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女優サルマ・ハエックのセクハラ告発を全文和訳。ワインスタインから「フリーダ」の制作で

女優のサルマ・ハエックが自分もワインスタインの被害者だと告発しました。
ワインスタインは、セクハラでハリウッドから追放された元有名プロデューサーです。


内容が非常によかったので、全文を和訳しました。
長いけど最後まで読んでください。
彼女がどのように執拗にからまれ、精神的に追い詰められていき、仕事でも妨害され、今も残る心の傷も他言できなかったという状況は、全文を読まないとわからないからです。


サルマ・ハエックはメキシコ人の女優で、映画「フリーダ」でアカデミー賞を受賞しました。


salma hayek


サルマがワインスタインからセクハラを受けたのは、映画「フリーダ」の製作時期を含んだ4年間です。
サルマが演じた映画「フリーダ」はフリーダ・カーロの話。
メキシコの有名女性画家のフリーダ・カーロは、メキシコのお札になるほどメキシコにとっては大切な芸術家。
夫もディエゴ・リベラというメキシコを代表する大画家。メキシコの偉人です。彼らが住んでいた家はメキシコシティの観光名所になっています。






フリーダ・カーロの実際の写真と、サルマ・ハエックが演じたフリーダの写真。(この件が告発文の文中にもでてくるので)








今年は日本でもアメリカや世界で、セクハラやレイプ被害者に被害を告発した人が続出しました。
TIMES誌の「今年の人」には「silence breaker」(沈黙を破った人)という名前で、セクハラを告発した人達が選ばれました。

セクハラやレイプの被害者に対して、なぜもっと早く言わなかったのか?、なぜ長い間だまってたのか?  ハニートラップじゃないの?、仕事が欲しいから枕営業してたんだろ、などと非難して被害者を傷つけるセカンドレイプも多いです。


このサルマ・ハエックの告白を読むと、被害者はなぜ長い間言えなかったのか、拒否したらどうなったのか、なぜそのときにいえなかったのか、がわかります。

セクハラやレイプ被害者をバッシングしてる人にも、セクハラや性暴行にパワハラが伴うとどんなに恐ろしいものか少しはわかると思います。
セクハラや性暴力の被害者は女性だけではなく、男性でもLGBTにもいるし、赤ちゃんから高齢者までいるのです。

パワハラや暴言やいじめ、家庭内暴力、無視や仕事妨害などなら、体験したことがある人は多いでしょう?

ワインスタインの被害者には、レイプされたり、有名女優が性強要と執拗にストーカーされてノイローゼになったり、拒否したら急に業界から干されたり、ひどい目にあった女性達がたくさんいます。告発した人だけで70人以上。
どうして被害者はワインスタインを何十年も告発できなかったのか。
それがこれを読むとわかります。


以下がサルマ・ハエックの告発文(NY TIMES紙)を私が和訳したものです。
彼女の心情がわかるように、なるべく原文に忠実に和訳しました。








「ハーヴィー・ワインスタインは私のモンスターでもある」

サルマ・ハエック(女優)




ハーヴィー・ワインスタインは情熱的な映画人で素晴らしい映画の製作者で、いい父親であったが、モンスターでもあった。

彼は私を苦しめるモンスターだった。


この秋、女優アシュリー・ジャッドによるワインスタインのセクハラ告発事件以来、私はいろんなレポーターから私のエピソードについて語らないかとアプローチされた。でも私は胸の奥にしまってきた痛ましい過去を話せなかった。

私は長い間、「あれはもう終わったことなんだ、それに私はサバイバルできたじゃないか」と自分自身に言い聞かせて自分を洗脳してきた。もうたくさんの女性があのモンスター(ワインスタイン)を告発した、それで十分じゃないか。私がいまさらなんか言ったところで、もう重要じゃないし、たいした差はないだろうと。

リアルな生活では、私は自分の愛する人達にワインスタインによるハラスメントの被害者であることを告白しようとチャレンジしたことがある。でも詳細は言えなかった。
なぜこれほどまでに自分を深く傷つけた男と仕事で何年も関わってしまったのかと悔やんでるし、自分が相手を許してしまったと恥じていたので、詳細をいう事ができなかったのだ。
でも口を閉ざせば自分の人生のチャプター(章)にある疑問は解決されるのだろうかと悩むようになった。


たくさんの女性がワインスタインのセクハラを告発した時、私も自分の臆病さに立ち向かって自分の過去の体験を受け入れなきゃいけないと思った。過去の経験は自分自身と同じように大事なことであり、その混乱と悲しみと涙を海に流せば終わり、というわけじゃないからだ。

私は、自分のこの苦しみを誰も理解してくれないだろうと思い込んでいた。
ワインスタインから「おまえなんてnobodyなんだ。」と、私なんて価値がない人間だとずっと暴言を言われ続けてきた結果、自分は誰でもないし価値がない人間なんだ、と自尊心を失ってしまったんだと思う。

私のように、昔から世界中の多くの女性達が、女だからという理由で侮辱され屈辱を与えられてきた。この昔からの悪習に、我々の社会はやっと気づいてきたところである。
私は勇気を出して告発した女性にインスパイア(刺激)され、自分の体験を語ろうと思った。特に女性のセクハラで告発された男が大統領であるアメリカで。

セクハラを告発した女性達は、権力を持った男性は女性に対してなんでもやりたいことをできるのだと言っていた。
もう、こういうことで苦しむ人たちがなくなる世の中になってほしい。




私は最初はメキシコのドラマの女優だったのだが、「desparado」(デスペラード)や「fools rush in」(愛さずにはいられない)というハリウッド映画に出演し名前が売れていた。その頃メキシコ人女優がハリウッドで成功するのは、まだ想像できない時代だった。でも私はまだnobodyだった。

その頃ワインスタインは、オリジナルでニューウェーブ(新しいタイプ)の映画をメインストリーム(主流)でヒットさせる魔法使いだった。

私の女優のキャリアを決定づけた原動力が「フリーダ・カーロ」である。
フリーダ・カーロはメキシコの有名な女性の画家。
メキシコでディエゴ・リベラなどの壁画全盛時代にあって、みんなが当時見下していた小作品の絵画を彼女は描いた。彼女は自分自身をアートに表現できる勇気ある人。
私はフリーダの人生を映画にしたいという大きな願いがあった。私の母国メキシコに対するアメリカからのステレオタイプな偏見を変えるような、メキシコが生んだ偉大なアーティストであるフリーダの人生の映画を作るのが自分の使命だと思っていた。私にとってはそれがすべてだ、と。


ワインスタインはその頃、米のスタジオMiramaxでワインスタイン帝国を築いていた。「ワインスタイン=Miramax」 だった。ワインスタインのMiramaxは、他の大手と違ってリスクを顧みず、良質で洗練されたいい作品を次々に大ヒットさせており、挑戦的なアーティストにとっては天国みたいなところだった。



私は何年もかけて自分がリサーチして脚本を書き作り上げてきたフリーダ・カーロの映画の企画を、それまでいろんな会社に持ち込んでいた。そして自分が映画で一緒に仕事をしたロバート・ロドリゲス監督とプロデューサーのエリザベス・アヴェランを通して、ワインスタインに自分の企画を持ち込んだ。その頃はワインスタインが素晴らしい才能の持ち主で家庭を大事にするいい父親だという噂しか知らなかった。


今から思えば、なぜワインスタインではなく、自分と交友関係にあるクエンティン・タランティーノ監督と俳優ジョージ・クルーニーに持ち込まなかったのかと後悔している。
ジョージ・クルーニーは私の友人であり、私がワインスタインにレイプされそうになったのを助けてくれた人だ。


ワインスタインとの最初の取引では、ワインスタインは私の作品「フリーダ」の権利にお金を支払い、プロデューサーのクレジット料を払い、主演女優のギャラとして映画俳優協会の最低賃金に10パーセントを上乗せした額を払うということだった。しかしこのお金は私に支払われてない。女性のプロデューサーにお金を払わないことは、90年代には珍しいことではなかった。

またワインスタインは、miramaxの他の作品にも今後出演するという契約にサインしろと要求した。私は自分のハリウッドでの地位をかためるものだとそのときは思ってサインした。

私にとってはお金はどうでもよかった。あのミラマックスであのワインスタインと一緒に作品をつくれることに非常に興奮し、自分の夢がかなったと喜んだ。私のそれまでの14年間の女優生活の価値をワインスタインが認めてくれたのだ。Nobodyだった私にチャンスをくれた。ワインスタインは私に「yes」といってくれたのだ!



でもその後はずっと、私がワインスタインに「no」と言い続ける番になった。

ホテルというホテルで、ワインスタインが一晩中私の部屋のドアの外で開けろとよびつづけるのにnoといった。
ワインスタインは予期せずに現れるし、ワインスタインにまったく関係ない映画のロケ地のホテルにさえやってきた。

彼と一緒にシャワーを浴びろという要求にノーといい
彼がシャワーを浴びるのを見ろという要求にノーといい、
彼がマッサージを要求するのにノーといい、
彼の裸の友達に私の体をマッサージさせろという要求にノーといい、
フェラしろという要求にノーといい、
他の女性とレズプレイを見せろという要求にノーといい

No, no, no, no, no ……

拒絶するたびに、権謀術数をめぐらす悪人ワインスタインはどんどん激怒していった。



だがワインスタインはたんに「no」という言葉を嫌っていたとは私は思わない。
彼の馬鹿げた要求はエスカレートしていった。

ある真夜中、ワインスタインが電話してきて私のエージェントをクビにしろと激怒した。彼がベニス映画祭のガラパーティに私を連れて行こうとしたが、私のエージェントがそれに抵抗したことに怒ったのだ。もし彼のプライベートパーティに行ってれば、彼が連れてるモデルのような若い女性達と同行することになってただろう。ワインスタインが連れてた女性達は高級娼婦だとあとできいた。



ワインスタインの説得の戦略は、飴とムチである。
ある日は甘い言葉で誘い、ある日は激怒する。
私に激怒したときに、「おまえを殺してやる。 俺に殺せるはずがないと思うなよ」という脅迫すらされた。


そして私が彼の性的要求を拒否したことで、「フリーダ」の映画は私が主演を演じることで契約されてるのに、ワインスタインは主演を他の女優に変えると言ってきた。
私が何年もかけてリサーチして作り上げてきて脚本を書き上げた作品をだ。



結局、ワインスタインの目から見れば、私はアーティストではない。一人の人間としても見られてない。彼にとって私はたんなる「モノ」なのだ。「nobody」ですらなく、たんなる「body」(身体)だったのだ。

主演女優を別の女優に変えるといわれて、私はついに弁護士に相談することにした。訴えるのはセクハラについてではなくて、契約済みの自分の作品をとりあげようとしてる事に対してである。私はミラマックスとの契約を解消して、ワインスタインからもミラマックスからも離れたかった。

ワインスタインは、サルマ・ハエックは女優として大物でもないし、プロデューサーとしての素質もないくせに、と批判した。

そして法的な話がでてきたときに、彼は妥協案を出してきた。しかしそれは厳しい締め切りと不可能なタスクばかりだった。


1. 脚本を書き直すこと。ただし脚本の訂正には追加料金は支払わない
2. 映画の製作費に10億円融資を追加すること
3. 監督は大物監督にすること
4. 脇役の4人は大物俳優や女優にすること



そんな大ピンチの時に、すばらしい人達が私を救いに駆けつけてくれた。
エドワード・ノートンは脚本の書き直しを何度も助けてくれたのに、映画のクレジットには入ってない。
私の友人であるマーガレット・ペレンシオは資金集めに奔走してくれた。
そして女性監督のジュリー・タイモアが監督をひきうけてくれた。ジュリーはそれ以降私の重要な人になった。
私は自分の友人である俳優の、アントニオ・バンデラス、エドワード・ノートン、そしてアシュリー・ジャッドにオファーしたら引き受けてくれた。俳優ジェフリー・ラッシュも助けてくれた。

ワインスタインの無理な要求リストはこれでクリアできた。
しかしそのあと、ワインスタインはたんに拒否するだけでなくなり、映画に対してあれこれと口を出すようになった。



皮肉なことに、映画の撮影が始まったらセクハラは止まったのだが、彼の激怒がエスカレートしていった。
ワインスタインが撮影に立ち会うたびに彼にお金を払った。
ワインスタインはその後のインタビューで、今まで自分があった中での一番の破壊者はサルマ・ハエックとジュリー・タイモア監督だと述べていた。私はそれは自分にとっては誉め言葉だと受け止めた。



映画を半分撮り終わったところで、ワインスタインが映画のセットにやってきて文句を言った。
フリーダ・カーロのシンボルである太い一本まゆげは、気に入らないのでやめろといった。フリーダ・カーロはポリオの病気と交通事故で足が不自由だったのに、その足をひきずる動作をやめろとワインスタインは言ったのだ。私の演技をぼろくそにこきおろした。
そして私以外の他の者は全部出て行けと指示し、私に対して「おまえがやればいいことはセックスアピールを出すことなのに、この映画にはセックスアピールがない。こんなセックスアピールのない映画なんて誰も見たくないから、この映画はボツにする」といったのだ。

映画製作は中止と突然いわれて、私の魂はつぶされてボロボロになった。霧の中に迷ったようになり、ストックホルムシンドロームのようになってしまった。
※(注:ストックホルム症候群は、誘拐犯と一緒に過ごすうちに人質が誘拐犯に同情を覚えたりする現象)


私はワインスタインに自分をアーティストとして見てもらいたかった。ただ能力がある女優だけじゃなくて、原作に忠実にストーリーを伝えられる製作者として。
それにプロデューサーとしても認められたかった。脚本を書き、ワインスタインの厳しい要求リストにも応え、フリーダ・カーロの作品を使う許可をメキシコからもらった私を。私はメキシコ政府などと交渉して、フリーダ・カーロの家やディエゴ・リベラの壁画(ディエゴ・リベラはフリーダの夫で、メキシコが誇る大画家)など、メキシコの大事な文化遺産である場所を映画の撮影に使用する許可まで得たのに。

でもこうした私の努力はワインスタインの前ではなんの価値もないようだった。彼が映画について述べたことといえば、私が映画の中ではぜんぜんセクシーじゃないということ。

でもワインスタインは私に女優としての不安はいだかせたが、私にこの映画をあきらめるさせることはできなかった。



ワインスタインは「フリーダ」の映画は製作中止と決めた。
でもこの条件をのめば、映画を最後まで撮らせてやる、と言った。
それは私が全裸になって、他の女優とのセックスシーンを映画のシーンに入れるという条件だった。

彼は映画「フリーダ」では、なるべく女優の肌を露出させ、セックスシーンをたくさん出すことをしつこく要求してきた。監督のジュリーは、せめてアシュリー・ジャッドと私のセックスシーンじゃなくてキスシーンに変えてほしいと頼んだ。

だがもう交渉の余地はなかった。ワインスタインの要求をのまなければ、この映画は中止に追い込まれる。映画を助けるには、ワインスタインが要求する彼の性的なファンタジーをかなえなければならないのだ。
この映画を作るために私は何年もかけて努力してきたし、多くの才能あるスタッフや俳優達が尽力してくれ、もう半分は撮り終わっている。このすばらしい作品をここで捨てることができようか。だから私はワインスタインに「yes」というしか道がなかった。

私はずっとワインスタインから多くの要求をされ続けてきて、ずっと強い抑圧にさらされてきて心を病んでいた。この狂気の中で私を信じてついてきてくれた人達に感謝していた。だから私はフリーダ・カーロの人生や映画のストーリーとまったく関係ないし意味がないセックスシーンを入れることに承諾してしまった。



そのセックスシーンを撮影する日、私はこのシーンを撮りさえすれば映画を救うことができるんだと勇気を奮い、映画のセットに到着した。

そしたら撮影現場でパニックをおこした。心では仕事だからやらなきゃいけないとわかっていたのに、身体がいうことをきかない。号泣し身体がわなわな震え、そしてセットの中で嘔吐を繰り返してしまった。
鎮静剤を打たれ、セックスシーンの撮影は強行された。こんなパニック状態ではセクシーなシーンにはならないけど、鎮静剤で抑えてまでやらされた。

そんなパニックをおこしたのは人生でその時だけだ。
私は女優だから、ヌードになったりセックスシーンが嫌だからじゃない。
私と他の女性とのレズプレイを見たいと性的なファンタジーを望むワインスタインのために、無理やりやらなきゃいけないことが耐えられなかったからだ。

「フリーダ」の映画の撮影が終盤になるころには、私は感情的に狂気に陥り、撮影後の編集作業の間は自分自身と距離を置かなければならなかったほど追いつめられていた。



そこまでして撮った映画なのに、編集が終わった作品を見て、ワインスタインは「こんなへぼな作品を映画館では上映できないから、ビデオでリリースするだけにするわ」といったのだ。

私がいないときに監督がワインスタインとけんかして、NYの1つの映画館だけで試写会をして(スクリーニング)、見た人の満足度が少なくとも80点以上に達すれば映画をリリースする、という条件をワインスタインにのませた。

実は全体の映画のうち、スクリーニングの試写会で80点以上とれるのはたった10%未満しかない。その条件は厳しいものだからワインスタインは承諾したのだ。

私は怖くてその試写会には行けなかった。心配して結果を待ったら、結果はなんと85点だった。

するとワインスタインがキレた。試写があったシアターのロビーで監督のジュリーにワインスタインは大声で怒鳴った。彼は点数が書かれたスコアカードの紙を丸めてジュリー監督に投げつけ、彼女の鼻にあたった。ジュリー監督のパートナーで映画のサントラ担当のエリオット・ゴールデンサルが割って入って守ったが、ワインスタインは彼に暴力をふるって脅迫したそうだ。



しばらく日にちがたってワインスタインが落ち着いたころ、私は勇気をふりしぼって彼にLAの映画館1軒だけでも上映してくれないかワインスタインに頼んだ。そしたらなんとワインスタインは了承してくれた。

これが彼の怖いところなのだ。彼はいつも怖いわけじゃない。優しくおもしろくウィットにとんだジョークをいういい人の時もときどきある。でもそのいいひとが豹変する。
恐ろしい彼と、優しい彼のどっちがほんとうの彼なのか、わからなくなってしまう。
そうやって被害者を混乱させてしまうのだ。




それから何か月もたった。私のヒーローでインスピレーションのもとであり、体が不自由で一本眉以外はリアルな人生があまり知られてなかったメキシコのアーティストのフリーダ・カーロの映画がリリースされた。
映画のボックスオフィスの興行では大成功をおさめた。
ワインスタインはまったく映画をサポートしてくれず邪魔だけしたし、映画の成功をまったく望んでなかったのにだ。

2002年の10月に、映画「フリーダ」は、誰も予想してなかっただろうが、なんとアカデミー賞に6部門もノミネートされた。私は主演女優賞にノミネートされた。

「フリーダ」は結局、アカデミーショーの2部門の受賞をワインスタインに与えた。
私はアカデミー賞を受賞したが、受賞の喜びは今でも感じない。


しかし、ワインスタインはその後、私に二度と映画の主役をさせないように妨害した。
私はミラマックスとの契約があったため、ミラマックスの作品に何本か出演しなければならない義務があった。が、すべてマイナーな脇役ばかりだった。




それから何年もたったある日、私はイベントでワインスタインにばったり会ってしまった。ワインスタインは私をひっぱり、自分は心臓発作をおこしたので禁煙したしジョルジーナ・チャップマンと結婚して俺は変わった、と言った。
そして彼は私にこういった。「君は “フリーダ” でよくやったよ。われわれはすばらしい映画をつくった」と。

この誉め言葉が自分にとってはどれだけ意味があった重い言葉なのかは、ワインスタインにはわからないと思う。彼はどれだけ自分が私を深く傷つけたのかも決してわからないだろう。私はワインスタインの前では、彼に恐怖心を抱いているのを見せないようにふるまっていた。彼との仕事の時は、スマイルして、彼のいい部分のことだけ考えようと努力していた。

私は戦争に行ってその戦いに勝利したのだ、と自分に言い聞かせてきた。





しかしなぜ女性のアーティストの多くが、自分の被害を語るために戦争にいくような戦いをしなければならないのだろうか?  私達は今まで権力者からのパワハラとセクハラで苦しんできた被害者なのに。なぜ私達は自分の威厳を保つためにこんなに必死に戦わなければならないのだろうか?

女性だからという理由で芸術上の価値を低く見られてきて下品な状況におかれてきたので、女性の観客が見たいと思うことやどんなことを語りたいのかということを知る努力を映画産業がやめてしまったからだと思う。

最近の研究によると、2007年から2016年の間でも、女性の映画監督はたった全体の4パーセントだけ。その女性監督のうち8割は1作品しか作れずに消えてしまうのだという。
2016年の研究では、有名な映画のセリフのうち、女優のセリフは27パーセントしかないそうだ。



私たちがなぜ今頃になってセクハラやパワハラを告発するのか、なぜもっと早く言わなかったのかとみなさんは不思議に思うだろう。 私達が告発するのは歓迎されないだろうと自分たちで自己判断してしまったからかもしれない。

この映画業界において、男女が同じ価値を認められて平等になるまでは、私達は天敵と戦い他の女性達のためにも土を耕しつづけていかねばならない。

私は自分たちの体験に耳を傾けてくれる人達に感謝している。セクハラとパワハラに対してついに声をあげて告発する女性達。その合唱に私の声も加えわった。

私の告白は、なぜ声をあげることがこんなに難しいのか、そしてなぜ私たちの多くが声をあげるのに長年かかったのか、という問いに光をあてることになると思う。

男性がセクハラするのは、今までずっとセクハラが可能な環境だったからだ。
女性は今になって話しはじめた。それはこの新しい時代になってやっと声をあげることができるようになったからである。



サルマ・ハエック


原文: https://www.nytimes.com/interactive/2017/12/13/opinion/contributors/salma-hayek-harvey-weinstein.html









:::
以上。



私が映画「フリーダ」を見た時、自分が知ってたフリーダ・カーロとなんかイメージが違うし、どろどろしててエッチシーンが多いし気持ち悪くなって途中で見るのをやめてしまいました。
メキシコに行ったときにディエゴ・リベラの素晴らしい壁画などを見た時も映画のイメージがつきまといました。
私はメキシコに住んでたんだけど、あの映画はほんとにフリーダ・カーロとディエゴ・リベラとメキシコに対する、ワインスタインの冒涜だと思う。もう一度メキシコで作り直せばいいのに。。。


それから「フリーダ」がアカデミー賞をとる前から、サルマ・ハエックはもうハリウッド映画では知られてました。彼女はそれまでは無名のように書いてるけどすでに有名でしたよ。


実は、「フリーダ」の映画がリリースされた頃、映画を撮る時に主演女優はほんとはジェニファー・ロペスだったのに、メキシコ人のサルマ・ハエックが自分はメキシコ人として思い入れがあるのでどうしてもやりたいとごり押しして主演をとった、と当時報道されてたんです。しかもジェニファー・ロペスがフランシスコ・コッポラ監督を使ってまで自分がやりたいと言った、と書かれたらしい。

でも本当はこういうことだったんですね。
きっとサルマ・ハエックを中傷するためにワインスタインやミラマックスがそのように報道させたのでしょう。
よくわかりました。


サルマの話を見ると、これはただのセクハラじゃない。
ワインスタインだけじゃなくてバックについてる会社のミラマックスも同罪。
というかミラマックスはワインスタインが兄弟と設立したっ会社だそうです。
だから今回ワインスタインを告発した被害者の女優達にもミラマックスがバックについてたから抵抗できなかったとか、抵抗したらミラマックスの作品から全部外されたとか、他の監督や俳優達に相談したけどミラマックスが怖いのかうやむやにされて助けになってくれなかったといってましたよね。

ミラマックスはアカデミー賞受賞作品やヒット作品をたくさん出してきたスタジオ。大手スタジオと業界を牛耳ってる大物に抵抗すれば、業界で働くのは難しくなります。
実際に有名女優がワインスタインに抵抗した結果、業界から干されてしまったケースもあるそうです。

ワインスタインに肉体的や精神的虐待を受けて、鬱になったり心身症になった女優が何人もいるそう。
サルマ・ハエックはクエンティン・タラ・ティーノにいえばよかったといってますが、有名女優のダリル・ハンナは「キル ビル」に出た時にワインスタインがホテルに押しかけて何度も逃げて、他のスタッフに守ってもらった恐怖があるそう。映画の監督のクエンティン・タランティーノに相談したら、ミラマックスの映画だったということもあるのか、タランティーノは助けてくれなかったそうです。


このサルマ・ハエックの告発文を読んだり訳してたら、ワインスタインの執拗なパワハラと暴力と変態性とかに吐き気がしました。
リアルでよくわかりやすいけど、こんなことされたらノイローゼになるでしょう。


サルマはレイプされなかったんだからいいじゃん、という人もいるかもしれません。
レイプはされてないけど、4年間にわたって女性だからという差別とセクハラとパワハラと執拗ないじめを受けてノイローゼ状態に追い込まれ、それから10何年もたったのにいまだに傷ついてるんです。

しかも、ワインスタインはサルマ・ハエックの告発に反論したそうです。サルマにはセクハラしてないし、「フリーダ」での強要もしていないと。
ワインスタインは70人以上の女優などから告発されていますが、ワインスタインが反論したのはメキシコ人のサルマ・ハエックとケニア人のルピタ・ニョンゴだけなので、もしかして人種差別もあるのではないかという話もあります。

あれだけワインスタインにおびえていたサルマがやっとのことで告白したのに、ワインスタインが今回の告白を否定したため、またあの男とかかわりあわなきゃいけないなんて・・・。彼女が心配です。
これがレイプやDVやセクハラなどを告発した人のリスク。
二度と見たくないし、見れば吐き気がしたりおびえてしまう加害者と面と向かって戦わなきゃいけなくなる。




サルマ・ハエックは肉体的には暴力をふるわれなかったけど(性暴力振るわれそうに何度もなったけど、拒否したので)、でも精神的に衰弱するほど女性差別と暴言と嫌がらせとパワハラされ続けましたよね。


暴力には肉体的な暴力だけではなくて、モラルハラスメントという言葉や行動による虐待もあります。
殴ったりレイプはしないけど、暴言言い続けたり怒鳴ったり、おまえはダメな人間だといわれつづけたり無視されたり。相手の許可なく外出しちゃいけないとか行動制限されたり。

あなたが男性でも、パワハラされたりいじめや嫌がらせや無視、家庭内で暴力や暴言はかれたことならあるでしょう?
仕事でパワハラされたときに、会社やその業界で働きながらパワハラ上司を告発できますか?
その上司が社長や業界での権力者なら、その業界で二度と働けなくなるようにされる可能性もあります。

それに男性やLGBTだってセクハラの被害者にもなるしね。

力がある方が力がない人に無理やりという形で、パワハラを伴ったセクハラが多いでしょうし。


それからサルマのケースを読んでたらDVの加害者と被害者の関係を思い出しました。
DVの加害者の多くが「いい人」だそう。つまり、DV夫には世間でも職場でも友人間でも近所でも「いい人」と評判が高い人に、すごい多いそうです。
普段は「いい人」なんだけど、暴力ふるったり暴言言われる。
けど翌日になったら「昨日はごめんね」とまたすごくやさしくなる。
やっぱ優しい人かと思うとまたある日殴られる。
優しい人なのか、怖い人なのか、根はいい人なのにとか、わからなくなる。
だからだんだん被害者は混乱してしまう。
頭が真っ白になりわからなくなっていってしまい、ずるずる関係を続けてしまう。
もし別れたいと切り出すと、相手が泣いてすがってくる。
または、俺は絶対に離婚しないとつっぱね離婚訴訟になっても訴訟で出会ったときに恫喝したり、離婚するなら子供を奪うとか脅してくる。


人はあまりに恐怖を味わうと、頭が真っ白になって思考停止してしまい、身体も硬直して動かなくなってしまう。
拉致られた人があまりに長い間監禁や拷問受けていると、ドアが開いてるのに逃げる気力を失うのと同じです。



今回アメリカなどでセクハラ被害の声をあげたのは、映画やテレビやラジオなどのメディアとか音楽界や芸人などエンターテイメントやマスコミ関係が圧倒的に多かったでしょう。日本もそうですが。
エンターテイメント界は、他の業種と違ってパワハラや、女性だから能力がないと女性差別や、セクハラする体質がまだけっこうあります。

セクハラを当然と思ってるおやじは多い。
被害にあった人が声をあげると、仕事を失う可能性がある。
味方になってくれる人がほとんどいない。女性ですら、さーっとひいてしまうことも。

サルマ・ハエックやアンジェリーナ・ジョリーやグィネス・パトルローみたいな有名ハリウッド女優達でさえ、長い間ワインスタインにセクハラとパワハラ受けてた事を告白できなかった。

有名じゃない人ならなおさらハラスメント受ける可能性が高くなるだろうし、それを告白するのは非常に勇気がいることでしょう。
仕事を失ったり、バッシングを覚悟したとしても。



エンターテイメント界というと、
私がいるクラブ界も性差別へのコンプライアンスがなく、ヒエラルキーにより上下関係が厳しい世界です。
男女差別もあるし、パワハラやセクハラもあります。
いい人達もたくさんいるんです。
でもお店のオーナーやスタッフやオーガナイザーやスタッフやDJなどの中には、パワハラやセクハラする人たちもいます。
特に上の人から下の人に。
女性に限らず、男性やLGBTの人にも被害者いるそうです。

有名な女性DJでも「女のくせにうまいね」とか、女性だからとイベントから外されたなどと女性差別を訴えてる。
でも無名な女性DJならさらにパワハラやセクハラの状況は悪化。
多分、無名な若いDJにはつらい思いをしてる人もいるかと思います。
セクハラとかパワハラに抵抗したり告発すれば、オファーが来なくなったり、この業界から干される可能性もあるしね。
だから何人かが声をあげてもあとに続く人がいないから、なかなか環境がよくならない。
こういう状況は改善してほしいと思います。

クラブ界に限らないけど、自分がいる業界がクラブ界なので例をあげてみました。



パワハラやセクハラや虐待やDVや性暴力などを受けても誰にも言えずに一人で苦しんでつらい思いをしていたり、過去の被害にずっと苦しんでる人はいると思います。


加害者は忘れても、被害者は忘れられない。
心身症になったり、ずっと苦しんでいる人たちは多いです。
年とってからやっと事実を告白できる人もいます。


「私もセクハラ被害を受けた」という、 「#me too」のツイッターのハッシュタグは世界で広がりました。
告白できた人はまだ氷山の一角に過ぎないと思いますが、新しいムーブメントだと思います。

21世紀になってもまだ続く、こういうパワハラやセクハラや虐待や差別は、なくしていかなきゃいけない。
もう苦しむ人を作っちゃいけない。

孤立して一人で苦しんでる人や声をあげて非難され孤立してる人がいたら、サポートしてあげてほしいと願います。




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「 映画”ソニータ” 抑圧に声をあげよう、という魂のラップ(和訳)」




映画「ソニータ」抑圧に声をあげようという魂のラップ(和訳)

映画「ソニータ」を見ました。
映画館で泣いたしすごく考えさせられました。






これは実話で、本人が主演してるドキュメンタリー映画。
ソニータはアフガン難民としてイランに住んでる。
アフガンには金目当てに娘を結婚させる伝統があり、ソニータも16歳で親に売られそうになる。
でも彼女はラッパーになりたいという夢がある。
そして彼女は自分やまわりの女の子の苦しみをラップにして歌うのです。



アフガンやイランの女性は大変だけど日本は違うからよかった、みたいな映画の感想が多いようだけど。
私は違う感想です。
今日は最後にもそれについて書くので最後まで読んでね。

遠い国の話のようだけど、日本も前の世代までは、親が結婚相手を決めたりお見合いで1度しか会ったことがない相手と結婚することもありました。
バブル時代までは「女は25歳過ぎたらクリスマスケーキ」(賞味期限切れ)といわれてました。

それに社会の抑圧や親からのプレッシャーが強く閉塞感漂う日本に生きる私達。
彼女のラップをきいたら、男女関係なく胸をえぐられるような気持ちになるかもしれません。
特に女性差別がひどく、男女の平等ランキングで世界の下の方にいる日本に住む女性にとってはね。

私は映画を見てて、感じるものがあったけど彼女への同情ではなくて、歌詞が心にザクザク突き刺さりました。








映画に出てくる彼女のラップの曲がこれです。
歌詞を和訳しますね。

(原語は読めないので、英訳があったので英語から和訳します。
英訳は2種類あったので2種類の英訳を両方見ながら和訳しました。)








歌詞の和訳はこちらのブログに移動しました。
こちらをクリックしてください


http://diafeliz.jugem.jp/?eid=10



この曲は前半は自分の苦しみを歌い、後半はアフガン人の女友達に(アフガンの他の少女に)向けたメッセージだと思います。


ソニータは自分の心の苦しみをラップにして、それから自分のように苦しんでる女の子たちにメッセージを送った。



世界の中でも一番女性が虐げられてる国の少女がラップを歌うだって?
と驚く人が多いかもしれませんが。
アフガンでタリバンは女性の人権を侵害していたし、イランはアフガンよりは自由だけど女性が歌うのは法律で禁止です。


私は音楽好きだしラップもきいてきたけど、ここまで血を吐くような自分の苦しみや魂の叫びを表したラップはほとんどきいた事がないです。


言霊っていうけど、ラップや音楽のパワーってすごいなって感じました。

日本でラップやってる人にもぜひこの映画を見てもらいたいです。

音楽やってる人もそうでない人もね。





ソニータは実在の女の子なんで、日本のNHKにもソニータ出てたし、海外のメディアもソニータをインタビューしてるので、すでに彼女について知ってる方もいるかもしれません。

映画の予告でも映画のだいたいのストーリーを語ってる。
だからこのブログの記事は、多少ネタバレになるのをご了承ください。
(映画を今度見るからネタバレは嫌、という方はこの先読まないでください。)

ストーリーを知っても、映画の映像にインパクトあるし、彼女のラップの歌の部分に感動するけどね。



ソニータ・アリザデはアフガニスタンに家族と住んでいたけれど、タリバンに虐げられ、紛争や空爆やテロもひどくなって、アフガンから家族で逃げる。でもどうやら父親はタリバンに殺された模様。
お姉さんとイランで難民生活をし、母親や兄達はアフガンに残っている。
イランではパスポートもIDもビザもなく、不法滞在の苦しい難民生活。

イランの支援センターで心の傷のセラピーを受けているソニータ。
でも支援センターにいる彼女の女友達は、まだ中学生くらいなのに次々と親に結婚させられていく。
男性が払う結納金が高ければ、高齢者だろうが、妻子がいようが、お金目当てに親は娘を売って児童結婚させてしまう。
夫からDVを受けて顔にあざがある女の子もいる。

ある日ソニータのお母さんがアフガンからやってきて、お兄さんが結婚するのでその結納金を払うために、ソニータをアフガンに連れ戻して60歳の男に嫁がせる(9000ドルで売る)という。
ソニータは自分はラッパーになりたいから嫌だというのですが、お母さんはソニータをアフガンに無理やり連れて行こうとします。

結局映画の監督が彼女の歌うビデオをネットにUPくれたおかげで、声がかかり渡米できたのですが。
だから彼女はいまアメリカにいるんです。





アメリカにいまいるソニータはマスコミにも出演してますが、海外メディアによるソニータのインタビューのビデオを和訳しますね。



これはイギリスBBCによるインタビュー。










”ソニータの家族は今まで2回彼女に結婚させようとしました。
最初に彼女を結納金目当てで売ろうとしたとき、彼女はまだ10歳でした。次は16歳。
彼女はyou tubeにのせた歌のビデオのおかげで米に留学できて、強制的な児童結婚から逃げられましたが、他のアフガンの少女たちは逃げられません。
ソニータは(このビデオのインタビュー時)いま19歳です”


インタビュアー  ”自己紹介してください”



(※ 注:以下、インタビュアーの質問は” ” で、ソニータの答えはかぎかっこ「 」 で書きます)



ソニータ

「私はアフガニスタン人で、アフガン紛争から逃げてイランに難民になりました。
イランではIDもパスポートもなかった。
イランでの難民生活が大変だった。
自分の苦しい気持ちや辛い経験を他の人達とシェアしたくてラップをはじめた。
まわりの女友達はみんな15歳くらいで親に強制的に結婚させられた。
DVで顔にあざができてる子もいた。
まだ15歳なのに老女のようになってしまった子が多かった。
檻にいれられたような気持ち。

私は今まで親に強制結婚させられそうになったことが2回ある。
親に結婚にしろといわれたときに、自分の夢が消えた。

でも母親をうらんではない。
母は自分を愛してくれている。
母も自分の親に売られて12歳で嫁いだ。嫁いだときにまだ子供だったし、女性の権利が制限されてるあの土地で育ったから、母は女性の他の生き方を知らないのだ。
学問もしてないし、女性として他にどう生きればいいのかの可能性や選択肢すら知らないのだから。」




”アフガンでは今も少女が売られてるのでしょうか?”


「アフガンだけではなくて世界中で児童結婚や人身売買はある。
その土地の伝統だったり、貧困のために親に売られることもある。
でも児童結婚の被害者へのサポートがないのが実情。
私は世界で売られてる少女たちのために今日ここへ話にきた。」



” 母親から結婚しろといわれて、自分につけられれた結納金の金額を言われたときにどう思いましたか?”


「お母さんに結婚の値段をいわれたときに、怒りは感じなかった。
お母さんを愛してるし、私はアフガンの社会や伝統について考えてた。
悲しかった。
お母さんも児童結婚したからそれが女性として当然だと思ってて、私の内面にある考えは理解できない。
それにお母さんは家族の中で意見が弱く、他の家族は母親の思いを理解できないからお母さんはどうしたらいいかわからないんだと思う。」



”あのラップのミュージックビデオで、あざだらけの顔にメイクしたのはなぜでしょうか?”



「ビデオで顔にアザをつけたのは、イランにいるとき女友達が殴られて顔にあざをつくってたのを見て、それが児童結婚のリアリティだと思ったから。
リアルな児童結婚を表すために、友達のイメージをビデオで使った。
彼女を殴ったのは彼女の家族。家族が結婚を強制したが、彼女が勉強したいといったので家族に殴られたのだ」




” あなたの曲をきいて家族はアフガンの児童結婚の実態は変わると思ってますか?
そして家族は考え方が変わりましたか?”


「アフガンではテレビやラジオで私の曲が流れている。
それをきいた家族達は、私みたいな少女でもパワーを持っていて未来を変えることができるのだと理解したようだ。



”あなたがあの曲を歌ったことで、他の少女の児童結婚の状況はどう変わっていくでしょうか?”


「世界における児童結婚の実態を変えるためには、まず家族単位の考え方を変えていかなきゃいけないと思う。
親たち家族が、伝統やお金のために自分の娘にプレッシャーをかけるからである。
だからまず家族が子供の新しい可能性を考えられるように変えていかなきゃいけないと思う。

そして宗教のリーダーや地域コミュニティが、伝統や悪い旧習を変えていかなきゃいけない。
犠牲になって苦しんでいる少女が別の自分の可能性やビジョンを持てるようにサポートすべきだと思う。
政府や組織や団体が支援プログラムを作り、特に地域のローカル単位の支援が大事だ。
彼らはどう問題を解決すべきかを、まず自分たちで理解しなければならないと思う。
そういう教育や支援体制ができたら、そのあとで児童結婚を違法にするようにできるのではないかと思う。」



”あなたの歌は女友達に向けたものだけど、歌であなたの女友達は変わりましたか?”



「イランにいたときに女友達に話をしたけど、彼女たちは私のいうことには耳を貸さなかった。
もうあきらめてたから。
でも私がアメリカでいまやってる活動を見て、彼女たちの考え方も変わってきたようだ。
私の友達は強制結婚から逃げて、いま学校で学んでるし、自分の将来について考えるようになった。」



”あなたはイランからアメリカにきて奨学金を得て勉強している。
学校で勉強したのは初めてか?”


「はい、学校に行ったのは初めてのこと。
ずっと勉強したかったのだけど。
でも英語がしゃべれなかったので、アメリカにきた当初は大変だった。
でも、米にきて1年でこれだけ話せるようになった。」



” いつかはアフガニスタンに戻って、アフガニスタンの少女を支援したいか?”


「はい。
今はアメリカでもっといろいろ学びたい。
でもそのあとにアフガンに戻って、まず家族に会いたい。
そして自分が学んだことを生かして、自分の国の少女たちをヘルプするために働きたいと思っている。
アフガンの組織や支援団体とも協力しながら。」



”アフガニスタンでもラップを歌いたいですか?”


「もちろん。
アフガンに私のファンがいて、私がアフガンに来るのを待ってるのよ。
いつかアフガンでコンサートを開きたいと思ってる」




”アメリカに来てたった1年でこれだけ英語が話せるようになって、もう大学に進学できるレベルになったのはすばらしいと思います”


「はい、今の学校を卒業したら、ロースクールで法律の勉強をしたいです。できればハーバード大学で 笑。」








もうひとつのテレビニュース(4ニュース)でのインタビュー


(話してる内容は上のインタビューとだいたいかぶってるので多少省く。ソニータの回答のみ和訳)



「曲を歌うことは、自分の感情をシェアするにはいいと思う。
私はイランにいるときに、自分の感情を表現して他の人とシェアしたいと思い、ラップを学んだ。
それで自分の気持ちをラップにして歌うようになった。

アフガンの家族から2回児童結婚で売られそうになった。
兄弟が結婚するときの結納金を払うために、私を別の男に売ろうとした。
男のために女を売る、という。
でもこのようにラップをアメリカで歌うということで、少女でもパワーがあり将来を変えられる、ということを見せられた。
将来は弁護士になりたい。
弁護士になって女性の権利を守りたい。
そして世界中の少女のために闘っていきたい」









ソニータはタリバンに支配されたアフガンにいた。
しかもアフガンでは自国内でもテロがおき、アフガン紛争に。
そこから逃げてイランで難民になったソニータ。

この映画は、アフガンやイランがひどいのであって、アメリカがソニータを解放して自由にしてやったという描き方をしてるけど。
でもアフガンの紛争を拡大させ泥沼化させたのはアメリカなのに。
ブッシュ大統領の頃からアフガンに侵攻し空爆し、オバマも大統領就任直後にアフガン派兵を増強した。

ソニータはアフガン紛争の犠牲者でもある。
そこが映画を見てちょっとひかかったところ。
よくアメリカが映画でやりがちな、ファシスト国やイスラムや共産主義から、アメリカが救ってやった、america save the worldみたいな。




ソニータは世界の女性の中でも最悪のケースの一つだけど、ソニータがいうように児童結婚や人身売買は世界中でおきています。

ニュースにでてくるように、児童結婚や、貧困でお金のために子供を売ったり。



私自身の経験では。
カンボジアに行ったときによく物乞いや物売りの子供たちに囲まれたんだけど、遠くでじっと見てる鋭い視線の大人がいるのです。物売りの子達を監視している組織の人じゃないかと思いました。
買ったりお金を与えてもこの子達にはお金は行かないで、組織の収入源になってしまう。
だからお金を渡しちゃいけない、お金をやればさらに組織に売られる子供が増えるから、とカンボジア人のガイドさんからもいわれました。
私はお菓子を大量に持ってきてたので子供達にお菓子をあげました。



メキシコにいるときも、メキシコでは貧困層の一部の親が子供を20ドルで売るという話をききました。
ペルーでも同じ話をききました。

メキシコでは貧困層のスラムに行ったこともあるから、不衛生で感染症も多いし、教育がないから12歳位の女の子が妊娠してしまったり、それを悪いと思ってないので、メキシコ人の医療関係者は教育するのが大変と言ってました。


また、メキシコで友達とご飯を食べてるときに、10歳位の物乞いの子供がきました。私のメキシコ人の友達がその子に食べ物とコーラを注文してあげました。

メキシコやコロンビアの私の友達は物乞いする人にはお金じゃなくて食べ物や飲み物をあげてました。

貧困撲滅とか簡単にいうけど、意識や衛生観念を変えるだけでも結構大変。


私は南米の貧困層のエリアにいたこともあります。
コロンビアでは貧困層じゃなくて、女子大生に、お金やスマホを買うために援助交際したり、エスコートサービス(男性と食事などに同伴するサービス。お金を積めば売春もあり)をする子がいるという話を現地でききました。



けどそれは中南米や東南アジアだけのことでしょうか?


日本だって女子高生や女子中学生の援助交際は昔からある。
南米ではエスコートサービスのバイトやればお金かなり稼げるけど、日本では不況で風俗が売り上げが落ちてて風俗でも食べれない女性が多いそうです。


中南米は大半が恋愛結婚です。中高生からつきあって結婚したり、愛があるから夫婦になる。

日本はまだ見合い結婚する人もまだ多いでしょう。
昔みたいに親に勝手に決められるということはもうほぼないだろうけど、もう30になったからとか、早く孫の顔を見たいというプレッシャーで結婚する人もいるかと思います。
それに海外の日本社会研究では、日本の夫婦は経済的につながっている夫婦の割合が多い、といわれていました。


それにいまだに女の幸せは結婚だと思ってる人が日本は多い。
なぜまだ結婚しないの? 子供はまだなの? ときいてくる人が多いですよね。


夫からDVされてるけど、離婚したら世間体がよくないとか、シングルマザーになったら子供を抱えて食べていけないという理由で、離婚できずに暴力を我慢してる人もたくさんいる。
中南米はシングルマザーが多くて社会からの偏見もないけど、日本はシングルマザーは生活が大変な上に偏見も強い。

ソニータのビデオのように顔のあざをメイクで隠して、「結婚生活はうまくいってるわ」と言ってる人も結構いるのではないでしょうか。
特にこの不況で、児童虐待やDVが急増しているそうなので。

高齢の世代の人たちは、一度嫁したら二度と家の敷居をまたぐな、とか、知らない人でも添うてみよ、夫が浮気したら妻にも責任がある、という世代なので、夫に浮気されたり暴力ふるわれても耐えることしか知らなくて、それがDVだというのだということすら知らなかったという人が多いそうです。



ソニータは家畜の羊みたいと自分たちのことをいったけど、家畜を「社畜」にしてみましょう。
日本の会社員は社畜といわれてる。
もう昔の奴隷制度はなくなったけど、経済による経済奴隷は世界中にある。
日本は社畜化として、低賃金とサービス残業、過労死するまで働かされるし、パワハラにも耐える。
お金と引き換えにね。


女性はパワハラだけではなくてセクハラもある。
パワハラとセクハラに耐える。
仕事を失わないためにしょうがなく。
日本でセクハラを生涯に一度も受けたことがない社会人の女性っているんでしょうか?


レイプされても、レイプ被害者に落ち度があったとバッシングされてしまう日本。

女は黙っとけというのもまだ根強い。
しかもネットでは「女は下等な生物」と女性差別を公然という人もいる。

「レイプされても女は黙っとけ」とか「女は下等な生物」という日本の人たちと、タリバンによる女性の権利制限はそんなに違うんでしょうか?


そういう日本にいる私たちは、「私たちはソニータたちみたいな境遇じゃなくてよかった、私たちは自由だし」といえるんでしょうか?

と私は思っちゃったわけです。


日本だけじゃなくて、欧米でもセクハラの告発が相次いでいます。
トランプなど国のリーダーが公然とセクハラしたり、女性差別や人種差別発言するので、世界に差別やヘイトや分団が高まっている。
白人「男性」至上主義者がヘイトデモをしている。

だから日本だけじゃない。
アフガンだけでもない。



私たちは抑圧されてる。
社会やまわりから、押しつぶされそうになるほどのプレッシャーで。
君はこうでなければならない、
女は黙ってなければならない。

自殺や逃避はいけないといわれるけど、助けてくれる人が誰もいないならどうすればいいというのさ、


とソニータみたいに叫びたくなりませんか?



ソニータは、自分がラップを歌うことで、なにかが少し変わるかもしれない。
だから自分の気持ちを歌にして、みんなとシェアして、そして声をあげていく、とソニータはいってました。


私たちも抑圧に負けずに、声をあげていくべきじゃないでしょうか?



「ソニータ」を見てそう思いました。












映画ワイルドスピードのレティ役が現場の女性差別を改善せねば降板すると発言

映画「ワイルドスピード」は世界で巨額の興行収入を稼ぐ大人気の映画。もう今年でシリーズ8作目目。






が、ワイルドスピードの主役ドミニクの彼女レティを演じてる Michelle Rodriguezが、衝撃的な発言をしました。






Michelleがインスタに


f8


というメッセージをupしました。


これを和訳すると

「ワイスピ8のデジタル版が今日リリース。
ワイスピの製作者達が次回作は女性への愛情を表すよう決心してほしいと願う。
もし女性をリスペクトしないのなら、もう私はこの映画からさよならするわ。
今まで16年の長きにわたって映画に出る機会を与えてくれたファンやスタジオには感謝してる。 
one love 」


つまり、ワイスピが女性をリスペクトしないのなら次回作からは出演しないと言ったのです。


ワイルドスピードの映画は初回作公開が2001年で、Michelle Rodoriquezは16年間ワイスピに出演してきたワイスピには欠かせない重要な存在。

ワイスピは「ファミリア(家族)」がテーマで、同じメンバーがファミリア(家族、家族のような仲間)のようにずっと一緒にやってきてますからね。




彼女はこの件についてメディアのインタビューも受けています。


英語のインタビュー記事。

http://ew.com/movies/2017/06/27/michelle-rodriguez-threatens-leave-fast-furious/?utm_campaign=entertainmentweekly&utm_source=twitter.com&utm_medium=social&xid=entertainment-weekly_socialflow_twitter





概要を和訳すると


ワイルドスピードのメインキャラクターのうち、ブライアン役のポール・ウォーカーは2013年に事故死して、次にもしレティが去ったらワイスピには打撃となる。


michelleがいうには

アクション映画に出演してる女性はみんなそうだけど、特にワイスピのような超人気大作ではフラストレーションを感じてきた。

「特に自分がいる男性主導の環境では、私はいつも頭を悩ませている。私が演じてる役は自分の倫理観やモラルには合わない。映画を見てくれる多くの人たちの前で、自分が正しいことをしてるとは自分の心は感じてない。だからお金のためにやるしかないと思うしかなかった。でも自分が引いてるラインを向こうに越させえてはいけないのよ」





次はスペイン語メディアのインタビュー記事。


http://www.elespectador.com/entretenimiento/cine/michelle-rodriguez-reclama-mas-espacio-para-mujeres-en-saga-rapidos-y-furiosos-articulo-700408



「映画の問題は、映画の主導権を持っているのは男性で、才能ある女優達に女はこうあるべきという価値観を押し付けていることが多いこと。それは男のエゴだと思う。
本でも映画においても、多くの作品で描かれている女性像は男性の目を通して見たものでしょう。
でもそれはまちがっている。現実とは違うもんね。
だって人類は半分が女性なんだから。
女性の目を通して女性像が描かれることも必要だと私は思う」


Michelleはワイスピの映画の次回作では女性をもっとリスペクトすべき。そうでなければ映画から降りると発言。





ミッシェル・ロドリゲスは、こういってワイスピ製作者を批判したんです。
映画のレティもかっこいい役ですが、ミッシェルはもっとかっこいいな。

この最後の言葉は、映画だけじゃなくて彼女がいうように小説とか音楽とかいろんな分野でもいえる話だと思います。






あ、まだワイルドスピード8の映画のレビューを書いてなかったのでここで映画のレビューを。


私はシリーズ8作品全部見てるワイスピの大ファンです。

ここから ネタバレあり 注意。(もうデジタル版がリリースされたからレビュー書いていいよね)



ワイスピ8を映画館にみにいって感じたのは「これならレンタルビデオでよかった」 笑。


アクションばかりおおげさになって、中身が薄い。

自分はシリーズ4が好きで、次が5。(4がメキシコで5がブラジルが舞台)。

あの頃まではおもしろかったんだけど、6以降はだんだんアクションばかり派手になって中身が薄くなっていくような気がして満足感がいまいちなんだよね。

前作の7はポール・ウォーカーが撮影途中で亡くなって彼の弟が代役を務めたので、エンディングで「I will return」流れたらポールを想って泣いたけど。

今回の新作の8が今までで最悪だった。


キューバとアメリカの国交回復後にアメリカ映画がハバナでロケをしたというところはよかった。
この映画でよかったのはハバナが出てきたところだけ 笑。



最初はドミニクとレティのハネムーンでキューバにいくというシーン。
でもハネムーンのシーンはほんのちょっとだけで、彼らが結婚したのもわからないくらい短い。

その後すぐにドミニクはシャリーズ・セロン演じる悪者側について、レティや仲間を裏切る。
妻レティの前でシャーリーズとキスしてレティは大ショック。

以前の作品では、レティが事故後に記憶を失ってマインドコントロールされてるときに、ドミニクはブラジル人の美人女性警官とブラジルで住んでた。
でもレティが正気に戻って帰ってきたら、ブラジル人女性をポイ捨て。

で、今回の新作ではそのブラジル人女性がまた急に登場して、ドミニクとの間にできた赤ちゃんがおり、母子が悪者シャーリーズに監禁されてた。
脅迫されたドミニクは悪いシャーリーズに従うしかなかったという設定。
しかも、ドミニクの裏切りがわかったときに、シャーリーズがブラジル人女性をズドンと殺しちゃった。あっけない。

ドミニクは自分が捨てたくせに、自分の子を生んでシングルマザーになったうえにドミニクのせいで死んだブラジル人女性を悲しむこともほぼなく。
事件が片付いたらまたレティの元に戻り、しかもブラジル人の子を自分の子に。

ドミニクはここ何作品かは女性に対して冷酷な気が。

なのに映画の最後では、また仲間達とわいわいパーティしながら、「やっぱファミリアだよ、ファミリアが大事」っていつものせりふ。
きれいごとぽい。

ファミリアとはスペイン語でファミリー。
血縁の家族もファミリアだけど、仲がいい仲間のこともファミリアということもある。
でもラテンでファミリアというときはもっと信頼感があるんだよね。

私は制作現場はわからないけど、映画見た感じでは女性の登場人物の扱いにレティ役のMichelleが怒るのもわかる気がする。


今回は爆発とかのアクションシーンがあまりに多すぎて長く、人間の感情が以前の作品より描かれてなかったように感じました。
バイオレンスなアクションものが好きな人にはそれでもいいのかもしれないけど。

以前の作品では、婚約者のジゼルを守ろうと必死になったハンと、ハンを守るためにジゼルが自分から飛行機から落ちていくあの悲しいシーンと。東京に戻ってきたハンが渋谷で殺されるシーンとか。
ああいう感情を揺さぶるシーンや、ミアとドミニクやブライアンの家族の間の話とか、そういう人間的な関係や感情があったよね。
そういうのが新作では薄かったと思う。


これがワイスピ8の私の感想です。
ミシェルがいうように、次回作はもっとよくなることを願う。。。



コロンビアのカリのコメディと貧困エリアの若者

以前コロンビアで大人気の Jonatan Clayのコメディを2回にわたって紹介しました。
「 コロンビア人のお笑い」を見てね)

Jonatanは首都ボゴタの人ですが、今回はコロンビアの第三の都市カリ市の人のコメディを紹介します。
Jonatanのようなメジャーなユーチューバーではなくて、私が発見したマイナーな人たちです。

Jonatanのは日本でもあるあるな普遍的なネタでしたが、こちらのカリのlos primosのほうはカリの貧困エリアならではのトピックです。


彼らはカリのわりと貧困エリアのほうに住んでる黒人の若者達だと思います。
コメディなのでかなりオーバーにおもしろおかしくしゃべってますが、カリのスラングやアクセントやしゃべりかたです。
こういうエリアの黒人の子たちってこういうしゃべりかたや身振り手振りする人が多いんです。

私はカリにいたのでなつかしかったです。



集音があまりよくないのできこえにくいんですが、スペイン語を和訳しますね。



① 




カップルがいちゃついてる。
そこへ男友達Aが登場。
「元気?」
「よお」
Aが「お願いがあるんだけど、君の女友達できれいな子を紹介してくれないか?」とカップルの女性のほうに頼む。
「うーん。あ、いるいる。ちょっと待っててね」と女性がいってしまう。

女性が女友達B子を連れてきた。
「おい、あの子じゃないか」とカップルの男が指さすと
「かわいいじゃん、やったー」 とAが大喜び。

「あ、あの人よ」ってB子に見せたら
B子が「あ、ごめん。急に頭とお腹痛くなっちゃった。またね」ときびすを返して去ってしまう。
Aは大泣き。

(このビデオのタイトルは「ぶさいくな男を友達から紹介されたら」)




② 




女の子が食事をしてたら彼氏から電話がかかってくる。
「誰? 彼氏? 声をききたいからスピーカーで外に音出してよ」と家族が言うので電話の音声をスピーカーで出したら彼氏が
「ミアモール。俺さ、いま家に一人っきりなんだよ。一人でさみしいからこっちに来いよ。コンドームもたくさん買ったし今日はばんばんやりまくろうぜ」
「あのー、いまこの会話は家族がみんな聞いてるんだけど」
「。。。。。。。。。 あ、ご家族のみなさん はじめましてこんにちは」 汗









自宅に帰ってきてテレビを見ようとしたらテレビがつかない。
テレビをがんがんたたいてみるがつかないので、キレていろんなものを投げつけたりして、ついには外に持ち出してぶっ壊してしまう。

そこへ近所の友達がやってきて

「いま停電終わったよ」

えーーーーーー









道を歩いていると角に怖そうな男が立っている。

「あの角に立ってる男、すごい怪しいな。危なそうなやつ。うわ、武器持ってるよ。あいつ絶対に俺から強盗するだろう。どうしよう」

と別の道を行くとそっちのほうにも怪しい2人組がいてこっちを見てる

「うわ、あいつらも怖そうだ。あのいちゃってる顔みてよ。うわ、ドラッグやってる。危険そうなやつらだから絶対に襲われる。どうしよう。あっちにいけばさっきのやばいやつがいるし。どうしようどうしよう」と悩む。

そこで男は自分が着てる服と靴を脱いで、最初に出会った角に立ってた男に服を渡した

「あの2人組に襲われるくらいなら、あなたに盗られたほうがいいと思って。。。」









友達同士が街角でスマホでチャットしてたら、向こうからやばい男がやってきた。
「おい、やばいぞ」
「あの男、すごい怪しい。きっとスマホ盗られる」
とスマホを隠した。

なぬくわぬ顔でしらんぷり。
そこへ怪しい男が近づいてきて金目のものを出せという。
金目のものはないといったら、スマホがあるだろうからスマホを出せといわれた。
スマホもいま持ってないといったら、強盗はあきらめて去っていった。

そしたら友達が「あのー」と去っていく強盗をよびとめた。
「あの、こいつスマホ持ってますよ。ポケットに隠してます」とばらしてしまった。
強盗にスマホをとられたら、友達が追いうちをかけるように
「スマホのパスコードは XXXX ですよ」と言って強盗からお駄賃もらった。





以上です。
他にもいろいろあるけどピックアップしてみました。



停電のネタは、私もカリで似たような経験があります。
家に帰ってきて髪を洗ってドライヤーで乾かそうとしたらドライヤーがつかない。
おかしいなと思ってスイッチかちゃかちゃやったり、他のコンセントのところにさしても動かない。
これは壊れたと思ったら、停電でした。
コロンビアはときどき停電あります。だいたいが雨季に近所で雷が落ちたときでした。




最後の2つの強盗ネタですが、カリには貧困エリアがあります。
貧困エリアは治安があんまよくないので他のエリアに比べて強盗が比較的多いです。
やっぱスマホや金目のものがねらわれやすい。
それどころか最貧困のエリアに入ったら新しくて高い靴はいてると盗られることすらある、といううわさをカリにいた時に地元のコロンビア人から聞いたことがあります。
靴を盗られるってどういうことなんだってびっくり。そんなのコロンビアで見たことないので。

そういえば昔ナイキのビンテージのスニーカーを強盗されて靴脱がされてとらてた事件は日本でもありましたよね。


こういう治安のよくないエリアにはもちろん足を踏み入れてはいけないのですが。

このビデオの被害者の人たちみたいに、万が一強盗にあったら抵抗せずにすぐに金目のものは渡しましょう。
抵抗したりぐずぐずしたり、ましてや奪い返そうとしては絶対にいけませんよ。
コロンビアだけの話じゃなくて日本や他の国でもです。

ま、このビデオはカリの治安のよくないエリアのほうで起きうることを皮肉ったっていうか、笑いにしたんですけどね。
コメディなので、真剣にとらないように 笑




コロンビア人のお笑い part2

昨日コロンビア人のユーチューバー Jonatan Clayのコントを紹介しました。( 「 コロンビア人のお笑い」をみてください)


Jonathan Clayのビデオ、私めっちゃはまってる。

おもしろいのがいろいろあるのでまたビデオを和訳しますね。

日本でも 「あるある」 という話題が多くて共感できるし、一方ラテンならではっていうのもあります。



これは短いコントがいくつか入ったビデオ。
4分ちょっとの短いビデオですが、コントが6個も入ってます。

最初の4個のコントを翻訳します。
(これはコロンビアのスペイン語です)

最後の2個は下ネタなので訳さないから自分で察してください。
(ちなみに最後のコントの女性が言ってるのは、「だめだめ、私は彼氏いるし彼氏を愛してるしリスペクトしてるから」 です。)

「アモール」っていうのはamorで「愛」という意味。「Mi Amor」で私の愛する人。
恋人同士や夫婦という男女関係はもちろん、親が子供に対してなどに愛情をこめて呼びかけに使います。
けどまったく知らないタクシーやお店のおっちゃんとかも「なんだい、Mi Amor 」とか言ってくる人もいます。この場合は親しみを込めてるだけであんま意味はない。


ビデオがつながってるけどタイトルのとこで分かれています。
1つめのコントから4つめまでの和訳を下にのせます。







ラテンの男女関係は嫉妬深いのだ(celosos).....  笑。
恋人同士じゃなくていい歳した夫婦でもね。



① 出かけよう

「ねえ、マーケットにお買い物に行きましょうよ」
「ママ、私いまだらしないからダメ」
「大丈夫よ、そのままで。行きましょう!」
「だってシャワーしてないからくさいんだもん。むりむり」
「もう、そんなだともっとだらけちゃうわよ、さあ行きましょう」

(携帯に電話の呼び出し音)

「あ、電話だ。ちょっと待って」
「電話ね、わかった」 (とママが去る)

「アミーガ(女友達の意味)、私、いまあんたがタイプの男と一緒なの」
「まじで? ね、私のタイプって全部の条件が?」
「そうそう、毛深いしもっこりだし。。。」
「うわ、いいねーーー」
「早く来なよ」
「わかった、すぐそっち行くね」

(すっかり化粧しておめかしして出て行こうとする娘に)
(ママが)「こら、どこに行くの? 戻ってきなさい」
(無視してさっそうと出て行く娘)








② 気をつけて、男が嘘をつくとき

(彼氏と彼女の会話。彼女はパソコンでSNSを見てる)

「アモール、きて、ちょっとこれ見て」
「なに?」
「これ見て」
「なに? その女だれ?」
「彼女は私の女友達。どんどんビッチ。」
「なんで?」
「え、なに言ってんの? まだSNSの彼女の写真見たことないの?  見て、この写真はもっと古い写真。でもだんだん時期が経過して、つまり新しい写真になるにつれて… どんどん肌の露出度が多くなっていくのよ。」
「うえー、ほんとだ」
「ビッチでしょ?」
「うん」
「ほんとにビッチでしょ?」
「そうだね」
「この写真も見て、ほんとにこの女ビッチだよね」
「ほんとにビッチだね」
「あ、ちょっと待って。飲み物とってくるから、写真見てて」

(と、彼女は部屋を去る)

(彼氏はパソコンで写真を見続けながらひとりごと)

「ほんとにビッチだな。」 

(写真に夢中で、彼女がうしろで見てるのに気づかずに彼氏はひとりごと)

「うわ、この写真ほんとに売女」

「このビッチ。。。。。。。 まじセクシー」

(そこへ彼女が叫ぶ)

「やっぱねー。そういうと思ったわ」

(彼氏は驚愕)

「それが私が知りたかったことなの!」  と彼女

(ぶるぶる震える彼氏)






③ 君の彼女は君にはけっしてほんとのことは言わない


(上の逆バージョンで、男がパソコンでSNS見てて、彼女に男友達の写真を見せる)

「アモール来て」
「なに?」
「これ見て」
「なんでこの写真を私に見せるわけ?」
「これ俺のお友達なんだけど、どう思う? ボクサーパンツはいてるしセクシーだしイケメンで魅力的だよね。」
「なんで私にそんなこときくわけ? もしや私がこの男を好きだと思ってるわけ?」
「いや、たんに女にとってはやっぱこういう男がモテるのかなって意見をききたいだけだよ」
「アモール、そんな男はどこにでもいるような普通の男よ。」
「でもこいつは男としての魅力を全部備えたやつだぜ。筋肉質で毛深くて背が高くて…」
「それはそうだけど、でも私のタイプじゃないわ。もうそれ消して。」
「ほんとに?」
「ほんとにもう見たくないわ、そんな男。私がタイプの男はね、あんたみたいにやせっぽちで普通の男よ。あんたみたいな男が好きなのよ」
「ほんとに? ベイビー、愛してるよー」
「私も愛してるわー ベイビー」

(彼氏が帰宅)
「じゃまた」
「うん、愛してるわベイビー、あとでメッセちょうだいね」

(彼氏が帰ったらすぐパソコンをつけて、さっきの彼氏の男友達のSNSページを探してチェック)

「えっと、あっそうそう、これだわ!
うわー、見てよ、これ。 うわ、超セクシー。この腕や脚。。この胸。あー、この体なめたいわ。すごいイケメン。
これこそほんとの男だわ。  あーーーーーーー 」

(もだえる) 






④ バレンタインが近づいたのに彼氏がいない女


(電話が鳴る音)

「もしもし」
「もしもし、アモール 元気ー?」
「ああ、すっごい久しぶりー。どのくらい話してなかったっけ?」
「ひさしぶりー。もうどのくらい話してないか覚えてないくらいだよね。」
「僕たち大きなトラブルがあってけんか別れしてからずいぶん長い時がたったし」
「やだー。もう過去の話よー」
「まあともかく、君が元気でよかったよ。」
「うん、超元気ー」
「でも俺に電話してくるなんて変じゃない?」
「それがさ、もうすぐ2月14日のバレンタインじゃない? 会おうよ。 会って仲直りしようよ」
「え? 2月14日?」
「そうそう。一緒にショッピングモールに行ってすてきな服を買おうよ。買い物のあとにディナーを食べて、映画を見てそのあとはー。。 どうこのプラン? 」
「おまえってほんとに自分の利益しか考えないジコチュー女だな。バレンタインが近いからっていうだけで俺に電話したっていうのか? 俺たちもうとっくに終わってんだよ」
「はあ? なに言ってんの?」
「じゃあ さよなら。二度と電話してくんな!」

(電話切れる)

「なんだよ、あの男! ざけんな、バーカ。

さーて、次はどいつに電話するかなー。 あ、こいつにしよう

もしもしー、 アモール ひさしぶりーー」 




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