逃げ道がない。

それと、他のレゲトンでエッチな曲は、ディスコでナンパした女とか尻軽の女性、もしくは1対1の恋人同士とかの話が多い。けれど、cuatro babys」は愛人が4人いてその愛人とやりまくりみたいな歌だったので反感かったのかもしれません。
別に独身男性がディスコで軽い女をナンパしても関係ないし。
ラテンではカップル間では(恋人や夫婦)愛とエッチな話はOKなんです。愛があるから肉体も。。。という感じなので恋人や夫婦間の歌でセクシーな歌詞が出てくるのはOKなのです。

けど、浮気男はダメ。
ラテンの男女はすごい嫉妬深いので、浮気したのがわかったら大変なことに。
なので何人も愛人がいるとかその愛人とやりまくりっていうのは許せないのかもな。。。と私は分析しました。



やっぱりレゲトンの曲によっては歌詞がわからないほうがいいかもしれないですね 笑。
スペイン語圏よりも、別の言語圏のほうがリズムだけいい曲じゃんと楽しく踊れる。
中南米はカトリック国が大半で、お下劣な歌詞だとモラルに反してると批判されちゃうけど、日本ではこういう曲かけても別に問題ないし。


malumaの「cuatro babys」の歌詞が女性蔑視と批判される

いま世界中で大人気のコロンビア人のレゲトン歌手のmaluma。

彼が去年末にリリースした曲「Cuatro Babys」の歌詞が女性蔑視だと大批判されています。



「Cuatro Babys」 Maluma






曲をきいてるぶんにはかっこいいし、日本人のレゲトン好きには好評なんですけどね。

スペイン語圏では(アメリカでも)歌詞が下劣で女性蔑視だと大批判がおきているんです。



じゃどういう風にお下劣で女性蔑視なのか。。。。

スペイン語の歌詞を和訳してみますね。
malumaの歌詞がかなりダイレクト(ストレートな下品な言葉)なので、私もダイレクトに書きますよ。

全部の歌詞ではなくてところどころ和訳してない部分があります。
なぜかというと、スペイン語の各国のネイティブスピーカーたちでさえも、何この言葉 とか、ここのフレーズなに言ってんのか理解できない という箇所があって、私もよくわからないとこがあったからです。


とりあえずスペイン語の歌詞を和訳します。




歌詞の和訳は別のブログに移動しました。
こちらをクリックしてください

http://diafeliz.jugem.jp/?eid=52



どうですか?


曲は渋くてかっこいいのに、そんな内容の歌だったのかとびっくりでしょ?


maluma君は普通はロマンチックな歌が多いのにワルのmalumaって感じ。


かなりお下劣なスラングが多くてちょっとわかりにくいところがあり、翻訳難しかったです。
コロンビアのスラングばかりかというとそうでもないと思う。
もちろん辞書には出てない言葉や、辞書にあっても意味が違う言葉がたくさんあります。
中南米人たちがこの歌をきくと、国によってスペイン語が多少違うこともあって、人によってはここなにいってるかわからないとか、他の人はこっちは何をいってるのかたぶんこういう意味なんだろうとか、言ってたので。
でもまあ放送禁止になるほどお下劣なエロい歌詞なので、一語一語正確に訳さなくていい、だいたいでわかればと思います。



malumaはコロンビア人。
中南米のスペイン語圏。
中南米はラテンでエロくてちゃらそうなイメージがありますが、カトリックだし中南米社会はけっこう保守的な考えが強いと思います。
中絶禁止の国も多いし、女性に対しても保守的だし女性をリスペクトしなきゃいけないという社会観念が強い。

スペイン語圏なのでスペイン語の歌詞はもちろんみんな理解してる。
だから子供がきいたらわかってしまうんですよね。
リリース前の検閲やテレビやラジオで放送する際に検閲がありますが、その検閲に通ったとしても今回のように社会で批判されることがあります。

中南米でレゲトンを聴く主要な層が、ティーンエイジャー。
小さい子供もレゲトン聴きます。
だからお下劣とか暴力的な歌詞の歌だと、子供の教育によくないと批判されるわけです。


この曲は女性蔑視でマチスタ的で(男尊女卑)であり、女性に対する暴力への言い訳だと大批判されています。


スペイン語圏ではすでにこの曲は批判により検閲が入り、この歌をテレビで放映するときはエッチな言葉にピー音が入ってきこえなくなり、歌詞のまずい言葉は消して放映しています。



これがスペイン語圏で放映されたmalumaの「cuatro baby」の歌詞が女性蔑視だというテレビ番組の特集





批判にさらされて会見するmalumaの映像。
これを見ると歌にピー音が入り、歌詞の映像に編集が入って一部見えなくなってるのがわかりますよね。







女性たちにこの歌を聴かせて感想をきいたビデオ



彼女たちが言ってるのは、
malumaはイケメンなのに、ほんとにがっかりした。
この歌の歌詞は女性に対する侮辱だと思う。
女性をモノ扱いしてる。
これをきいて喜んでるのは教育がない人だろう。
子供やティーンエイジャーがこの曲をきいたらと心配だ、子供の教育に悪い。
malumaに言いたいのは、「自分の成功のために他の人が傷つくような歌を歌うのはやめたほうがいい」、とのこと。



malumaが一緒に「Bicicleta」を歌った同じコロンビアの大御所Carlos Vivesもこの件についてmalumaを批判しました。





ところが、そういう批判や検閲に対してmalumaが反論したんです。





うわ、malumaのコンサートってほんとに女性ばかり。
レゲトンのコンサートで女性ばかりってありえん。

コンサートで批判への反論を言って検閲された歌詞を強調して大声で歌って、しかもSNSで反論。
これがさらにみんなの怒りをかいました。







有名歌手のセレーナ・ゴメスもmalumaを批判しました










malumaはイケメンだし、今までの曲はみんなよかったしロマンチックなレゲトンを広めたのに、なんでここにきてこんなお下劣な歌を歌ったんだっていう人もいます。
malumaは女性をこういう風に見てる人なのか、と。

malumaが反論したことで、この男(maluma)はなにが問題なのか理解してないとか、金がもうかればなにやってもいいと思ってるのかという批判もあります。

shakiraと「chantaje」を歌ったけどshakiraに対してもそういうふうにみてんのかという意見もあり。
今後の中南米でのツアーでもコンサートが開催される場所で論議を呼んでるところもあるみたいです。


若い子たちやmalumaのファンの女性たちは批判に対して反論してる人たちももちろんいます。
これはたんなる流行歌だし、歌詞に深い意味はない。別に女性蔑視とかマチスタじゃない。なんでそんなに神経質にとがめるのか、フェミニストはうるさいとか怒ってます。
この曲が嫌いなら聴かなきゃいいし、you tubeとかを見なきゃいいだろうと。


でも、曲が聴こえれば子供達の耳に入ってしまう。
malumaは若い子たちに人気があるからこそ、青少年たちによくない歌を聴かせて女性を軽んじる悪い観念を持たせてはいけないのではとか、malumaだって母親や姉がいるじゃないか、という意見が強いですね。


この曲はトラップというジャンルの音楽なんですが、レゲトン歌手のmalumaたちが歌ってるのでレゲトンということで批判されてます。

しかも、レゲトンはもともとすごい下劣で、ビキニを着た女性がセクシャルに踊って、性的で女性をバカにしたような歌詞が多いなどとレゲトンに対する批判もおきています。
レゲトンの他の有名アーティストもこの件についてインタビューされたりしてえらい迷惑。


malumaのアホなところは、こんだけ批判されたんだからおとなしく「お騒がせしてすみません、けど私は女性をリスペクトしてます」って言えばよかったのに、反論してしまってさらに怒りをかったところ。
火に油を注いだ。。

malumaほんとにやらかしちゃったね。

malumaはまだ22歳だし、世界で流行って売れっこになったので気が大きくなってビックマウスになっちゃったのかもしれません。
けど、自分だけじゃなくて自分のせいでレゲトン界まで批判されたことに気づいてもっと大人になったほうがいいかと。。。
いま売れてるから「俺はワールドワイドなんだ、スペイン語圏じゃなくて英語圏や他で売ればいいもんね」って彼は思ってるのかもしれないけど、スペイン語圏あってのレゲトンだから。

malumaは前はもっといい感じだったんだけど売れてから変わってきてるような気もするんですよね。
このごろはレゲトネーロというよりは(レゲトン歌手)、有名ポップス歌手のfeaturingが多くなってるし。
それにsin contratoではあちこちの女と浮気してるやつの歌だったし、私生活でもいろんな女性と浮名を流してるし。
もしかしてこの「4 Babys」もmalumaの私生活の話だったりして 笑。
このままいけば、ピットブル化しちゃうんじゃないかと心配。
メデジンのレゲトネーロに戻った方がいいと思うよ。


レゲトンは検閲のために2重の意味を使って表面的には普通の歌を歌ってるようにしたり、昔に比べたらエッチなビデオや歌が減ってロマンチックな歌とか社会的な歌も増えてきたし、レゲトン界も幅広い人たちに受け入れられるようにいろいろ努力してきていたんだから。

maluma はイケメンだしロマンチックなレゲトン歌って女性ファンがめっちゃ多いし、イメージがよかったんで、そこにこの曲だからなおさらバッシングされてるのかもしれません。
けど、歌リリースする前に再考すべきだったね。。。



この曲は日本のレゲトンファンには、久々のmaluma っぽい歌でかっこいいと評判がいいんですが。
この曲はスペイン語がわからない人が聴いた方がいいですね。
日本ではこれかけても大丈夫でしょう。

下手にスペイン語が分かると 「えっ?」ってなっちゃうので。。。

メロディ自体はいいんだから、違う歌詞にすればよかったのに。
明らかに炎上する歌詞なのにリリースしちゃったプロデューサーやレコード会社のせいだと思うんですけどね。



そういえば、malumaの故郷のコロンビアでは、札束で顔ひっぱたいて美人で若いコロンビア人のおねえちゃんを何人も宿に連れ込んだりはべらせて歩いてるアメリカ人のおっさんたちがいて、コロンビア人たちからヒンシュクかってたなあ。

「cuatro babys」はコロンビアで買春してるグリンゴの歌なんですよ、といったほうが中南米では理解されたかも!?  … なんてね



お下劣なレゲトンの歌なら他にもあるのに、malumaの「cuatro babys」がなぜバッシングされるのか次で考察してみました。


「 下品なレゲトンあるのになぜmalumaだけバッシング?」


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